ルリクワガタの標本作製

 ルリクワガタ属の大きな魅力にその標本をしっかり作製して標本箱に並べるということがあるかと思います。
 ルリクワガタ属の最大の魅力である「色」も、半永久的に残すことが出来ます。
 また、地域変異や個体差を検証する場合、しっかりとラベル付けした標本を残すことは、必須となります。
 何よりも、綺麗に陳列したルリクワガタ属標本は綺麗!

 私は元々、「国産クワガタを採集し、その個体を飼育する」ことを基本としていたため、当初は「殺虫=〆る」という行為に、苦痛を感じていましたが、しっかりと処理すれば、素晴らしい標本として残せることを知り、今はためらいなく毒瓶に移すことが出来るようになりました。
 現在は、「1産地最低5ペア」を目標にルリクワガタ属標本を集めています(実現が難しい産地も多々ありますが…)。
 ここでは、2005年春以来自分なりに試行錯誤してきたルリクワガタ属の標本作製に関する情報を羅列してみようと思います。
 ねほさんを始めとするアドバイスをいただいてきた諸先輩方に感謝致します。

[標本作製INDEX]
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 @殺虫

  
酢酸エチル (CHCOOCH)を使います。

 A保管
  冷凍庫または冷蔵庫に入れておけば、柔らかい状態を保ったまま保管することが可能です。

 B展足
  スチロール樹脂製の小型プラ角型ケースを使用しています。

 C乾燥
  MOケース、またはPCカードケースに移して、しっかり乾燥させています。

 D軟化・再調整
  
湿らせたティッシュを敷いたプラ容器を使います。

 E脱脂
 
 アセトンCHCOCH)を使います。

 Fマウント
  三角紙に貼り付けて、ラベルと共に針を通して標本箱に納めて完成!


[参考]
 M社で購入した山形産コルリクワガタのペア標本。アセトン脱脂もされており、しっかりとラベルも付けられています。これで1頭\840でした。
 自分でも毎回、このレベルの標本を作りたいところですが…。

 

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