E脱脂
 脱脂には、現在
アセトンCHCOCH)のみを使用しています。

 

 昆虫標本作製では、異なる種類の脂を抜くため、キシレンや(燃料用)ベンジンなどを併用するケースもあるようですが、ルリクワガタ属の場合、アセトン脱脂だけでも十分かと思っています。
 紙タトウの場合、そのままアセトン漬けが可能ですが、私は、前述のようにプラケース整形→MOケース・PCカードケース保管を採用しているため、脱脂はアセトンを入れたジャム瓶に産地ごとに個体を入れて(浮かべて)実施しています。

 1週間程度漬け込んだら、カット綿の上に取り出して、数時間自然乾燥させて脱脂は完了となります。
 脱脂に使ったアセトンは、黄色っぽくなってきたら交換します。

 アセトンは引火性の高い液体なので、取り扱い時に火気は厳禁です。また、換気もこまめに行う必要があります。

 脱脂を行った標本は著しく脆くなるので、以後の取り扱いには十分な注意が必要です。

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