2010.3.13
 単独、ルリ属採集シーズンインを目論んだ高所出動!
 まさかの積雪で本命のコルリは諦め、自身未踏の雪山へ。
 結果、何とかホソツヤルリ2♂+4♀、ルリ3♂+2♀をゲット!!

 2009年9月19日(採集記)にスタートした高所出動は、23週連続(24回)となった2月20日の出動(採集記)で途切れてしまいました…。
 2週連続で、週末の天気が悪かった。
 無理をすれば何とかなったかもしれませんが、とにかく他人に迷惑をかけない(絶対に遭難や滑落をしない)ことをモットーに山に向かうことにしています。
 
 仕切り直しとなった3月2回目の週末の天気は何とかなりそう。
 この春、最大のテーマの「コルリの新プロット追加」で出動したい所でしたが、3月9日(火)、まさかの大雪の関東平野となってしまいました。
 その後、やや暖かい日が続いたので、標高を下げれば何とかなるだろうと思ったものの不安…。
 出動前夜、何処に向かうか悩みました…。

 3週間振りの出動なのに、やはり目覚まし不要で4:00少し前に起床。
 そして、ボーズ覚悟のコルリ狙い採集にチャレンジすることを決めました!

 20日間出動しなかったのは、昨年7月末〜8月以来。
 前回行った山の記憶が薄れる位、久し振りの出動という感じです(笑)。


 コルリ本命ポイントが近付きましたが、遥か手前でまさかの雪…。
 関東平野の雪融けとは状況が違うようです…。

 (・)マーク材を見つけるのなら何とかなるかも知れませんが、これまでの経験から(自分のレベルでは)本気で臨んでも成虫1頭のゲットが出来るかどうかというチャレンジ…。
 どうしよう…。

 今日のチャレンジは諦め、予備的に考えていた山に登って、自身初記録となるホソツヤルリを狙ってみることにしました!
 今回見送ったコルリは、また別の機会にチャレンジです!


 日の出が早くなりました!
 6:11登山開始!

 今回、予備的ポイントと考えていた為、予習は全くしていません。
 登山道入り口を通り過ぎてしまい、B4を駐車ポイントに戻してからのチャレンジになりました!

 標高は低いのに、雪はたっぷり…。

 標高を上げると、雪は増えて行きます…。

 こんな風に刻まれた狭い登山道…。
 グリップを求めてガニマタ歩きをしている身にはキツイです…。

 それまで恐怖を感じることはほとんど無い登山道でしたが、「まじっ」と感じてしまいした…。
 この画像の左側から左中央上の岩の下を通って、画像右上に抜けているのが登山道のようです…。
 雪の上の足跡が無かったら判らない…。

 そして、その岩の下を刻む登山道…。
 つかまるものが一切無い急斜面を横切っています…。
 人の足跡はありますが…。
 ヤバイっす…。

 長かった百m弱…。
 安全な尾根に出て、登ってきた道を振り返ります。
 登山ガイドの「危」の文字が無いのが不思議な位、危ない登山道でした…。
 雪があるから?

 とにかく自分は、登山初心者と言うことを言い聞かせます。
 

 雪山では、尾根の雪は強風で吹き溜まりに運ばれるようです。
 雪が異様に少ないエリアも…。

 そして、7:43山頂着!!
 積雪はまさかの40cm位、そしてガスがかかり、強風が吹き荒れていました。
 標高差は700mちょっと、歩行距離も3km弱の登山なので、この冬に挑んできた山々に比べれば楽なはずでしたが、3週間のブランクとあの急斜面横断が影響したのでしょう…。
 数字以上に、厳しい登山でした…。



 今日は、ルリ属採集シーズンインのイメージ!
 何とかルリ属成虫を採らなければ。
 山頂の手前の植生が悪かったので、先に進むことにしました。
 ガスで視界は30m位か…。
 山を唸らせる強風がいやらしい…。
 この山、鹿の食害調査の為のネットが多数張られています。

 登山道沿いで(・)マークの確認はゼロ。
 本能的に?南斜面でのアタックをしました!

 そして、ホソツヤルリらしい(・)マーク連打材を確認!
 明らかに新し過ぎ…。

 南東斜面なのに、積雪は40cm位。
 斜面に入ると、一歩一歩刻むたびにズボっと足が長靴より深く沈みます…。

 ちょっと太いか?
 こんな材!
 出たのは、やはりルリでした…。





 数年前、ルリでもときめいたあの感覚は何処かにいってしまいました…。
 自身、初記録の山なのに…。

 とにかく本命のホソツヤルリを狙います!
 山頂を挟んで東側はガス。

 振り返って西側を撮影すれば、青空…。
 同じ場所からの画像です。

 やはり、青空に惹かれ、やや植生の悪い方の斜面に。
 この引っ掛かり枝ならホソでしょう!

 引っ張り出して削ったものの、出たのはルリ♂でした…。

 この状況、今日のホソツヤルリのゲットは難しそう…。
 晴れている西側のエリアはショボイ広葉樹が茂る藪。
 そう言えば、数年前、「藪を漕がずんばホソを得ず」という経験をしていました(笑)。

 楽して、ホソツヤルリはゲット出来ない!
 気合で藪の生い茂る斜面突入!
 そして、結果が出ました!
 まずは、ホソツヤルリ♀が2頭!
 いずれも緑を全く感じさせない、個体でした。




 そして10:32、やや太い材からようやくホソツヤルリ♂が出ました!
 ありがたい!



 同じ材から出たホソツヤルリの♀の色、やはり違う!

 結局、この材からは2♂+2♀のホソツヤルリが出ました!!
 「今日の本命」に出会えてとにかく良かった!!

 10:50、下山開始。
 まずは、危険過ぎる道を下ります。
 この右から左に向かっている雪の白い部分が登山道(下山ルート)です。
 斜面をなぞっているだけの感じ…。

 一歩一歩、足跡を刻みながら進みます。
 冗談抜きに踏み外したらヤバイ…。

 なだらかの場所に出て、ホッ!!!

 標高を下げたら、雪が減り…。

 そして南斜面では雪がほとんど無くなりました!
 朝と激変!


 春は一気にやってくるようです!
 4月下旬にはコルリの羽脱が始まる地域があるので、今日チャレンジ出来なかったコルリの材採集シーズンはあと1ヶ月ちょっとしかありません…。

 テーマは多い、そしてリベンジしなければならないポイントも多数!
 優先順位を決めて、ゆっくりと、焦らずテーマをこなして行きたいです!



左から、ルリ1♂、ホソツヤルリ2♂


左から、ルリ1♀、ホソツヤルリ2♀


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