2008.12.13
同行:きっちゃさん、現地合流:ピイさん
ルリクワガタ属狙いの登山材採集。
結果:自身、ホソツヤルリ6♂+8♀、コルリ5♂+1♀、ルリ1♂をゲット!
きっちゃさん、ピイさんも大漁!!
いよいよ高所では材の凍結が進み、ルリクワガタ属の全開材採集シーズンは終了となります。
全開採集が出来るかどうか微妙なこの週末、岐阜県御在住のきっちゃさんと登山採集をすることが出来ました!
昨年の12月、初めてトライした夜行バスの高速バス停で合流する採集(採集記)の第2弾となります。
今回は、体調さえ良ければピイさんも現地で合流して下さるとのこと。
超ハードな1週間を過ごされたピイさん、朝の体調で出動するかどうかご判断されるとのことでしたが、きっと合流して下さり、昨年2月(採集記)以来のきっちゃさんとの3人での採集になるはずと思いました!
きっちゃさんとの高速バス停下での待ち合わせ時刻は5:20過ぎ。
逆算して、4:00少し前に出れば間に合うはず、と思ったものの、気合が入り過ぎたのか、1:30に目覚めてしまいました。
何とかもう一度眠ろうとしたものの駄目…。
結局、3:00に自宅発!
自宅を出た時は、地球に接近している大きな月が見えたのですが…。
年末だなぁ〜という飾り付けの高速のPAで時間調整をしている頃には、月は雲で覆われてしまいました。
天気予報の、曇り時々晴れを信じることにしました。
余裕モードで高速バス停の下に向かいます。
昨年は、何処がバス停下なのか焦りましたが、今年はカーナビに登録して余裕モードで5:00少し前に到着することが出起ました
ここできっちゃさんの到着をお待ちしよう、と思ったら、何と「到着してしまった」とのe-mail。
何???
到着予定時刻より20分以上早い時間に、バス停で下ろされてしまったようです。
ある意味ありがたいのですが、こんなことあり?…
きっちゃさんも、ウトウトしてしまいそうな状況で、一歩間違えば、乗り過ごす可能性もあったようです。
夜行バスの運用時刻って一体…。
このバス停で下車したのは、きっちゃさんだけでした。
話に夢中になっていたら、6:40に現地着。
曇より空ですが、雨は降らなそうな感じです。
途中、ピイさんから予想通り出動されているとのご連絡がありました!
やはり、ピイさんです(笑)。
ピイさんも恐らく30分位で到着されそうですが、きっちゃさんと私は低標高の場所でコルリを狙い、それから少しずつ標高を上げている間にピイさんと合流することにしました。
今回の目的地は、この山系で最も過酷な登山道が続くとされる山。
きっちゃさん、ピイさんは初めてのチャレンジ。私はホソツヤルリは♂、コルリは♀のみしかゲットしたことがなく、ホソツヤルリ♀とコルリ♂のゲットが最大の目標となります。
登山開始は7:00少し前。
呼吸を整えて、何とか会話をしながら標高を上げます。
とりあえず、前回コルリ成虫が採れた辺りで、時間を潰そうとしたものの、(・)マークが薄い…。
きっちゃさんが持って来られた国土地理院の地図で、正確な標高を確認すると、まだ600m台でした…。
前回ゲットしたコルリ♀2頭、標高800mのコルリと思っていましたが、もっと低かったことに驚き!
やがて前回の記憶で、今日、最もコルリを期待した急斜面に入りましたが、全く駄目でした…。
登山道から外れるのを躊躇するほどの斜面…。
まだ携帯圏内だったので、ピイさんに連絡。
もう少しで合流の場所まで来られているようです。
尾根に出ても、ひたすら登り…。
ホソツヤルリへのウエイトを増やしつつ、少しずつ標高を上げます。
途中、きっちゃさんが立ち枯れから幼虫をゲット!
残念ながらサイズからして、どうやらルリのようです。
こちらは、前回ホソツヤルリ成虫が出た場所を過ぎても、幼虫すら採れない状況…。
やがて、聞き覚えのある鈴の音が下から近付いて来ました!
ピイさんだ!!
想像以上の急斜面とのことでしたが、一気に登って来られたようです。
万が一、はぐれてしまった場合の待ち合わせ場所と時刻を決め、いよいよ3人での採集スタートとなりました!
晴れ間も出るようになってきた!
しかも高標高なのに、材の凍結は皆無!!
程なくして、きっちゃさんがホソツヤ♀成虫を出されたとのこと!
直後にホソツヤ♂も!
今回も、合流採集で確実に結果を出されました!
9月末から週末はパーフェクトでホソツヤルリ狙いの採集に出られているきっちゃさん、新ラベルを追加出来て、相当に嬉しそうです!
こちらも、コルリは駄目そうな雰囲気なので、ホソツヤルリを目指します!
時刻は9:20。
今日1頭目の成虫が出ました!
このポイント初のホソツヤ♀!!
やっぱり、ホソツヤルリの輝きは魅力的!!
その後も、きっちゃさんは、ホソツヤルリとルリを次々に追加されている模様!
ピイさんも、着実にゲットされています!
10:00を回るとガスがかかってきました。
でも、気温が比較的高いため、このガスが心地良く感じられたりします。
やがて、きっちゃさんがブナの落ち枝が溜まった場所に留まられた。
どうやら周辺の材が、食痕だらけのようです。
数本あった腕位の太さの材の一部をを削らせていただくと、一見(・)マーク材は確認出来ないのに、ホソツヤルリ成虫が次々と出ました!
きっちゃさんも、次々にホソツヤルリ成虫をゲット!
この材のお陰で、今日のホソツヤルリ成虫は満足レベルとなりました!
次はコルリにウエイトを移してみるものの、それらしい幼虫はゲット出来たものの、成虫は駄目…。
登山にするか、採集にするか…。
標高は相当上がっていますが、山頂は遥か上。
山頂を目指したいという思いと、コルリを採りたい、という思いが交錯します。
日没時間の早いこの季節の登山、時間的な制約が相当にあります。
やがて、ピイさんとはぐれてしまった。
きっちゃさんと相談、ガスの状況を見て、晴れるようなら山頂を目指し、駄目なら登山道周辺で採集をすることにしました。
ガスが晴れる気配はなし。
この山の一つ目のピークで、ガスに隠れた山頂方向を眺めながら昼食!
最初は爽快でしたが、やはり動かないと寒くなってきた。
コルリ成虫を何とか採りたい!
斜面に突入!
簡単には採れません。
途中、きっちゃさんがルリ♀を出された材の続きを削らせていただき、この山、自身初のルリ1♂をゲットすることが出来ました!
ありがとうございました!
きっちゃさんは、引き続きホソツヤルリへのウエイトが高いようです。
こちらは、コルリモード。
でもここのコルリは本当に厳しい…。
やがて、戻って来られたピイさんがコルリ♀を出された!!
いいなぁ〜!
それから数分、ついにコルリ成虫が出ました!
しかもこの山で初の♂!!
結局5♂+1♀のコルリ成虫をゲットすることが出来ましたが、コルリマークが異常に濃かったのは半径数mのエリアだけでした。
これまでも何度か経験していますが、このエリアに入らなかったら恐らくコルリボーズで終わっていたはず。
今までコルリが薄いと判断していた山にも、このエリアがあったりするのでしょうか?
14:30。
3人で下山開始。
きっちゃさんは、下山中にもホソツヤ2頭を追加され、今日のご成果は何とホソ10♂+17♀、ルリ8♂+7♀とのこと。信じられない数字!!
最近、登山へのウエイトが高まっているピイさんもホソツヤとコルリを大漁!
私自身も、ホソツヤ6♂+8♀にコルリ5♂+1♀、そしてルリ1♂と、登山前には想像も出来なかった好結果となりました。
ヘロヘロになりながら下山。
ホソツヤルリクワガタ
コルリクワガタ
ルリクワガタ(♀:きっちゃさん採集)