2007.6.2 群馬県(単独)→長野県2ポイント(きっちゃさんと合流)
結果:自身、ホソツヤルリ1♂+1♀を新芽でゲット!!
    コルリは群馬の早朝採集で3♂+3♀、長野の2箇所で94♂+24♀をゲット!
    きっちゃさんも、多数のコルリの他、ホソツヤルリ2♂をゲット!

 例年なら、6月の第1週は、コルリクワガタの新芽採集には絶好のタイミングになるかと思います。
 ところが、今年の暖冬の影響はコルリクワガタの新芽採集にも出ていて、例年なら6月中旬位まで容易に採集出来るポイントでも、一気に芽吹きが進んでしまっているようです。
 4/29の合流採集(採集記)の際、きっちゃさんと6月第1週の長野県でのホソツヤルリ狙いの新芽採集の約束をした時は、容易にチャレンジ可能と思っていましたが、先週のピイさんとの採集(採集記)で見たコルリ新芽採集ポイントの状況に唖然…。
 今年は、異常に雪が少なく、例年のパターンが全く当てはまらないようです。


 芽吹き状況の不安はありましたが、土曜日の天気はまずまずのようで、きっちゃさんと合流採集を予定通り実行することになりました。
 今回は、とにかく「ホソツヤルリの新芽採集」を意識します。


 岐阜県ご在住のきっちゃさんとの「道の駅」での合流約束は8:30。
 朝早く出発すれば、別の1ポイントのチャレンジが出来そうです。

 先々週の低温&小雨で採集にならなかった群馬県でのコルリ新芽採集に再チャレンジするかどうか、迷いに迷いましたが、新芽の具合は今日が最高になりそうな気がしたので、5:30までのリミット付きでチャレンジしてみることにしました。


 自宅発は2:32。

 暗闇の中、出発。
 
 関東平野では星は見えないものの、雨の心配はなさそう。


第1ポイント
 とにかく、集中して運転し、目的地には4:30過ぎに到着。 

 一年で一番陽の長いこの時期、既に明るいです。
 ただ、気温は4℃…。
 やはり高所でした…。
 長袖シャツを羽織ったものの寒い…。


 飛翔個体を狙うのは不可能な状況。
 とりあえず、昨日から付いている個体をゲットしようと、熊避け鈴を付けて、誰も居ない林道に徒歩で入ってみました。
 ねほさんから、このポイントのコルリ、良い芽吹き具合のブナ新芽があっても、数は多くないとお聞きしています。
 確かに、ブナ新芽のタイミングは最高。
 でも、コルリの姿、齧り痕がありません。

 それでもやがて、ブナ新芽に黒い染み。
 コルリに間違いありません!
 このポイントで初めて、「新芽」でコルリ♂をゲットすることが出来ました!

 時刻は4:40!
 こんな時間にゲット出来たなんて…。
 光量不足でストロボを使用。

 やがて、ぺアで付く個体も。

 気温が低い為、動きがゆっくりです。

 ここの♂は緑系。

 結局、4:30過ぎ〜5:30の間に、コルリ3♂+3♀をゲットすることが出来ました!
 嬉しい!

 しかも晴れてきた!


移動中〜合流
 群馬県内の第1ポイントで、目論み通りの結果が出て大満足!
 
 予定通り5:30には、きっちゃさんと待ち合わせをした長野県内の道の駅を目指して出発することにしました。



 途中で給油し、コンビニで昼食を仕入れ、順調に行程を消化して、きっちゃさんとの合流約束の道の駅が見えてきた時に奇跡が起こりました!
 なんと、きっちゃさんから「今到着」のメール。
 国道から右折しながら駐車場を見ると、「携帯」を手にしたきっちゃさんの姿!

 遠く岐阜から200数十km、埼玉から同じく200数十km(+群馬ポイントへの往復)。
 途中、連絡を一度も取らなかったのに、到着時間は5分もずれなかったのです!

 きっちゃさんは2:15に出発されたとのこと…。


第2ポイント
 今回はB4で出発!

 目的地着は直ぐ。
 標高を上げながら新芽の状態を見ます。

 ちょうど一年前の6/3(採集記)、ホソツヤルリ♀をゲットしたブナ幼木は完全に葉っぱ…。 

 それでも標高を上げると、良い感じのトネリコ新芽が出てきて、コルリもゲット!
 きっちゃさんも、今年初の原名コルリを多数ゲット!

 雪は全くなく、ブナの新芽が開き切っていても、狙い目のトネリコが各所にあるようです。


 標高を上げると、良い感じのブナ新芽も出てきました。



 コルリは次々にゲット出来るものの、ホソツヤルリが混ざることはなし…。

 時計は10:00を回り、移動してみることにしました。


第3ポイント
 当然雪が大量にあると思っていたものの、到着してみれば、雪はゼロ!
 きっちゃさんが以前ここに来たときは、同じ6月1週で雪が至る所にあったとのことですが…。

 それでも、素晴らしいブナの純林!! 

 標高を上げても、やはり初夏の風景…。
 以前、きっちゃさんは、ブナ幼木を揺すって、雪の上に落ちるコルリを回収したとのことですが…。

 それでも、沢沿いの僅かなスペースだけ、程よい芽開き具合のブナやトネリコの新芽があり、コルリが集まっていました。





 きっちゃさんが見つけた♀を採集させていただいたりして、自身初チャレンジのこのポイントでは、8♂+4♀のコルリをゲットすることが出来ました!

再び第2ポイント
 やっぱりホソツヤルリのゲットは難しいかな? と話をしながら再び第2ポイントへ。
 きっちゃさんも半分諦めモード?

 ブナ幼木に集まるのは、コルリばかり…。 



 標高を下げて、もうこれ以上下げるのは限界、という辺り。
 やや背の高いトネリコの新芽を、網を目一杯伸ばして掬っていたら…。

 今度もコルリ、と思って毒ビンに入れようとしたら、様子が違う…。


撮影時刻:13:58

 ホソツヤルリの♂だ!!!

 信じられませんが、今年も奇跡が起きてしまいました。

 そして、一気にやる気モードに入られたきっちゃさんも5分と経たない内に同じような状況でブルーのホソツヤルリ♂をゲットされました!!


撮影時刻:14:03

 今年は、2月中旬から5月下旬まで、一度も休むことなく、毎週ホソツヤルリ狙いの材採集に出動されていたきっちゃさん。
 本命のホソツヤルリが採れて、本当に嬉しそうでした。
 良かった!

 背の高いトネリコの場合、目視で姿を確認出来るケースはまれな感じ。丁寧にスイーピングして行くのが良さそうです。

 第4ポイントへ移動、の話もありましたが、すっかり消えてしまい、二人ともホソツヤルリの追加を目指すことにしました。

 でも簡単ではないようで、ネットに入るのはコルリばかりです。

 やがて、ネットの中を覗き込んだきっちゃさんが固まっている…。
 近付いてみると、何ともう1頭、ホソツヤルリ♂をゲットされていました!
 3頭目もブルー。
 素晴らしい!

 こちらは、1頭ホソツヤが採れただけで満足。
 昨年の♀と並べて保管しようなどと想像しながら歩いていると…。

 まだ奇跡は続きました…。
 腹を上にしてネットに居たので、今度もコルリ♀と思い込んで取り出すと、実は
ホソツヤルリ♀!!




 ペアでホソツヤルリをゲット出来てしまうなんて、信じられません。



 その後も、場所を変えて、トネリコを狙い続けたものの、きっちゃさんも私も、ホソツヤルリを追加することは出来ませんでした。

 新芽というより、若葉状態や花が咲いているトネリコにもコルリは集まっていました。









 17:20採集終了。

 二人とも大満足気分で下山しました。
 思えば、13時間に渡る長い長い新芽採集になってしまいました…。 

 きっちゃさんから、うどんとコーヒーをご馳走になり、18:30に道の駅発。
 きっちゃさんは一泊して、ネブト採集をしながら帰られるとのこと。


 高速道は空き空きで、21:00前には帰宅することが出来ました。

 今日の走行距離、ちょうど700kmでした。

 きっちゃさん、色々とありがとうございました!

 また、現地で声を掛けて下さった、長野と名古屋の虫屋の方、短時間でしたが、お話しが出来て楽しかったです!


ホソツヤルリ1♂+1♀


第1ポイント(群馬)産コルリ3♂


第3ポイント(長野)産コルリ3♂




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