2007.4.29 長野県
現地合流:きっちゃさん
結果:自身、ホソツヤルリ1♂+1♀、そして執念のコルリ1♂をゲット!
    きっちゃさんは、ホソツヤルリ1♂+2♀をゲット!

 今年もやってきたGW。
 昨年のGW前半、4/29はきっちゃさんと山梨県で合流採集をしました(採集記)。
 今年は、きっちゃさんお住まいの岐阜県により近い、長野県南部での合流採集となりました。

 当初は4/28の決行を最優先していたのですが、中部地方には寒気が流れ込んで大気の状態が不安定になるということで、一日ずらして4/29の合流採集となりました。

 きっちゃさんは、宿を予約されていたため、前日から長野入り。
 あっさりとホソツヤ3頭と2桁のルリをゲットされたとの情報を戴いていました。
 途中で雷が鳴り雹も降ったとのこと。


 今回は長野県南部のポイントで9:00の集合約束。
 逆算すると6:00前に出れば間に合いそうですが、高速の渋滞を避けるため、自宅発は3:00過ぎとしました。

 空には星が煌いており、天気は良さそう!
 ただちょっと寒い…。

 順調に中央高速を西に進み、甲府盆地に着いた頃、夜が明け始め、正面に冠雪した山々が浮かび上がって来ました!
 神秘的…。

 結局、5:40に約束の峠に着いてしまいました。
 ここでも素晴らしい風景!
 気温は何と−1℃。
 一面に霜が降りています。

 きっちゃさんが到着するまでの間、周辺を車で探索してみることにしました。


(合流前)
 噂には聞いていましたが、信じられない程のカラマツ植林地帯…。
 本当にルリクワガタ属が生息しているのか?

 標高1000mの場所に集落が広がっていますが、その裏山はカラマツだらけです。

 貧弱な広葉樹が茂る沢がありましたが、(・)マークの確認すら出来ず。

 少し場所を変え、林道に入ってみることに。
 入り口には…。

 予定では、林道を上がって、そのまま反対側の集落に続く道に下りる予定でしたが、途中、間違えて右折してしまったようで…。
 ダートも直ぐに終わるだろうと思っていましたが…。

 進むにつれて道は荒れてきて…。
 鹿まで出てきて…。

 引き返すか、進むか迷っても、引き返すスペースがない。

 進めども進めどもカラマツ植林だらけ。
 標高も全然下がらず。
 少し不安になった頃、僅かに残されたミズナラ林を発見!
 熊も意識しながら突入してみました。

 でも、枯れ枝にも、落ち枝にもマークはなし…。
 もう少し斜面を下れば可能性もあるのかもしれませんが、熊は怖いし、林道が抜けているかどうかも不安だし、それ以上の度胸は沸きませんでした。
 
 カラマツの伐採が行われた場所からは、雪山が綺麗に見えました!

 後ほど、地図で確認したら、このダートの林道は12km位ありました…。

 標高が下がり、集落が見えた時は、本当にホッとしました。
 時間も8:00少し前。

 きっちゃさんにメールをしてみると、宿を出発したとのこと。

 しだれ桜を目印に、きっちゃさんと待ち合わせました!


第1ポイント
 きっちゃさんも待ち合わせ時間より早い8:30に到着!
 2月の静岡合流採集(採集記)以来の再開!

 とりあえず私の周辺の下見の状況を伝え、当初、最も期待していた、反対側の山に入ってみることにしました。

 きっちゃさん号に乗せていただき、狭い林道2本に入ってみたものの、やはり(・)マークの確認すら出来ず…。
 きっちゃさんはホソツヤルリ、私はコルリをメインに探しましたが…。

 このままもがいてもルリ属の採集は難しいと判断。
 少し南にある、きっちゃさんのポイントに案内してもらうことにしました。

 2台連なって移動。
 それにしても良い天気!


第2ポイント
 きっちゃさんはここで2桁近いホソツヤルリをゲットされ、持ち帰り幼虫からはコルリも羽化したとのこと。
 ただ、カラマツの植林が続いていることに変わりはなく、ルリ属の生息が確認出来たのは、ほんの僅かにミズナラ主体の広葉樹が広がる場所とのこと。

 途中の道の駅できっちゃさん号に再び乗せていただき、目的地へ!


 カラマツ植林地帯を抜け、出てきた広葉樹林は、あまり立派なものではありません。
 ただ、木々の間からは雪山が…。

 支度を整えて斜面に突入。
 直ぐに落ち枝に(・)マークを発見!
 こんな場所にもやはりルリ属が居ることに感動…。

 しばらくして…、今日の第一号はホソツヤの♀でした!

 ボーズがなくなり安心。
 きっちゃさんと合流すると、きっちゃさんもホソツヤルリ2♀をゲットされていました!

 やがて、きっちゃさんはホソツヤルリの♂も追加!
 ここの♂は、意外に青味が強いようです。

 こちらも、上を見てはホソツヤ、下を見てはコルリを意識して斜面を歩き回るものの、幼虫数頭のゲットがやっとの状況。

 時計も13:00を回り、昼食にすることにしました。
 高所での昼食(と言ってもコンビニおにぎり&サンドイッチですが…)、本当に美味しい!


 気合を入れ直して、後半戦に突入!

 私は、とにかくホソツヤ♂とコルリ・ゲットを目指すことにしました。

 まずは、標高を上げてみたものの、僅かに(・)マークを確認したのみ。

 急な沢を下ってみたものの、やはり幼虫すらゲット出来ず…。

 もう一度、午前中の斜面に戻ることにしました。

 追加は難しいかなぁ〜と思い始めた頃、午前中に下の方を削って成果の出なかった立ち枯れの上の方をちょっと無理して削ってみると…。

 
出ました!

 ホソツヤルリの♂です!

 本当に嬉しい!
 午前中、これを見逃していたとは…。

 その後も斜面を歩き回るものの、追加は出来ず…。

 時計も14:00を回り、後1時間、気合でコルリを目指すことにしました。


 今回も、山の神様は結果を下さいました!

 マークも意識せず削った落ち枝にメタリックグリーン!

 やった!
 コルリの♂です!!!

 何度見てもコルリ…。
 ここは「トウカイコルリ」とされていますが、黄色味はなく、「緑」という感じでした。
 先週見た群馬の「トウカイ」とはやはり違います!

 こうなったら♀コルリも、と思いますが、既にクタクタ…。
 追加出来るはずなし…。

 きっちゃさんも午後の部の追加が出来なかったので、このポイントの厳しさが判ります…。


 結局、15:00過ぎに採集終了!

 交通費を考えると、非常に高いホソツヤとコルリですが、ゲット出来て本当に良かったのでした!
 きっちゃさんの、貴重なポイントを教えていただき感謝、感謝!
 単独だったら、恐らく一生訪れることがなかったはずの地です。

 アルカリ性の強いヌルヌル温泉に浸かり、帰途へ。

 こんな好天の元での採集、一年で何回も無いでしょう!

 ICで、きっちゃさんと逆方向にお別れ…。


 富士山の眺めは良かったのですが…、

 ヘリコプター飛ぶ山火事らしき光景まで眺めてしまい…、

 10km越えの渋滞が2箇所あった中央道を避け、今回も関越道に迂回して20:30過ぎに帰宅することになりました。
 この迂回路、結構使えそうな気がします!

 きっちゃさん、今回もありがとうございました!




ホソツヤ1♂+1♀とコルリ1♂


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