2006.12.23 群馬県
結果:単独、2産地を回って、コルリ2♂+8♀をゲット!

 先週は所用で出動不可能状態。
 気付けば今年も残すところ10日を切ってしまいました。


 思い起こせば去年の12月は寒波襲来で大変でした。
 関東南部のポイントばかり選んだのに…、

 2005/12/10 雪でコルリ採集は絶望的


 2005/12/23 -8℃の極寒採集


 2005/12/29 沢も斜面も完全凍結


 今年は、というと関東周辺の高所では、まだまとまった積雪がなさそうな状況。
 しかも12/23(土)の東京の最高気温は14℃の予報で、関東全域が晴天に恵まれるとのこと。

 問題は斜面の凍結ですが、先週、単独で山梨の登山採集を慣行され、見事に(ご自身)新産地のホソツヤを多数ゲットされたピイさんより、標高1300mでも斜面の凍結は無かったとの情報を戴いたことから、思いきって北に進路を取ることにしました。
 自身、最も興味のある群馬周辺のコルリ狙いです。


 自宅発は5:00。

 群馬は近いので、自宅そばのスタンドでゆっくりガソリンを入れてから出発!
 辺りは当然真っ暗です。


 途中で高速ICを降りてETCの夜間早朝割引と通勤割引を適用して通常の「半額」でポイント近くのICまで到着しました。
 でも、のんびり来たはずなのにまだ6:30前。
 まだ薄暗く、とても斜面に入る気持ちになりません。
 仕方なく、コンビニで時間潰し。
 飲み物とおにぎりを買ったら「当りました」と店員さん。
 栄養ドリンクが当たったようです!
 結構うれしい!


(第1ポイント)
 ここではまだ、コルリ♀しかゲットしたことがないので、何とか♂を採りたい!!

 7:00になりかなり明るくなったので斜面に突入。


 斜面の凍結は…。

 
ガーン!

 材を持ち上げると、土までくっついて来ます…。

 標高は800m位なのに、関東南部とは状況が違うようで…。
 今年も材凍結に苦しむ時期になってしまったことを実感。

 ここでは太材も狙い目ですが、太材になるとほとんど動かすことが出来ないものばかり。
 ならばと、取り敢えず斜面から引きずり出すことが出来る細めの材を見て行きます。

 マークは直ぐに発見し、幼虫も数頭回収。

 そして、当たり材を発見!

 1材からコルリ成虫3♀が出てきました!





 でも♂が出ない…。

 近くの別の材で1♀を追加したものの、その後は幼虫のゲットがやっとの状況…。

 斜面を歩き回るものの駄目…。

 遠くにB4。

 時計も9:30を回ったことから移動を決意。

 ♂は採れなかったものの、とりあえずボーズが無くなって良かったと思いながら下山を開始しました。

 このまま今日の本命ポイントに向かうつもりでしたが、途中、ちょっとだけ雰囲気の良さそうな斜面があったため、入ってみることにしました。
 標高は700m。

 これでは、コルリは厳しいか?と思ったものの、(・)マーク材を発見!!

 そして、あっさりコルリの♂が出ました!

 「やった!」と声を出してしまった自分がいました(笑)。

 標高700mでのコルリ成虫ゲットは自身初体験です!
 幼虫も1頭追加!


(第2ポイント)
 第1ポイントでコルリ♂も追加出来、良い気分で今日の本命ポイントに到着。
 時計は10:30を回ったところ…。

 ここでは登山採集になるので、身支度を整え、登山開始。

 コルリの記録はありますが、本当にこんな山にコルリが生息しているのか?とずっと思っていたポイントです。
 コルリの(・)マークを見たい!
 出来ればコルリ幼虫をゲットしたい!
 そして、もしコルリ成虫をゲット出来たら夢のよう!
そんな思いで臨みました。

 ここでもお得意の看板がお出迎え…。

 登山開始直後…、杉の植林地帯…。
 こんな環境に本当にコルリが居るのか?


 ちょっと良いな〜と思う環境があったものの、取り敢えず登山道を進んでみることにしました。
 いやぁ〜、急勾配…。
 春先のなまっている身体だったら相当にきつそうです。
 鎖場まで登場!


 鎖に命を預けて上を目指します。

 そしてちょっとだけ雰囲気のある材が見えたことから斜面に少しだけ入ってみました。
 何といきなりマーク材!
 
 こんな場所にもコルリが生息していることに感動!!

 コルリと思われる2令幼虫1頭と3令幼虫1頭を回収出来ましたが、追加はなし。
 マークも3材で確認したのみ。

 ここのコルリ、予想通り厳しそうです。
 とにかくチャレンジしようと思えるような斜面がない…、絶壁ばかり…。

 標高を上げるか、下げるか、迷った挙句、下山して最初にちょっとだけ雰囲気が良いと思った場所に賭けることにしました。


 この選択は大当たり。

 登ってきた道を戻ってから、その場所に突入。

 マークも認められない材からいきなり
コルリ♀が出た!!

 再び「やった!」と声を出した自分…(笑)。
 第1ポイントの♂を出した時より数倍嬉しかった!
 こんな山にコルリが居たことに改めて感動…。

 周辺はミズナラやサワグルミ(他は同定出来ず)が疎に生えるばかり。
 確かに落ち枝の朽ち方は良いのですが、何でこんな所に?

 先々週のポイントよりよっぽど雰囲気は悪いのに、コルリのこと、よく判りません…。

 しかも標高は600m!!
 自宅に帰ってから「国土地理院の1/25,000地図」で確認してもやはり600mの前半です!

 あっさり、先ほどの標高700mの自己記録を更新してしまいました。

 その後も幼虫はほとんど出ないのに♀成虫3頭が立て続けに出ました!



 そして、そして、そして…。
 マークより朽ち方を意識して削った材からついにコルリ♂成虫も出た!!!

 本当〜に嬉しい!!
 「今日はもういいや…」という感じ…。
 一気に気が抜け、12:30なのに下山開始。

 これが単独採集のテンションの低さのようです。
 目標の1産地最低5ペアは、来年以降にチャレンジです。

 登山客用の駐車場はガラガラ。

 13:00に現地を発ち、14:20には自宅に戻ることが出来ました。

 コルリ生息が確認出来れば良いと思われる第2ポイントで成虫を5頭もゲットしてしまい、夢のような一日でした。
 しばらくコルリにハマリ続けてしまいそうです…。


上:第1ポイント産コルリ1♂+4♀
下:第2ポイント産コルリ1♂+4♀






第1ポイント産コルリ


第2ポイント産コルリ






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