採集記
 (2005年12月29日)


 同 行:ピイさん
 目 的:関東地方の高所でルリクワガタ属狙いの材採集。
 結 果:自身:ホソツヤ1♂+1♀、コルリ1♂+2♀、ルリ8♂+7♀をゲット!
      ピイさんも3目達成!

 思えば一年前のこの日、鍬匠 甲胄屋さんと東京都の高所で思い出となった大雪の中の採集をしていました(採集記)。

 今年は、最高の好天に恵まれた中、ピイさんと高所を目指すことになりました。
 かつてピイさんは、このポイントでルリ、コルリ、ホソツヤルリをゲットしたご経験があるとのこと。
 期待が膨らみます!


 今回もピイさんに我が家まで来ていただき、車を入れ替えて出発!
 ピイさんは飲み会続きでややお疲れとのことです。

 現地到着後、しっかりと身支度をして、登山開始。
 この時期の採集では、登山の必要なポイントがどうしても多くなってしまいます。

 先週の極寒体験(採集記)をした身には意外に暖かく感じ、登山開始直後は暑くなるほど…。
 でも冬山はそんなに甘くありませんでした。
 雪は少ないものの、陽の当たらない斜面は、じっとしていると震えが来るほどでした。



 今回は、ポイント到着後、ピイさんとは離れての採集となりました。
 
 後を振り返ると背筋がゾクゾクするような急斜面を登って尾根まで行くものの僅かな(・)マークを確認したのみ…。
 ルリクワガタ属採集は簡単には行きません。

 その後、沢まで標高を下げ、手にした落ち枝にルリ属と思われる食痕を確認し慎重に削ったつもりが、何とコルリ♂を傷つけてしまった…。
 埋没材は全て凍結していて、まともに引きずり出すことが出来ない状況…、かなりのショックでした。
 この♂は、上翅の片側が飛んでしまいましたが、持ち帰ることにしました(=採集数にカウント)。

 それでも、この材からはコルリ♀が出てきて一安心。

 何とかボーズを免れることが出来ました。
 ボーズになりそうでもかろうじて成虫をゲット出来ることが多いのもルリ属採集の魅力の一つかと思っています。

 その後、再び標高を上げて、巨木に引っ掛かった直径15cm位の材を発見!


 引きずり出して、削ってみると…。

 出た!

 ルリの♂でした。
 材のサイズ的にホソツヤも期待しましたが…。

 その後も、ルリ♂成虫を追加。
 この時期の成虫は、脚がダラーンと伸びてしまっているのが残念です。



 やがて同じ材を削り進めると、当然ルリ♂と思った個体が出て来ましたが、手にしてみると何とホソツヤルリの♂!
 何度見てもホソツヤでした。
 今年は、各地でルリとホソツヤルリの同じ材からの採集を経験しました。
 ルリは太材、ホソツヤルリは細材というイメージがありましたが、確かにその傾向はあるものの、ポイントによってはその法則は成り立たないということも経験することが出来ました。


 この近くからはホソツヤルリ♀もゲット!。

 その後、数頭のルリを追加してポイント移動。


 
 最初はルリ♂ばかりだったものの、その後はルリ♀も順調に追加出来ました! 




 さて、ピイさんの状況はどうなっているのか?
 どこに行かれているのか全く見当が付きません。

 集合約束場所付近で待っている間、ボロボロ落ち枝を削ってみたら…。
 
 何と、コルリ♀が出ました!
 ラッキーです。


 やがてピイさんも下山。
 しっかりと、手にはルリ、コルリ、ホソツヤルリの3目成虫が納まっていました!
 立ち枯れは無視して、引っ掛かった枝と落ち枝を中心に探索されたとのこと。


 寒いものの、楽しい一日はあっという間に終わりました。



 ピイさん、今回もありがとうございました!



上2段ルリ、
下左3頭:コルリ、下右2頭:ホソツヤルリ


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