採集記
 (2005年12月23日)


 同 行:ピイさん
 目 的:神奈川県でホソツヤルリ狙いの材採集。
 結 果:自身:コルリ1♂をゲット!
      ピイさんは、ホソツヤルリ6♂+3♀をゲット!

 今年の採集は先々週で終了し、長い冬眠に入るつもりだったのですが、急遽ピイさんと神奈川県にホソツヤルリ狙いの採集に行くことになりました。
 
 ピイさんは、先々週同地を訪れたものの、悪天候のため2時間弱で退散を余儀なくされ、ホソツヤ2♂しか採れなかった(それでも充分凄いのですが…)ためリベンジをしたいとのこと。
 私も仮に雪山であってもルリ属採集を楽しみたいのでワクワク気分で出発しました。


 今回は、昨日車検を終えたばかりの私の愛車B4で行くことになりました。
 3年で40487km、これまで乗ってきた車の中で、最も走行距離が伸びています。
 今年は、ピイさん号の助手席に座らせていただく機会も多かったですが…。


車検シールが仮です。


3年で40487km…。

 今回もピイさんに我が家まで来ていただき、車を入れ替えて出発!


 途中、訳ありで海を見てしまったり…。(笑)
 今日も関東平野は快晴、爽快な採集をイメージしていましたが…。


 現地は激しいガスと強風…。気温は何と−8℃…。
 ピイさんによると先々週より積雪が多く、条件は悪いとのこと。
 正直なところ、採集は難しいかと思いましたが、とりあえずポイントに向かうことにしました。


何処かで見た光景?



 関東地方とは思えないような風景。霧氷です。
 最初は寒いと思っていたものの、歩き出せば寒さは気にならなくなりました。

 ポイントに到着して、出来るだけ離れないように注意しながら採集開始。
 今回のポイントではアブラチャンが有力な樹種となります。
 何度見ても不思議な形の樹木です。


 周辺にはホソツヤルリによるものと思われる(・)マークは散在しているものの、幼虫すら確認出来ない状態が続きました。
 やがて、ピイさんから成虫が出たとの声!
 細材からホソツヤルリ2♂を出されたとのこと。その後も別の材から1♀をゲットされました。

 こちらは、場所を変えて歩けども、僅かな幼虫を確認したのみ。
 やはり先週までの好結果はまぐれだったようです。(笑)


 昼を過ぎた頃、思い切ってポイントを移動してみることに。
 少し標高を上げて、再登山です。

 突然ガスが消えて青空が見えて来ました!
 霧氷と青空のコントラストが本当に綺麗です!(写真では表現出来ませんが…)


 適当な斜面で再チャレンジしたもののここも駄目でした。

 ピイさんは立ち枯れからホソツヤルリ1♂を追加しています!

 結局、もう一度山を下って最初のポイントで採集を再開することになりました。

 私は立ち枯れが全く駄目だったので、雪の少ない場所で立ち枯れが折れて落ち枝になったような状態の枯れ木を探してみました。
 
 やがて、マークも無い白枯れ材を削るとやや古い食痕を発見!
 削り進めて行くとようやく成虫が出た!!

 状況から、ホソツヤルリと思い、そっと取り出して見ると、緑が濃い、しかも艶が少ない、更に前胸が張り出している!!
 何と予想もしていなかった
トウカイコルリの♂成虫でした。

 何でこんな状況で採れるのか?
 コルリの地域変異を自分なりに調べて行く上で新しい産地の♂が加わって嬉しいのですが、ホソツヤを狙って採れてしまったことに、思わず苦笑い状態でした。

 その頃、ピイさんは枯れ蔓からホソツヤ2♂を追加!
 ホント、凄いの一言です。

 でも、これだけでは終わりませんでした。

 日没を意識して早めの下山途中、何とピイさんは登山道脇の立ち枯れからホソツヤルリ1♂+2♀を追加されました。
 …。(唖然→笑)


 
 ガスのかかった雪山は、方向感覚がなくなる瞬間があり、安易に近付くのは危険、やはり単独行動は避けた方が良いと思いました。
 それでも、至るところで綺麗な景色も眺められ、日常のストレスを十二分に発散することが出来ました!
 ピイさん、今回もありがとうございました!





左から、トウカイコルリ1♂、
ホソツヤルリ2♂(ピイさんより戴きました)


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