2011.5.14
 単独、神奈川県で「トウカイコルリ」狙いの新芽採集!!
 苦節10年、ついについに新芽でゲット!!!!
 まさかの「トウカイコルリ」8♂飛来!!

 ルリクワガタ属の材採集は先週で終了としました。
 まだまだ、標高を上げてのコルリ、あるいは羽脱が遅いとされるホソツヤルリなら「材」でも狙える可能性がありますが、一気にコルリ狙いの新芽採集モードに移行することにします。
 GW明けの5月中旬、毎年毎年その目的地選びに悩むタイミング。
 コルリの羽脱は進む一方、コルリの新芽採集が容易な雪の多いポイントでの採集には少し早いタイミング…。
 ということで比較的雪の少ない地方に生息する「トウカイコルリクワガタ」の新芽採集を意識して、これまで出動をして来ました…。

 初めてチャレンジしたのは2001年5月19日の山梨県。(画像
 クワガタ関連の雑誌に掲載されていたブナ新芽に潜るコルリ・ペアの画像を見て。
 当時はルリ属への傾注度は低く、ブナの新芽が見られるタイミングに有名産地に向かえば簡単に採れるもの、と正直舐めてのチャレンジでした。
 しかし、現地でお知り合いになった網を持った方と一緒に良く判らない新芽を見て回るものの、(当然)コルリの姿は見つけられず…。

 その後、「トウカイコルリ」を狙うならブナより遅く芽吹くミズナラかトネリコが良いというアドバイスをいただき、毎年5月中旬前後にチャレンジしてきたものの、毎回毎回ボーズ…。
 「トウカイコルリ」を何とか新芽でゲットしたいという思いがある一方、朝型の採集パターン(お昼前には下山して渋滞回避)を繰り返し、新芽で採れないなら材採集で採れば良いや、という「甘え」もありました。

 あれから10年…、今年も「トウカイコルリの新芽採集」にチャレンジしてみることにしました!
 これまでの目的地、山梨が中心で埼玉が2回。
 やはり、ある程度コルリの濃いエリアで無いと実現は難しそう。
 先週の群馬県での芽吹き具合をイメージし、チャレンジする標高帯は決定!
 迷った末、欲張って、まだコルリ♂の姿を拝んだことのない神奈川県の山を目指すことにしました!
 そう言えば、神奈川県ラベルのコルリ、有名産地以外、僅かしか持っていない状況でした…(笑)。


 新芽採集の場合、早く出ても仕方ありませんが、4:00前に自宅発。
 今回はB4の横付け+α登山の山。
 6:00前にはポイント着。
 気温は12℃。
 まだ、コルリが飛ぶことはないはずで、新芽の状況をチェック。
 昨日以前に潜った個体を意識しながら歩きます。

 ミズナラの新芽の状態は、山頂周辺で「自分的」にベスト!!
 晴れそうなので、何とか飛んで欲しい!!

 周辺の材を起こしてみるものの、発生初期のコルリ、材起こしは厳しい印象で、姿はなし。

 暇なので、雰囲気の良いミズナラとトネリコの新芽をスィーピング。
 たまにアリが入る程度で、アブやハチすら確認出来ず。

 気温が上がるのを待とうと思った7:35…。
 ミズナラの新芽を掬ったら、何かが網に入った!
 甲虫っぽいけれどこれまでと同様、コメツキかと思ったら…。
 …。
 …。












 コルリ、「トウカイコルリ」の♂です!!!!

 苦節10年…。
 本当に長かった…。
 手の中に新芽でゲットした「トウカイコルリ」が確かに居ました!
 しかも自身初プロットの♂!
 本当にうれしい!!!

 ついにXデーが来ました…。
 死に物狂いで「トウカイコルリ」の新芽採集にチャレンジしてきたわけではありませんが、一つの大きな目標を達成!!
 ゲットしたのは、やや芽吹きが進んだミズナラ新芽。

 1頭いたのならまだいるはず、とスィーピングをするも甘かった。
 粘ってみるものの、全く駄目。
 周辺で、一番よさげな印象のミズナラの脇に移動してみることにしました。
 
 雪国でのコルリ新芽採集で、一番コルリが採れた印象のある状態のミズナラ新芽が多数付いています。

 8:00を回り、ハエ、アブ、ハチが飛び始め、ワクワクしていたら甲虫がやって来た!!
 8:49、ネットイン!!
 
「トウカイコルリ」の♂でした!!
 想定していなかった2頭目のコルリ!!


 リュックを立ち枯れに掛け、そのリュックに頭をのせて体重をあずけボーっとミズナラ新芽を見上げる…。
 何もかも忘れて、ボーっとする時間も心地よい。

 次にハッとしたのは10:25。
 ミズナラでなく、その右側にある樹種同定の出来ない広葉樹(上の画像の一番手前)に怪しい甲虫が飛来!
 ネットイン!!
 「トウカイコルリ」の♂です!
 3頭目!

 その樹。



 何故か、ミズナラでなく「その樹」に飛来する個体が続きました!
 雪国での新芽採集でも、本命の新芽の近くにある「何気ない樹」に飛来するコルリは多いので、その範疇に入るのかもしれませんが…。

 結局、「その樹」でコルリ5♂をゲット!


10:31


10:48


11:11


11:14

 そして、11:17。
 顔に向かって飛んできたので思い切って手で掴んだら、上翅の半分が飛んでしまったコルリ♂が拳の中に…。
 ごめんなさい。
 まさか新芽採集でエラー個体が出るとは…。
 「ゲニチェック」は問題なく出来るので、カウント。

 長年の夢だった「トウカイコルリ」、まさかの8♂を新芽でゲットしてしまいました!
 結局、パターンはいつものまま。お昼前の11:40分に下山(苦笑)。

 山に通っていると良いこともあります!
 来年以降、トウカイコルリを別の地で新芽採集出来るかと言えば…(苦笑)。
 今の自分のレベルでは相当に難しいです…。


 これまで、「トウカイコルリ」の新芽採集に関してアドバイスをいただいたねほさん、ピイさん、きっちゃさん、P.kawadaiさん、そして「トウカイコルリ」の新芽採集に関する貴重な情報をいただいた.kaikaiさん、ジョニーおじさんさんには、心から感謝致します!
 ありがとうございました!!

 ゲットした8♂中の6♂。外見は、やはり「トウカイコルリ」。
 近い産地での材採集個体より、何となく青っぽく感じるのは気のせいでしょうか?





 そして♂の交接器内袋。
 1♂は膨らませに失敗。残りの7♂は、全て「トウカイタイプ」でした。



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hidarikara ,

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