2011.5.3
現地合流:きっちゃさん
 合流前の早朝、単独で挑んだ第1ポイントでコルリ2♂+2♀、そして想定外のホソツヤルリ1♂+1♀をゲット!
 きっちゃさんと合流後、群馬・長野県境の第2ポイントで登山をして、コルリ3♂+3♀、ホソツヤルリ6♂+3♀、ルリ1♂+3♀をゲット!

 GWの後半の初日。
 岐阜県ご在住のきっちゃさんと群馬・長野県境の山に登り、ルリ属狙いの採集をしてくることが出来ました!

 つい4日前(笑)のGW前半の初日の4月29日、きっちゃさんにご案内戴き、長野県の貴重なエリアにコルリとホソツヤルリのプロットを刻むことが出来ました!採集記
 今回は、逆に私にとって最も思い入れのある群馬県周辺の山にきっちゃさんをご案内するような形になりました。
 きっちゃさんの本命のホソツヤルリ、群馬県では一部の地を除き、その棲息エリアは局所的な印象があります。
 今回はその群馬県ラベルのホソツヤルリの中でも、特にインパクトの高いラベルの山となります。
 群馬・長野県境にある山ですが、きっちゃさんにとっても群馬県ラベルのホソツヤルリのゲットが最大の目標になるようです。

 私自身も、過去1回チャレンジした際には、(群馬県ラベルの)コルリ1♀、ホソツヤルリ3♀の成虫ゲットで終了しています。
 この春の復帰後、最大の目標にしているコルリ♂の複数ゲット、そして余裕があれば群馬ラベルのホソツヤルリを狙う!、そんな思いで向かうことにしました。
 例年、GW後半にはコルリの羽脱が各地で聞こえてくるようになるため、全開のコルリ狙いの材採集は最後になるつもりです。


 きっちゃさんとの待ち合わせ時刻は、登山口林道入口に9:00となりました。
 先週と同様、自宅を早く出て朝一番で斜面に入れば、近くのポイントのコルリゲットを目指す時間も出来そう。
 ということで、まずは単独、本命の待ち合わせ場所から40km程度離れた横付けポイントでコルリゲットを目指すことにしました!

 自宅発は、2:34。
 東名高速と東北道では、既に渋滞が発生していました…。
 幸い関越道の渋滞は皆無で、ICを下りることが出来ました。

 出動出来なかった3月中旬から4月中旬のことを思い、気合は十分。
 まだ暗い、山道を進みます。
 対向車も先行車も後続車も峠までゼロ!

 

 駐車ポイント着は4:44!
 大分明るくなって居いました!
 そう言えば一昨日、B4に付いていたスタッドレスタイヤをようやくノーマルタイヤに戻していました!
 高速道の走行も、山道のコーナーリングも安定感は倍増!
 心地よい!
 そして見た目にも自然な感じに戻った(笑)。


第1ポイント
 身支度を整え、チャレンジ開始。
 まずは、かつて初めてのチャレンジでコルリを容易にゲット出来た印象のある斜面に入ってみることにしました。
 駐車場所から10数分山道を進みます。

 ここも熊の多産地。
 防災用ホイッスルを吹き鳴らしながら進みました!
 カラマツの植林が目立ち、植生は悪い。

 朝日が綺麗!
 黄砂の影響で霞んでいる?

 以前群馬県ラベルのコルリを複数ゲットした斜面に着きましたが、予想に反して乾燥が強い!
 (・)マーク材の確認は直ぐに出来たものの、きっちゃさんとの合流時間を考えると、2時間チャレンジして成虫が1頭出るかどうかの印象。
 先に進むか迷った末、B4に戻り、移動して別な斜面でコルリゲットを目指すことにしました。
 ここも過去に(自身の)実績のある地。
 残念ながら群馬県ラベルでなく、長野県ラベルになってしまいますが、限られた時間では新しい斜面でのチャレンジはリスクが高すぎます。

 B4を移動。
 文字通りの横付け採集の斜面です。
 5:45斜面に突入。 

 直ぐに(・)マークを確認出来ましたが、濃い場所と薄い場所が両極端な印象。
 限られた時間にコルリ♂をゲットしなければ今回の出動の意味は無くなってしまいます。
 集中して斜面を歩く!
 枯れ枝や立ち枯れは完全に無視。
 とにかく地上に落ちた材の接地面のチェックに徹します!

 そして6:13、成虫が出た!
 しかし、全く想定外のホソツヤルリの♀でした!
 何とも…。
 このポイントのホソツヤルリ、初めてのチャレンジで成虫ボーズを喰らい、2度目のチャレンジでようやくその姿を拝めた地。
 自分的に相当に貴重なラベルになるのですが、まさかの低標高域で出てしまいました…。 

 同じ材からはホソツヤルリの♂まで…。
 しかし…(苦笑)。

 それでも6:30。
 ついにコルリ♂成虫が出ました!!
 本当にうれしい!
 

 携帯電話の電波は不安定で、かろうじて受信出来たきっちゃさんからのメール。
 8:00過ぎに待ち合わせ場所に到着予定とのこと。
 余裕をみると7:00過ぎにはこの地を発たなければ…。
 残された時間は僅か…、今年最大級の気合で斜面を歩きました!

 結果、コルリ2♀が続いた後、コルリ♂が出た!!
 本当にうれしい!!



 最後のコルリ♂が出たのは、B4の直ぐ近くでした…。

 移動中。
 この春最後?の桜、思わずB4を停めて撮影!

 


第2ポイント
 8:00過ぎ、きっちゃさんと合流。
 3:00台にご自宅を出られて、4時間半かけて360kmを走破して到着されたとのこと!
 ホソツヤルリにかける情熱、本当に凄い!

 B4を低標高の駐車スペースに停め、きっちゃさん号に乗せて戴いて登山口へ。
 8:30過ぎに登山開始!

 気温は低め。
 上空は雲で覆われてしまいましたが、雨は落ちそうもない状況でした。
 自身2度目のチャレンジとなるこの山、今回は初めてのルートを使いました。


 標高を上げるとコルリによると思われる産卵マークを確認出来るようになりました。
 きっちゃさんは、やがてホソツヤルリによると思われる産卵マークも確認されたとのこと!
 前回の登山の印象では、ホソツヤルリの生息エリアは局所的という印象でしたが、意外にも広範囲に棲息しているようです。

 こちらはとにかくコルリ狙い!
 登山道のど真ん中に埋まっていた黒枯れ材を削ってみたら、出た!!
 この山のラベル初のコルリ♂!
 同じ材からはコルリ♀が2頭続きました!
 出来過ぎのスタート!



 コルリ♂が採れてとにかくホッ…。
 先日は実行できなかったホソツヤルリ狙いの採集も組み合わせることが出来そうです。
 標高を更に上げ、今回は群馬県ラベルのルリ属を狙い続けることになりました!

 そして、いきなり自身初のこの山ラベルのホソツヤルリ♂が出た!
 ただ材に放置し、きっちゃさんに出た旨を報告し、直ぐに材を見直したら…。
 姿が無い…。
 羽脱直前の個体、直ぐに歩き出すようです。

 今日は変?
 それでもホソツヤルリは続々と出ました! 





 結局、群馬県ラベルのコルリは自身2♂+2♀!
 笹藪の中に半埋没する材の地面側から1材1頭のペースで出ました!
 標高1300m以上のエリア、羽脱はまだのようです。

 ここでの想定外はこの山、自身初のルリ成虫が出たことでした!
 結果1♂+3♀のルリ成虫が出ました!
 今年初、ルリ属3目パーフェクトをまさかの地で達成!!


 結局、自身コルリ3♂+3♀、ホソツヤルリ6♂+3♀、ルリ1♂+3♀と言う好結果になりました!

 きっちゃさんも最初はリズムが合わなかったようですが、最終的にホソツヤルリ7♂+6♀、そしてホソツヤルリ狙いの延長で出たコルリ1♂+2♀を全て群馬ラベルでゲット!!
 かなり満足されているようでした。

 シンプルな山頂、

 そして、この山で最大の名所とも言えるデンジャラスポイントにも立ち寄りました!



 下山では幾つかの登山道沿いをチェック。
 崩落して、そのまま放置されている箇所も幾つかありました。


 下山もあっという間!

 きっちゃさん号に到着すると共に雨。

 B4に着く頃には、まとまった雨になっていました!

 今日から3連泊されて、長野県周辺でホソツヤルリを狙われるというきっちゃさんとは今回も逆方向にお別れ…。

 あの絶壁の縁に立ったとは…。


 今回も、渋滞の関越道を避け、北関東道→東北道で帰還。
 結構使えそうです!
 自宅着は18:25。
 きっちゃさん、今回もありがとうございました!

 コルリ♂の交接器内袋の形状は安定していました!


第1ポイント産コルリ2♂+1♀


第2ポイント産コルリ2♂+1♀


第1ポイント産ホソツヤルリ1♂+1♀


第2ポイント産ホソツヤルリ2♂+1♀


第2ポイント産ルリ1♂+2♀


第1ポイント産コルリ♂交接器内袋


第2ポイント産コルリ♂交接器内袋


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