2011.2.26
 単独、28週連続となる高所出動!
 登山優先で下山時に軽い採集をするつもりが、体調がイマイチで採集優先の登山に変更…。
 何とか山頂に辿りつけ、結果コルリ1♂、ホソツヤルリ6♂+4♀、ルリ5♂+3♀と、ルリ属成虫は今年最高の成果!

 昨シーズンは2/20の出動の後、高所ではまとまった降雪となり、連続出動は23週でストップしていました。
 今年は、勢いでスタッドレスタイヤを購入したこともあり、先週で27週連続の高所出動を継続中!
 2月4週目の天気は良さそう。
 ということで28週連続となる高所出動を慣行することに。
 目的地は、2009年の春に初めて向かったものの、ホソツヤルリ2ペアに、コルリ1♀しかゲット出来ていない山とすることにしました。
 標高差は1000mオーバー。
 
 この山、実線の登山道が刻まれていますが、このエリアの山の中で人気はイマイチとのこと。
 理由は、
  @登山ルートが一つしかなく日帰りではピストン必須
  Aバス利用の場合、長い長い林道歩きをしなければならない
  B山頂に絶景は無く、途中の遠望もほとんど無し
  C登山開始後の斜面が急で滑落事故が多発している
だとか…。

 前回の登山では、確かに最初の急斜面のアプローチに危険を感じました(記録)。
 実際、この数年で数件の悲惨な滑落死亡事故が発生しています。
 いずれも登山道を外れ、踏み跡を頼りに進んだ結果、とんでもない急斜面の崖に辿り着き、結果滑落したとか…。

 危険になったら辿って来たルートを戻れば何とかなる?
 自分ならそうすると思っていましたが、先日、以前から参考にさせていただいていた超登山系サイトの管理者の方が、斜面をショートカットしようとしてあわや滑落という状況を経験されていました。
 辿ってきたルートを戻るって甘いのか?


 少し緊張、そして気合が入り、4:20に自宅発!
 風が強いものの、快晴になりそうです!

 スタッドレスタイヤの効果を期待して進んだ林道、結果、今週もノーマルタイヤでも十分に走行可能でした(苦笑)。

 登山開始は6:13!
 今回は、危険な?登山道を進み、どこまで時間短縮して登頂できるかチャレンジするつもりでした。
 まだ薄暗いですが、日の出が早くなって来ました!
 日当たりの悪い所には雪が残っていますが、南東斜面の登山道、基本的に雪はありませんでした。

 前回、危険を感じたエリア、登山では全く余裕でした…。
 慣れって恐いかもしれません…。

 朝日との対面は6:37。
 12月末〜1月なら、明るくなり始めてようやく登山を始める時間帯…。
 春は着実に近付いています!!
  

 ただ、おかしい…。
 いつもなら10分位急斜面を進むと斜面に波長が合う感じで楽になるのですが、それが一向に来ない…。
 この季節、ペットボトルのジュースを飲むことはほとんどありませんが、時々立ち止まって飲む状況でした。
 鉛の錘を全身にまとって登る感じ。
 風邪をひいているわけでもないのに何故??

 ここは古くからの信仰の山。
 建物はかなり傷んでいますが、かつてお祭りに使われたと思われるボロボロの和太鼓がありました。 


 体調の回復の傾向は無し。
 通常、立ち止まることは無いのに、数分毎に立ち止まって呼吸を整える状況…。
 齢か…(苦笑)。
 斜面がいつも以上に急に感じられます。
 

 本当に危険な状況だったらUターンをするところですが、ゆっくり登れば大丈夫そう。
 と言うことで、登山でタイムアタックをして下山時にルリ属ゲットを狙うスタイルから、登山時にルリ属を狙って時間を稼ぎ、何とか本命の山頂に辿り着くことを目指すことにしました。

 それでも斜面を歩きまわる余裕は無く、登山道脇をチェックするのみ。
 かなりショボイ立ち枯れに怪しい食痕…!
 あっさり出ました!
 ホソツヤルリ1♂+1♀!



 ゆっくり、ゆっくり登ります。
 ホソツヤルリ生息エリアにも、信仰の痕!


 しかし、雪が少ない。
 ダケカンバ主体のエリアで、ようやく雪山らしくなって来ましたが…。

 魅力が無い山と言うことに、改めて納得…。
 富士山がクッキリ見えるのは山頂手前の一箇所のみでした。

 8:26、シンプルな山頂着!
 標準登山時間は短縮していますが、ヘロヘロ…。
 結局、登山ではホソツヤルリ1♂+1♀で終了。
 風が吹き荒れていたため直ぐに下山開始。

 下山ではルリ属を気合で狙いました!
 ルリとホソツヤルリをパラパラとゲット!
 今年はルリもチャンスがあれば狙う!!
 この山、自身初のルリゲットは嬉しい!


コルリも期待できる落ち枝からルリ♂


白枯れ材では一段と引き立つホソツヤルリ♂


腹は真っ黒のルリ♀

 ホソツヤルリとルリをゲットして、こうなったらコルリ!、と思うものの、ここの南斜面の(・)マークは厳しい…。
 雪の少ない東〜北斜面の材は凍結…。


 体調も回復傾向になり、斜面を歩きまわること1時間強!!
 この山の神様は結果をくださいました!

 凍結材の一撃でコルリ♂が出た!!
 思わず「よし!」。
 傷つけなくて良かった。
 結局、コルリはこの1♂で終了でしたが、大満足!!

 標高の高い場所、そして大分下がった場所で、ルリ♂が出た同じ材の直ぐ脇でホソツヤルリ♀が出るという経験も。
 いずれも(・)マークは同じ感じのものしかないのに…。


中央の蛹室に見えているルリ♂の脇から、この後ホソツヤルリ♀が出ました!
これって完全ルリ材!

 結局、コルリ1♂、ホソツヤルリ6♂+4♀、ルリ5♂+3♀と今年最高の結果になりました!
 前回の初チャレンジでは、ルリ属採集は厳しい山と判断していましたが…(苦笑)。
 コルリは材凍結の無い季節にリベンジです!

 11:30を回り下山開始…。
 体調は完全に回復!

 「ヒルメシヌキノタワ(笑)」と大絶景山頂!

 プレート行方不明のあの山(左の針葉樹の中)!

 山で時々見掛けるもの!
 ペットボトル全盛の今では考えられません。


 登山では余裕だった急斜面の下り。
 やはり恐怖を少し感じました。
 登山道を慎重に歩けば大丈夫ですが、ここから外れたら…。



 林道が見えてホッ!!


 13℃の自宅着は14:32。
 白色の多い明るい日差しと霞んだ風景は、春が近いことを知らせてくれます!!




採集個体


左から、ルリ♂、ホソツヤルリ♂、コルリ♂


左から、ルリ♀、ホソツヤルリ♀♀


コルリ♂の交接器内袋


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hidarikara ,

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