2010.6.5
現地近くで合流:ピイさん
やや悪天の中、ピイさんとあの雪国の高層湿原の登山を強行!
「雪原」状態の「湿原」に感動!
そして、コルリ狙いの新芽採集では、3ポイント回って、自身44♂+26♀をゲット!
6月に入りました。
残雪がそれなりにある年の6月第1週は、コルリ狙いの新芽採集ではベストなタイミングになります!
先週は低温に泣かされ、ショボ過ぎる結果…(採集記)。
もう一度、同じ地を回って今度こそその地のコルリをゲットしてみたいと言う思いがあった一方、今年は何とか6月の初めに登ろうと思っていた山があった…。
数日間、葛藤…。
今回は、ピイさんとご一緒させていただけそうです。
悩んだ末、その山を目的地にすることをお話ししてみると、ピイさんは二つ返事でOK!
ピイさんにとって、今シーズン初の新芽採集になるとのことですが、山菜をゲット出来ればどこでも大丈夫だそうです(笑)。
その余裕、私にはいつになったら実現出来るのか…。
一方で、金曜日は各地の気温が上がっていた!
日の出と同時に前日の内に新芽に潜りこんだコルリを探せば見付かる予感。
ピイさんにお願いして、こちらは朝一番に出て、登山前にコルリ新芽採集をし、現地近くでピイさんと合流して、登山に挑むことにしました!
一応、ルリ属採集に力を入れ続けている身。
何とか、手にしたい地のコルリゲットを目指します!
本命ポイントを目指して、自宅を出たのは2:30。
4:30過ぎから徹底的に新芽のチェックをして、前日の潜りこみ個体を探す魂胆です。
高速道を北上中、その目的地の方向には怪しい雨雲…。
頻繁にピカピカッと光っています。
雨なら何とかなるかもしれませんが、雷雨では…。
迷った末、今日登山する山に近いポイントで、コルリを狙ってみることに切り替えました。
途中のPAでは、激しい雨…。
一時は、過去最悪となる本降りのコルリ新芽採集もイメージしましたが…。
第1ポイント
探索開始は5:00近くになってしまいました。
探索開始の時点では、雨は止んでいました!
雰囲気の良いブナの新芽が見えたのでB4を停めて見た一つ目のブナ幼木!
あっさり発見!
コルリの♀です!
さっきまで降っていた雨粒が付着している!
気温は9℃なので、動く個体は居ませんでしたが、周辺のブナ幼木から、続々とコルリ成虫が見つかりました!!
ペアで付く個体が多い!
やはり、昨日は乱舞していたようです!
このブナ幼木だけで4ペア!!
ありがたい!
第2ポイント
雨がザーっと降ったかと思えば、ピタっと止む…。
そんな状態が続きました。
低温は変わらず。
どのエリアが一番良いのか判らないので、とりあえず、良い雰囲気の新芽が見えたらB4を停め、網をあててチェックすることにしました!
途中のエリアは全く駄目。
時間も無いし、やはり駄目か?と思ったものの、しばらくしてB4から明らかにコルリと判る黒ポッツンをブナ新芽に発見!
B4を安全な場所に停め、網を持ってその場所に急ぎます!
ストロボを焚いて、撮影成功!!
自身初プロットって、嬉しいです!
時間には、余裕を持って下山したつもり。
そしてピイさんを通り道のコンビニでお待ちしようと思って、電話をしてみると、何と更に先のコンビニに既に到着されているとのこと…。
ピイさん、10分近く遅れてしまい、申し訳ありませんでした…。
第3ポイント(登山)
ピイさん号と連なって林道を進み、現地着!
いよいよ、昨年10月以来3度目となる高層湿原への登山にチャレンジです!
正直、この時点で、雪は雪渓と、湿原の一部だけと思い込んでいましたが…。
こちらは、採集スタイルのまま移動したので、直ぐにでも登山OK。
ピイさんが身支度を整えられている間、周辺の新芽をチェックしたら…、何とコルリ♀がブナ新芽に潜り込んでいた!
嬉しい、この地のコルリ♀初ゲットです!!
この時点で雨は完全に止み、青空も見えて来ました!!
見覚えのあるウダイカンバのトンネルをピイさんが通過!
やがて、登山道には雪が…。
これ位なら想定内。
あれ、あれ??
登山道がすっかり雪で埋もれた…。
明らかに登山道では無い斜面に足跡が刻まれていたりします!
美し過ぎるダケカンバ林!!!!
この先の湿原に通じる急斜面。
昨年の登山では、1箇所しか雪渓横断はありませんでしたが、ひたすら雪渓を横切る感じになりました。
恐怖は余り感じないものの、万が一転んだら滑落は確実…。
トラロープを手にして、一人ずつ横断することにします。
雪渓を幾つ横断したか…。
「この先、風景激変」ポイントに到着!!
「湿原」でなく「雪原」(笑)。
ガスの中なのが、何とも残念でしたが、雨粒は一滴も落ちず、天気は急速に回復している感じでした。
ピイさんも高層湿原にご満足なよう!
雪解けが進んだ場所では、池塘に再会!!
晴れた!、と思っても次の瞬間には思いっきりガスったり…。
雪国の高所は厳しい…。
雪渓横断で神経を使い、山頂着は11:48!
2m以上あるはずの山頂標識は雪に埋まり、山名が見えるように掘り起こされていました。
三角点は雪の遥か下…。
積雪はまだ2m近い!
まさかここまでの冬山が残っているとは思いませんでした。
ピイさんと山頂近くで昼食!
爽快だけれども、美味しかったけれども、ジッとしていると寒くなって来ました。
登山で汗をかかれたピイさんは、下山モードの服装にチェンジ!
綺麗な青空は、引き続き僅か…。
登山道を外してしまっても、雪の上なので、植生へのダメージはありません。
湿原の最終地点、案内標識も雪の中…。
この雪渓の横断が一番危険だったかも知れません。
標高を下げると晴れ間が増え、気温も上がると共に、鬱陶しい虫も増えました!
そして、標高を大分下げた辺り。
トネリコ新芽のスィーピングでコルリ1♀が入った!
直後、今日初めて飛翔するコルリ2♂もゲット!!
飛翔個体や枝を歩きまわるコルリの姿、潜りこみ個体とは違った魅力があります!
下山しながら、コルリ♂の飛翔個体をパラパラ追加。
爆発は厳しそうな印象のポイントです。
下山後、標高を下げて、コルリ新芽採集チャレンジを継続!
トネリコを中心に狙ってみましたが、やはりコルリの追加はパラパラでした…。
ここは高木ばかりの為、新芽に潜り込むコルリ画像の撮影は出来ませんでした。
14:29、下山!!
気温は16℃。
低いけれどもコルリは十分に飛ぶことを確認!
ピイさんは登山と下山では山菜採集に徹せられ、下山後、車を移動してコルリを複数ゲットされました!
こちらは、結局、新芽でコルリ17♂+5♀ゲットで終了!
そう言えば、樹種不明の新芽にコルリの♂と♀が潜っていました!
この新芽を食しているコルリの姿の確認は初めて。
高い位置で撮影は出来ず。
同定が出来ません…。
コルリがペアで潜っていた不明樹種の新芽
何度登っても良い山です!
ルートも多数あるし、季節による雰囲気の異なり方も素晴らしい!!
また、登ってしまうこと間違いなしの山です!
ピイさんは現地に滞在されて、明日、何箇所か立ち寄られてからご帰宅されるとのこと!
持ち帰り個体。
第1ポイント産コルリ:3♂
第2ポイント産コルリ:3♂
第3ポイント産コルリ:3♂
第1ポイント産コルリ:3♀
第2ポイント産コルリ:3♀
第3ポイント産コルリ:3♀
♂の交接器内袋の形状は、予想通り、3ポイント共「ユキグニ型」でした。
第1ポイント産コルリ♂
第2ポイント産コルリ♂
第3ポイント産コルリ♂
hidarikara ,