2009.12.27
同行:ねほさん、ピイさん
新規ポイントで、標高差1100mのルリ属狙いの登山材採集。
自身、ホソツヤルリ9♂+3♀、コルリ1♂+1♀をゲット!
今回は、ねほさん、ピイさんと、3人共初チャレンジとなるポイントで、ルリ属狙いの登山材採集にチャレンジすることが出来ました!
この山、ルリ属に関する前情報はなし。
それでも、ねほさん、ピイさん共に、植生と標高からホソツヤルリが採れるはずと予想されています。
そう言えば、ピイさんにご一緒させていただくのは、今年10/10以来2ヶ月半振り(採集記)。
ピイさんとお知り合いになってから、厳寒期を除いて、最も間隔が開いてしまった感じです。
今年はスケジュールが中々合わず、今回も調整しての出動となりました。
いつものようにピイさんに4:30にお迎えに来ていただき、車をB4に替えてねほさんを5:00にお迎えに。
一年で最も日の短い時期、日の出と共に登山を開始して、早めの下山をしなければなりません。
今回チャレンジする登山道、標高差は1100m。
採集時間はかなり制約されます。
身支度を整え、登山開始は6:45。
天候は晴れ!
気温は0℃位のようです。
いきなり急な登りの連続。
お二方は久々の登山ということで、意識してゆっくり登られます。
同じ材からはホソツヤルリ♀も。
この材からは1♂を追加出来ましたが、若干傷付けてしまいました。
地上材でも材凍結しているこの時期の採集、食痕の確認が難しく、どうしても粗い処理になるので、傷付ける個体が増加してしまいます。
結局自身ホソツヤルリ2♂+1♀ゲットで、10:27山頂着!
採集してきたこともあり3時間42分かかりました。
遠望は無く、かなりシンプルな山頂でした。
木々の間からかろうじて見えた山並み。
今年感動をもらった2つの山がクッキリ!
最近、山でよく見かける鹿による食害調査のネット。
ネットで囲まれたエリアと、普通の斜面の下草の数はどこでも一瞬で違うことが判ります。
高所の鹿害、本当に深刻…。
ルリクワガタ属生息地での個体数減少に重大な悪影響を与えている所も複数あるようです。
山頂付近では雪が残っていました。
引き続き、コルリ材は斜面凍結でほとんど動かせず、話にならず。
ほぼギブアップ。
結局、今日初のホソツヤルリを出したエリアでチャレンジを続けることになりました。
ホソツヤルリは、シャリシャリの材を削って、パラパラと追加。
やっぱり今日は駄目だろうと思いながら、細材を折ってみたら、コルリ♀が出てしまいました!
時刻は下山直前の13:06。
(自分的)コルリの新プロットを刻むことに燃えている身として、かなり嬉しい瞬間でした。
13:30過ぎ、下山開始。
そう言えば、登山道を見失うことが数回ありましたが、こうしてみてもやや不鮮明。
正直、この時期に2桁のルリ属成虫が採れて満足としたかったものの、コルリの♂が採れていないことがちょっと引っ掛かっていました。
道沿いに(・)マークが表に出ている材が転がっていた!
持ち上げて、「念」を入れて削ったら、まさかのコルリ♂が出てしまいました!
傷つけも無し!
出来すぎの結果!
下山中、立ち止まってふと見たアブラチャンを削って出たホソツヤルリペアを追加し、自身ゲットしたルリ属は、ホソツヤルリ9♂+3♀、まさかのコルリ1♂+1♀となりました!
2009年の高所出動は今日で(自身新記録の)45回目。
最後になる可能性の高いチャレンジで、想像以上の結果を出すことが出来ました!
材が凍結していなければ、もう少しコルリの追加は出来たはず。
楽な登山ではありませんが、将来必ずチャレンジします!
ねほさんも、ピイさんも、今回の登山採集を満喫されたよう。
今年も、多くの貴重な経験を積ませていただくことが出来ました!
本当にありがとうございました!
ホソツヤルリ♂
ホソツヤルリ♀
コルリ♂♀
コルリ♂交接器内袋(少し萎んでしまいました)