2009.12.6
単独、コルリ狙いの登山材採集。
この山で自身初となるコルリ1♂をゲット!
あっと言う間に12月になってしまいました。
単独出動となる週末、早い段階で2ポイントのいずれかでコルリ狙いの登山材採集をしようと決めていました。
土曜日、天気は午後から急激に崩れ、雨模様になるとの予報。
朝一番に登って、午前中限定の採集をするか?
それとも、快晴の予報の日曜日に濡れた斜面と格闘してコルリを狙うか?
迷った末、日曜日の出動に決めました!
日曜の出動ということで、この冬か、来春に計画しているボーズ確率が極めて高い山へのチャレンジは諦め、過去2度登って、成虫はまだコルリ1♀しかゲットしていない山を目指すことにしました。
2007年、2008年に並ぶ、今年42回目の高所出動!
今年は自身の出動記録を更新できそうです!
登山開始は日の出とほぼ同じ6:35。
今回の登山、結構気軽に考えていましたが、標高差が870mありました…。
これまでの登山採集、単独の場合、登山だけで満足モードに入り、ルリ属採集がおろそかになること多数。
今回はとにかくペースを落とし、少しでも体力を蓄えた状態で山頂に立ち、そこから少しでも気力を充実させて採集にチャレンジすることにしました。
この山でまだ目にしたことの無いコルリ♂のゲットが最大目標となります!
今回のアプローチは北から。
上空は晴れているようですが、太陽に対面出来るのは大分先になりそうです。
今日、あの山、またはもう一つのあの山を目指したら新雪を踏み締められたようです。
日光を浴びることが出来たのは、8:08。
この山で初めてのピークでした!
冷蔵庫に入れているのと同じ感じに冷えたコーラを飲み、一服。
ここから歩くこと600m。
山頂着は8:26!
8掛けの気持ちで進んだのに、前回、前々回より20分以上短縮していました…。
やはり、コルリ材を完全に無視して登ったのが大きいようです。
総合的に遠望の魅力に欠ける山ですが、1箇所だけ富士山を拝むことの出来るスペースがありました!
この山からの富士山、初めて撮影することが出来ました!
さて、体力を温存して登頂出来た!
ルリ属採集開始です!
ただ、山頂周辺、植生を保護する為、登山道以外の「斜面への立入はしないで下さい。」となっています。
法的な拘束がどれほどあるのか判りませんが、トラブルを避けるため、入っても問題無いと思われる斜面へ移動。
この山で目にしたことの無いコルリ♂ゲットを目指します!(幼虫採集羽化個体で、この山のコルリ♂は目にしましたが、自分的に価値が違うのです…)。
しかし、(・)マーク材が僅かしか見付からない。
先週の山(採集記)に比べればまだ、ましですが、ようやく見つけた(・)マーク材があっても食痕が走りません。
マークを無視して、朽ち方の良い材を削っても×。
何とかコルリに間違いない幼虫5頭をゲット出来、今日は幼虫ゲットで精一杯か?と思った10:12。
奇跡的な感じでコルリ♂が出てしまいました!!!
嬉しすぎ!!
厳しいポイント。
ボーズか、成虫ゲット出来るか、ギリギリの状態でも、こうやって何とか結果が出る…。
この絶妙なバランスが、ルリクワガタ属採集の魅力の一つかと思っています。
一方で、ルリ属幼虫ゲットが大変になったポイントが急増?
地球温暖化の影響でしょうか?
コルリ1♂をゲット出来た斜面。こうしてみるとまずまずの植生に感じますが…。
その後、コルリ幼虫2頭を追加しましたが、本命の♂成虫が採れて、集中力は完全に無くなりました…。
下山中。
斜面に入る根性なし…。
この山、かつて標高700m台でもコルリ幼虫をゲットしていますが、チャレンジする気力はなし…。
単独の場合、厳しいポイントで1頭でも成虫が採れれば、満足してしまう自分が居るようです。
日曜日なのに、ヘリコプターが杉を一本一本、何度も何度も貯木場まで運んでいました。
ヘリコプターを使わなければならないのでした…。
日本の林業の厳しさを再実感…。
自宅着は14:00少し前。
hid自身初ゲットのコルリ♂!!
ルリ属をやるなら内袋の評価を出来るレベルにならなければならない、と常々感じていましたが、実体顕微鏡の導入には踏み切れず…。
一か八か、井村氏による方法で肉眼頼りで膨らませてみたら、膨らみました!
貴重な産地のコルリ♂1頭、トウカイコルリ(現在はP.takakuwai)のようですね?
実は、休養の土曜日に幼虫採集羽化個体でチャレンジ、結果は2/4で膨らみました…。
今回、駄目で元々と言う感じで成功!
3/5の確率に上がりましたが、継続出来る自信は全くありません(笑)…。