2009.11.15
 単独、標高2000mオーバーの山に登山。 下山時にルリ属狙いの材採集。
 快晴の大絶景に感動!
 そして、自身初ラベルとなるホソツヤルリ3♂+1♀をゲット!

 11/14(土)は冷たい雨。
 計画していた楽しみな採集は、残念ながら延期となってしまいました。
 翌11/15(日)の関東平野は、快晴の予報!
 ということで、単独出動することにしました。

 日曜日、夕方の高速道上りの渋滞を考えると近場が良いなぁ〜。
 そう言えば年初、「今年必ず登りたい山」として、8/14に24年振りに登頂を果たしたものの(登山記録)、ガスの中、しかもルリ属シーズンオフの8月の登山になってしまった山があった!
 標高は2000mオーバー。
 関東平野からその山頂ははっきりと確認出来、次は快晴下で登りたいとずっと考えていました。
 ガイドでの登山時間は4時間20分となっていますが、あの日は2時間15分で登頂出来た!
 最大標高差1070m、距離もあるので、相当に気合を入れる必要があります。
 一方で、この山のラベルを付けられるルリ属成虫は持っていません。
 強いて挙げれば、登山道入口でゲットしたルリ成虫が数頭のみ。
 
 登山して、下山時に、まだ目にしたことの無いこの山のホソツヤルリそしてコルリを狙おうか?
 この山に決定!

 ただ、登山と採集の両立に不安がありました。
 登山の満足感とルリ属成虫ゲットの満足感、今の自分にとって同じような位置付けになってしまっているのです。
 登山したら、ルリ属成虫を採らなくても満腹で下山出来てしまいそう…。


 気合を入れなければならない登山を考え、眠りは浅くなりました。
 この時期、関東の日の出は6:15位。
 日の出と共に上ろうと思ったものの、少し遅れ気味になってしまいました。
 45タイヤ(17インチ・ホイール)装着のセダン車にはきついダート林道。

 尖った石にタイヤをヒットさせないよう、慎重に進みました。
 今回も、無事に駐車ポイントまで辿り着けた。
 過去に、遥か手前から林道を歩いたこと数回、やはり登山口まで車で入れるのは体力的にも相当に大きいです!

 画像には上手く写りませんでしたが、先週の林道走行で汚れたボディ、その上に泥のマークが追加されました。

 登山開始は6:40。
 このエリアの幾つかの登山道と同じく、まずは沢まで急斜面を下ります。

 今日の最低標高の場所から見た登山道。
 ここから1070m上にある山頂を目指すことになります!
 1kmちょっと、平面を歩くのなら容易ですが、冷静に考えると1000mオーバーの高さのビル(そんなものはありあませんが)に歩いて登るのか??
 登山に費やすエネルギーって、改めて凄い!

 この斜面を登ります。
 こんなにきつかったっけ?
 8/14は、とにかく24年振りの山頂をイメージして、違うテンションだったようです。
 上の方に朝日が当たり始めた!


 朝日が当たったのは7:15。
 気温が想像以上に高く、大汗。

 素晴らしい天気!

 針葉樹林になると薄暗くなりますが…。
 こんなに急斜面の連続だった?
 8/14のチャレンジが、別次元のテンションだったことを実感。

 思えば、この山、そしてあの山への登山が「登山病」に感染してしまった原因だった。



 木々の合間から富士山が見えた!


 尾根に出たら植生激変!
 でも8月に歩いた山とは違う場所のような…。




 こんなに長かった??
 体調、気合度、天候、色々な要因があるのでしょう。
 別方向からの登山道とようやく合流。
 前回は真夏の登山。
 涼しいこの時期の登山なら、前回より早いはずと思ったものの、10分位遅れています…。

 気合を入れ直して山頂を目指します!
 江ノ島、三浦半島、そして房総半島がクッキリ!!!
 およそ100km先…。
 信じられません。


 富士山もクッキリ!!!



 前回はガスで見えなかった山頂もクッキリ!!!
 ただ、強風がもろに当たる感じで、息苦しい瞬間もしばしば。

 山頂近くから、もう一度、江ノ島、三浦半島、房総半島!!
 こうして見ると、日本ってコンパクト。



 山頂着はぴったり9:00!
 2時間20分。
 前回より5分位遅れてしまいました。

 しかし、凄い絶景!

 この山にもいつか登りたい!

 自宅はこの方向のはず!
 平野から見るこの山のイメージ、また変わりました!

 富士山を別アングルで。

 あまりの強風で寒くなり、ジャンパーを羽織って下山開始。


 想像以上の快晴の登山を達成出来て既に満腹。
 ただ、今回は「ここまで来るのにどれだけの気力を使ったのか」と自分に言い聞かせ、この山でゲットしたことの無いホソツヤルリ、コルリ成虫ゲットを目指してみました。
 
 この山、山頂周辺は「昆虫採集禁止エリア」。
 法令は守ります。

 標高を下げて、昆虫採集しても問題ない辺りでチャレンジ。
 

 コルリ幼虫数頭、ホソツヤルリ幼虫に間違い無い個体を数頭ゲット!
 幼虫ゲットでも○と、妥協しようと思ったら、直径3cm位の樹皮付きブナ材からルリ属成虫が出た!!

 ホソツヤルリの♂でした!!!
 ただ、ちょっと傷つけてしまった…。

 それでも、食痕が多数走るこの材は小当たり材!
 ホソツヤルリ1♀に2♂が出ました!!


ホソツヤルリ♀


隣接する蛹室から落ちたホソツヤルリ♂2頭

 終了…。

 気合を入れれば、ホソツヤルリの追加、そしてコルリの成虫のゲットも期待出来るはずなのに、大満腹になってしまいました…。
 やはり単独出動の場合、登山と採集のバランスは適度な所で妥協することになりそうです(笑)。


 こんな急斜面を刻む登山道。
 ここを登って、そして下って来ました。
 下山時に振り返って、改めてその急な勾配を克服できたことに満足。

 美しい渓流。

 11:38、B4着!


 高速上り渋滞が始まる前の14:00前に自宅着!

 素晴らしい一日にすることが出来ました!
 コルリ成虫ゲットは将来の楽しみに残しておくことにします。 



hidホソツヤルリ2♂+1♀


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