2009.9.21
単独、雪国で登山!
快晴の標高2000m越えの高層湿原を大満喫!!

 9月6日(日)の朝8:00〜。
 何気なく見ていたTVで、今年初チャレンジして、最も印象に残った雪国の山のことが放送されました。(登山記録)。
 天国のような高層湿原…。
 集中して見ていたら、居ても立ってもいられない状態になってしまいました…(笑)。

 一方でこの1〜2週間で話題になった複数の山岳事故(遭難者救助のヘリコプター墜落、絶壁からの著名漫画家の転落、観光バスの集まる駐車場への熊出没、…)のことを考えると、無理はしないつもりです。

 ルリ属採集のシーズンインにはちょっと早めと思った先週末、晴れればこの山を目指すつもりでしたが、今ひとつの天気予報…。
 5連休となったこの週末、初日にルリ属材採集シーズンインを果たしたものの、この山への想いは残ったまま…。
 しかも連休3日目の雪国の天気予報は快晴!
 原則、週末1回の出動、と言う自己規制を設けていますが、今回はどうにもならず、家族にお願いして出動させてもらうことが出来ました!


 目的の山は決まっていますが、今回は、前回とは違う登山口からのチャレンジ!

 登山系サイトでのWEB予習は敢えて避け、登山ガイドの地図でイメージを描きながら挑むことにしました。
 どんな登山が待っているのか??
 当然のごとく興奮して寝付けず、2:38自宅発!
 日の出は大分遅くなって来ているので、早く出過ぎても時間の無駄になりますが…。

 関東平野も晴天、と思いきや曇天。
 「雪国は快晴」の天気予報を信じます!

 高速を下りる頃、空を見上げると満天の星!!!
 冬の星座が見えてしまい、季節を感じます。

 今回の登山口へは、狭い林道を10km位進まなければなりません。
 かつて、ヒメオオ狙いで入ったことのある林道。
 その記憶が無ければ、漆黒の闇の中を進むことは出来なかったかもしれません。
 ハイビームのライトに浮かぶブナ巨木、結構恐い…。


 駐車スペースには5:00少し前着。
 既に10数台の車が停まっています。
 気温は、何と5℃。
 東の空が少しずつ白み始めていますが、真っ暗。

 身支度を整え終わり、いつでも登山準備完了。
 停まっていた車の半数以上は、昨日登山し、山頂近くの山小屋に泊まられた方のものと思われます。
 今朝、到着された方も身支度を整えていらっしゃいますが、出発される気配はなし。
 どうしよう?
 もう少し明るくなるのを待つか、一気に山に向かうか…。
 迷った揚句、暗い登山道に入ることにしました!
 5:11。

 今回の登山道、前回使った反対側の登山道より、1.5倍位距離があります。
 とにかく時間を大事にしよう!

 ストロボを焚いて撮影。
 「ク」で始まり「マ」で終わる獣が笹薮から出て来ないように、鈴を鳴らしながら進みます。  

 一旦、舗装されたスキー場管理道に出ます。
 振り返ると、丁度日の出の方向、流れてきた雲が滝のように下降している山がありました!

 17分歩いて、今日の実質的な登山口着!
 ここまで車で入れますが、施設を使わないと駐車は難しいのかもしれません。

 5:28、ブナの森に突入!
 前回の登山ルートとは、同じブナの森でも雰囲気が全く異なります。


 5:49、向かいの山に朝日があたり始めた!

 5:52、今日初めての陽の光を背中から浴びる…。


 岩ゴロゴロの登山道。
 ピン付長靴登山では、一番苦手…。 

 標高を上げると、何気に素晴らしい紅葉!!
 雪国、そして高標高だから…?



 関東平野の方向は雲海…。
 かろうじて島になっているのは、群馬県の赤城山のようです(左から黒檜山:1828m、駒ケ岳:1685m、地蔵岳1674mか?)。

 晴天下、紅葉の登山道。



 クッキリ見えすぎ…。


 ちょっと雰囲気が変わったと思って進んだら…、

 見えた!!!
 間違いなく今日の目的地!!!。
 近くはないなぁ〜…。


 想像以上の絶景…。


 この登山道唯一の水場で水分補給!
 本当〜においしい!!!


 標高を大分下げ、一瞬めげそうになりますが、行くしかないでしょう!!
 山頂近くにある山小屋で宿泊され、朝一番で下山された2つのパーティーの方々とすれ違い。
 今日の自分、このルートの1番乗りのようです!

 本当〜に、素晴らしい天気!!!

 最後の急勾配、楽ではありませんが、恐怖は感じませんでした。

 この先、多分風景激変でしょう!

 予想通り!!!
 これが、この山の最大の魅力!
 天国に続きそうな高層湿原の木道登場です!

 この風景、あり得ない!

 ちとう(池塘、地塘、池溏)と呼ぶそうです。
 青黒く澄みきっている!!!

 山頂着は、7:36。
 今回も、想定外の時間で到達することが出来ました!

 この山頂が魅力的なものだったら…、と思うものの、こんなシンプル(というより物足りなさ過ぎ)な山頂でも、十二分に人間を集める魅力を持った山です!

 前回登ってきた反対側、そして今まで足を踏み入れたことの無いエリアまで標高を下げ、高層湿原を大満喫!!!!!

























 1時間弱湿原を歩き、名残惜しいと思いつつ、湿原入り口で振り返り、8:29下山開始。

 風景がガラッと変わります。

 往路であれっと思った山影、佐渡島に間違いないことを確信!!
 日本海の海岸線もはっきり見えた!




往路で撮影。中央上の細長い山影は佐渡島でしょう。

 下山のルートもくっきり見えます!

 急勾配を下りて、振り返り…。
 この上に高層湿原があるなんて…。

 紅葉を楽しみながらの下山。





 ブナの森に戻ってホッ。

 10:14下山!!!

 20分弱とは言え、車でも走れる道を歩くのはきつかった。

 40台以上?
 車の数は凄い状況になっていましたが、誰一人居ない静寂に違和感…。

 前回の登山道に比べ、距離はあるものの変化が激しく、楽しかった!

 5連休中日、高速道は下りだけでなく、上りも渋滞していた…。
 途中から下道を使い、14:10過ぎに帰宅。


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