2009.6.20
単独、雪国の標高2000m越えの登山を決行!
結果:ルリ属は得られなかったものの、好天に恵まれ、夢のような大絶景に大満足!!

 1ヶ月ちょっと前の5月16日、コルリ狙いの新芽採集に出動したものの低温で話にならず、結果、標高2000m目前の山頂まで行ってしまったような雪国での登山を初めて経験(採集記)。
 今まで経験した登山とは全く違う状況に感動…。
 自分的に、また新たな領域に足を踏み入れてしまった感じです。
 「雪国での登山」が頭から離れなくなり、直ぐに次に目指す雪国の山は決定。
 この1ヶ月、週末の単独出動では最優先で意識していたのですが、週末の雪国の天気はどうしても駄目な状況でした…。

 そして、6月3回目の土曜日。
 雪国の天気予報は、曇りがちながら晴れ間も広がるという予報。
 本当なら、快晴で登りたいけれど、梅雨真っ最中のこの時期、雨が降らなければ良しとしよう。


 目覚ましは3:00にセットしたものの、今回は相当に気合が入り、2:00過ぎに起床。
 自宅発は2:31となりました。
 
 何か霧が発生しているような関東平野。

 関越道を北上するにつれて、霧雨が降る区間が多くなってきた。
 そして、国境手前のPAでは、ヤバイ状況…。
 天気予報はハズレ??

 かなり不安な気分で国境のトンネルに突入。
 数分後、トンネルを出たら雪国は何と何と晴れている!
 下弦の月がはっきり見えました!
 この時点でガッツポーズ!
 好天下で、夢にまで見たような登山が出来るなんて、本当に嬉しい!!


 ブナの前の駐車ポイント着は5:19。
 3時間近くかかりました。
 気温は12℃で爽快。


 今回は、下道の走行距離が長いので、今シーズン最も遠いポイントになると思い込んでいたのに、実際の走行距離は252.9km、今年3番目位の位置でした。

 やはり晴れている!
 早々に身支度を整え、5:25登山開始!

 最初は思いっきりブナの純林! 

 天然ヒノキの巨木が出てきました。
 根が露出していて歩き難い…。

 ウダイカンバのトンネルも登山道!
 ここをくぐるしかありません!

 斜面方角の関係で陽は当たらないものの、間違いなく晴れている!


 太陽との対面は6:04でした。
 晴天下で登山できるのは、本当に嬉しい!

 ブナの林を抜けると、一旦針葉樹林に。



 針葉樹林を抜けたら、今度はダケカンバ主体の植生。 

 雪渓が出てきた!!
 やはり、雪国です。

 雪解け水で顔を洗い、喉を潤しました。
 最高の冷たさ!!!

 この先、一気に勾配がきつくなりました。


 鎖も出てきましたが、使わなくても済む感じ。
 登山より下山で活用させていただきました。
 前回と同様、関東周辺の登山道より、むしろ相当に安全な登山道という印象でした。

 強いて挙げれば、この雪渓の横断が唯一の滑落危険箇所だったような感じです。


 そして、そして、この上には何かある感じ!

 確かに風景が激変!!!
 木道が続く湿原になりました…。


 高層湿原!!!
 木道を辿って行ったら天国に逝ってしまいそう…。





 一旦、石が転がっていて歩き難い針葉樹林になりましたが…。



 それを抜けたら再び凄い高層湿原!!!





 現実生活では、想像出来ないような風景。
 爽快の極み!!





 登山道となっている木道も未だ雪の下、通常は歩けない雪の上に刻まれた登山道を進むことになりました。 

 カエルの大合唱。
 そして、小鳥の囀り。
 夢のような状況…。






 そして、そして7:24、標高2000mオーバーの山頂着!!
 1時間59分で到達することが出来ました!

 山頂は、単純に湿原のピークという感じのインパクトに乏しい場所でした。
 それでも、自身2度目の標高2000m越えの山頂に「雪国」で到達出来て、大満足!

 下山でも、これまで経験したことの無い風景を撮影しまくり。










 登山道から外れ、反対側のピークまで行ってみようと思ったものの、激しい笹薮になり途中でギブアップ。
 一見、簡単に到達出来そうなピークでしたが…。

 歩いてきた木道を撮影。
 雲が出て来ました。


 高層湿原のイメージが凄すぎ、下山中の撮影画像は僅かになってしまいました。

 10:09、下山!
 夢のような5時間半ちょっと。

 ルリ属、もちろん意識しましたが、駐車場近くで(・)マーク材を1材確認しただけで終了でした。
 秋に材採集をするなら、笹の茂る斜面に入るしかない印象でした。


 かつて、ピイさんに連れて行っていただいた温泉に。
 そう言えば、単独出動で温泉に入ったのは、情けなくも初経験…。
 念願だった「雪国の登山」を思い起こしながら、じっくり湯に浸かりました。


 完全に貸切の温泉は、税込み\500!
 最高の贅沢!!

 これだけの赤い湯の経験は、ここが最初で最後になっています。
 この湯で顔を洗うのは、強い鉄錆の味がして厳し過ぎ…。

 30分以上、じっくりと温まりました!


 カミキリが居そうな土場のチェックすらせずに帰途へ。
 この秋、登山優先で、ルリ属が棲息しているかどうか判らない地へのチャレンジも余裕で出来そうな気がしてきました!

 気温30℃オーバーの自宅着は14:07。
 幻のような11時間半でした


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