2009.5.16
単独、今年初の「雪国」でコルリ狙いの新芽採集。
結果:低温で飛翔個体の確認はゼロ。トチの新芽に潜るコルリ1♀で終了。
ただ想定外の登山に挑み、大絶景を拝めて満足な結果になりました!
先週は2日連続出動をしたものの、トウカイコルリの新芽採集はまたしても失敗。
雪の少ない地域でのコルリの新芽採集、永遠に出来ない気がしてきました。
今週は、気分転換に、雪の多い地域でのコルリ新芽採集をしたいと思いました!
今年は例年に比べて残雪は少ないようで、例年のこの時期には向かえないようなポイントも攻められそうです。
ということで、
第1ポイント:爆発のあるポイントでコルリ数頭を軽くゲット
第2ポイント:以前から気になっていたものの登ったことの無い登山道を少しだけ進み、
コルリ成虫を1頭でも良いからゲット
第3ポイント:かつて、ようやく見つけた♂を落とし、標本を持っていないポイントにリベンジ
というイメージを描いてチャレンジすることにしました!
天気は下り坂の予報。
何か気合が入らない感じで、久し振りに4:00にセットした目覚ましの音で目覚めました。
給油して4:29にスタート!
ガソリン価格、少し下がったようです。
曇より空の関東平野。気温も低い。
高速を順調に進み県境を越えたのは、5:54でした。
1時間半かからない!
高速道、本当に便利!
第1ポイント
このポイント、車横付け採集が出来るのは良いのですが、はるばる来たのに除雪がされてなく、チャレンジ出来ずに敗退という経験をしています。
最も心配な最初のヘアピンカーブ…。
やはり通れた!!
ホッ。
しかし、雪の痕跡を全く確認することが出来ませんでした。
これだけ雪の少ないこのポイントの経験は初。
標高を上げても、雪は僅かに認められるだけでした…。
もしかしたら、2007年シーズン以上のような感じでしょうか?
とにかく、あって良いはずの雪がありません。
標高を上げると雪が出てきましたが、除雪は行われていないようで、雪に阻まれてB4の向きを変えることになりました。
山菜採りの方も、ここの手前で方向転換されています。
本命ポイントまであと僅かという場所。
気温は8℃。
相変わらずの曇より空です。
気温がどこまで上がるのか?
この気温では、昨日の新芽潜り込み個体を探すしかありません。
どのポイントでも同じですが、ブナ、ミズナラ、トネリコの新芽を見て行きます。
でも、コルリの姿は無し。
これは?と思う新芽では、スィーピングしてみるものの駄目…。
コルリに間違いない齧り痕がブナ新芽に複数あったのに…。
昨日は晴れて、それなりに気温が上がっていたのを確認していたのに…。
結局、コルリ成虫を1頭も見ることが出来ないまま、B4に戻り、標高を下げることにしました。
山菜採りの方が数組いらっしゃいましたが、ほぼ貸切状態の林道。
良い状態の新芽があれば、丁寧に停めて、標高を下げたものの、コルリの姿はなし。
何故???
そして、今日のチャレンジで、最も標高が下がった辺りにあったトチの新芽を手繰り寄せてみました。
「困った時のトチ頼み」です!
いた!
トチの新芽を剥いたら、コルリ♀がいました!
撮影を続けようとしたら、歩き出してしまったので、確保して再撮影。
第2ポイント
低標高の場所では、トネリコとミズナラの新芽が多数。
標高を上げたら、ミズナラとブナの新芽が多数!
コルリ成虫の姿はありませんが、昨年来チャレンジしてきた、関東南部の登山道とは植生が全く違い、感動的です!!!
登山だけでも本当に満足!
潅木帯?になったと思って標高を上げたら、またブナ巨木が出てきたり…。
良い感じの新芽はそれなりに確認。
下山時にゆっくりチェックしようと、辿り着いたのは、今日の本命ピーク。
イメージでは、ここが今日の終着点。
ここで少し休養した後、引き返しながら、コルリを新芽で狙うつもりです。
しかし、この先に広がる風景は、未体験のもの…。
木がほとんどなく、尾根をなぞる登山道がクッキリ見えます! どうしよう?
まさかの山頂まで行ってしまう?
でもこの先でコルリを狙うのは絶望的…。
自問自答。
一時は引き返すつもりになりましたが、考え抜いた末、山頂を目指すことにしました!
恐らく、画像中央の上のピークがひとつの山頂と決め込んで。
こんな見通しの良い登山道は初体験、距離感が判らない…。
先行するハイカーが小さく見えます。
あのピークまで、どの位の時間で辿り着けるのか?
これまで経験した、登山とかけ離れていました。
曇より空の下での登山ですが、これが晴れていたらどんなに凄かったのか??
目指したピーク、山頂ではありませんでした…。
更に先に登山道が進みます。
ガスが出てきました。
現実離れした光景が続きます。
登ってきた尾根…。
山頂近く、北側の山々を見て身震い…。
再び、第1ポイント
登山の達成感で、今日のコルリはどうでも良い感じになってしまいました。
でも、冷静に考えると、今日、ある程度のコルリが採れれば、来週は、トウカイコルリの新芽採集リベンジに臨むことが出来る!
もし、追加出来なかったら、来週も「雪国」に向かう??…。
登山の興奮、そして心地良い疲労を感じながら、再び第1ポイントを目指しました。
気温が上がって、1頭でも飛来していれば良いと思いながら…。
気温は、上がらず12℃のまま。
虫が飛ばない寂しい新芽…。
やはり、追加は出来ませんでした。
そう言えば、昨年も同じような経験をしていた…。
単なるコルリ狙いの新芽採集だったら、ショックが残った感じですが、想定外の大絶景の山頂に立てて、帰りの高速でも思わず笑みが出てしまう感じになりました!