2009.4.4
単独、登山採集。
結果:前回辿り着けなかった山頂に到達。ホソツヤルリ3♂+4♀、ルリ2♂をゲット!!

 あっと言う間に4月になってしまいました。
 ルリ属の材採集シーズンもあと1ヶ月ちょっとで終了となります。
 今年、東京の桜は、開花から12日経ってようやく満開になったとのこと。
 例年なら8日位で満開になるようですが、冬のような寒い日が続いたため、満開まで時間がかかったそうです。
 自宅周辺の桜も例年なら一斉に満開になる、というイメージなのに、今年は満開に近いものから、まだ1分咲き位のものまで入り混じっている感じか?
 
 今週は単独出動。
 迷わず登山採集!
 ポイントは…、かつて山頂の直前まで辿り着きながら、道が不鮮明になり、山頂に辿り着くことなく下山してしまった山です。


 天気予報、午前中は晴れ間があるものの、午後から下り坂に向かい、夜には雨が降り出すとか。
 ならば、朝一番に登ってしまおう!

 駐車ポイント着は6:00少し前。
 身支度を整えて、登山開始です!

 この山、最初はひたすら杉林が続きます。
 しかも急勾配。

 きついきつい杉林を抜けると、最初は左に杉植林、右に広葉樹二次林。

 その後、右に杉植林、左に広葉樹林。
 そう言えば、この広葉樹が茂る左の斜面、かつて完全ボーズ(ルリ属幼虫すら採れず)を経験していました…。


 こんなに長かった?
 1時間近く杉との付き合いが続きました。

 杉の植林地帯が終わると、この山で一番危険な巻き道…。
 画像では表現出来ませんが、かなり危険です。
 もし滑落したら…。
 体重は斜面側に預けますが、谷側に引き込まれそうなイメージが出てきます。
 身震いを感じながら慎重に進むしかない…。

 危険地帯を抜けると、細尾根。
 冷静に考えると、ここも危険でした。

 白く見える細い木は、全てタンナサワフタギ。
 夏にはあの魅力的なカミキリが多数集まるのか??
 でも私には、夏にここまで来る根性は無いです…。 

 前回確認出来ず、結果、山頂に到達出来なかった原因となった登山道はこんな感じでした。


 ガイドでは準登山道的な点線表示ですが、先週の山(採集記)とは比べ物にならないほどはっきりしていました。
 そう言えば、予習不足。
 直ぐに山頂と思って到達したピークは偽物でした。
 山頂まで10分との手書きの看板がありました。

 これが本当の山頂のよう。

 既に刻まれていた足跡は滑るので、敢えて新雪を踏みながら進みました。


 これこそ頂上でしょう!

 当たり!
 想像以上に狭い山頂でしたが…、想像以上に大絶景!!!!
 富士山を拝めた!!
 予習が不十分だったので不意打ちを喰らった感じです…。



 この展望は…。
 絶句…。

 このアングルにも、ただ絶句…。

 あの登山ルートまで見えた…。
 あの杉林の横をかすめて登ったんだ…。

 遅い朝食を摂った後、名残惜しいと思いつつ、逆方向へ下山開始。

 前回、登頂を断念した場所、実は山頂まで数分で辿り着ける所まで来ていたことがわかりました…。

 
 下山でも滑落警報の巻き道は恐かった。

 淡い黄色の花が杉林の中に咲いていた。
 往路のこの辺り、傾斜との格闘で全く記憶がありませんでした。

 こんな看板を撮影しながら、B4の駐車場所には11:20着。
 とにかく、ホッ…。

 いつかバスで来てみるのも良いかな?、と思いました。

 自宅には13:00過ぎに着。
 今回も、忘れられない思い出が刻まれました!


 ルリ属の方は、ホソツヤルリ成虫を3♂+4♀ゲット!
 3材で幼虫はゼロ。


この山系で初めてゲットした、ワインレッド色のホソツヤルリ♀ 


標準的な緑のホソツヤルリ♀

 コルリは、幼虫3頭でした。
 ここのコルリは厳しい…。
 一方ルリは、帰途、あの完全ボーズを喫した斜面で2♂をゲット!
 リベンジを果たしました…(笑)。



ホソツヤルリ2♂


ホソツヤルリ2♀


ルリ2♂


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