2007.12.01
単独、群馬県で冒険採集。

結果:冒険ポイントはオオルリ2♂+1♀の惨敗。
    思い出の地に立ち寄り、コルリ1♂+3♀をゲット!

 いよいよ12月になってしまいました。
 今シーズンのルリクワガタ属(専念)材採集は、実質9/29スタート。
 週末は毎週のように好天が続いてくれましたが、あっと言う間に通り過ぎてしまった感じです。
 ただ、限られた出動回数では、個人的な目標、まだまだ全然達成出来ていません。

 今回も土曜日の天気は良さそうです。
 さて、どうしよう。

 先々週、先週、と想像以上の好結果が出たことから、今回は冒険にしようかな?と思っていた前夜、ピイさんからTEL。
 明日は、私が考えていた目的地の中の一つ(トウカイコルリ生息地)の直ぐそばの山を目指すことになりそうとのこと。
 別の登山口から入って、尾根でバッタリなんていう採集も楽しそう…。

 一時は、その方向に傾いたのですが、今シーズンの成虫採集数を改めて見直してみると、昨年は68頭ゲットした材採集での原名コルリ、9♂+8♀しか採っていない。
 確かに、昨年より難度の高いポイントに通った感じですが、とりあえず♂♀2桁にはしておきたい気持ちがあります。

 目覚めるまで悩みに悩んだ末、冬場では到達が難しくなる群馬県の自身初ポイントで、原名コルリ、他の採集にチャレンジすることにしました。


 給油をして、5:00少し前に出発!
 明けの明星が綺麗です!


 ICを下りて、標高を上げると…。
 やはり寒い。

 標高の高い山は、昨日の雨が雪だったみたい…。



第1ポイント

 7:00過ぎに登山開始。
 今回は、道の右側と左側に冒険してみたい山があります。

 とりあえず、入り口が判り易かった、向かって右側の山に入ることにしました。
 (この選択は結果的に正解だったようです。)

 国土地理院の地図で確認したところでは、ここはカラマツ植林と想像していたのですが、想像以上に立派なミズナラ林でした!

 これなら行けるでしょう!!

 ウキウキ気分で標高を上げるものの、落ち枝に(・)マークがない。
 枯れ枝に(・)マークがない。
 立ち枯れに(・)マークがない。

 乾燥が相当にきついようです。

 やがて、立ち枯れに(・)マークを発見!


 オオルリ?
 でも食痕は走らず。

 やがて、尾根に到達。
 ここから一旦、下山ですが…。
 これが登山道です。
 恐い、恐い…。
 慎重に進みます。


 やがて、登山道脇に転がっていたやや太い材の切れ端を削ったら、食痕。
 そして、幼虫確認より先に出ました!
 画像中央の右と左にオオルリの♂です!
 ルリがオオルリになってから初めてゲットしました。

 
 
その後も細尾根を慎重に進みました。

 やがて、木の間から凄い風景!




 感動すると共に、ゾクゾクしてしまいました…。

 オオルリ♂2頭をゲットしたものの、幼虫は1頭も確認出来ず…。

 やがて、単独で進むのに恐怖を感じるほどの急勾配の細尾根になってしまい、悩んだ末、Uターンすることにしました。
 ここに着いてから、人間には一人も会っていません。
 いつか、複数人で更に先に進むことが出来る日が来るか?
 その前に、登山のことも勉強しないといけないかもしれません。


 戻りながら、ややなだらかな南斜面に入ったら、細い立ち枯れに食痕。
 残念ながら、幼虫でしたが出ました…。
 かろうじて生きている感じです。


 ここは群馬県。他県ならホソツヤルリを疑う状況でしたが…。


 やがて、往路には無視したちょっと気になる入り易そうな斜面に突入。
 でも、相変わらずの過乾燥で、マークはあっても食痕がありません。

 それでも、20cm位の径の倒木から、オオルリの♀が出てくれました!

 その後も斜面を歩き回るものの、立ち枯れから幼虫2頭を追加したのみ。
 コルリと思われる(・)マークは一つも確認出来ない有様でした…

 本気モードで幼虫は3頭のみです。
 3頭の成虫が採れたのが、信じられません。

 時計は10:00を回り、一旦下山し、車に戻ることなく、そのまま道を挟んで反対側の山に登ってみることにしました。
 先ほどの斜面から向かいの山にも広葉樹が茂っているのが確認出来たので、一気にルリ属パラダイスになることに期待です。

 地図には確かに登山道があるのですが、入り口が判りません。
 仕方なく、とりあえず、斜面に入ったら道?のようなものが登場。
 獣道のように感じるほど不鮮明なものでしたが、やがて周辺の木に赤いビニールテープやPPヒモが結んであり、登山道であることを確信出来ました。

 相変わらず、登山者はゼロ。
 
 方向感覚を失わないように、常に太陽の位置と周辺の山の形容を意識して進みます。


右に向かっているのが登山道

 やがて、笹が茂ってきたものの、(・)マークは一つも確認出来ず。


中央左が登山道

 ここは登山客も少ない場所のようです。
 40〜50分登って、ようやくピークに到着。
 相変わらず、誰にも出会わず。

 晴れているから、爽快気分を味わえるのでしょうが、もしこれが曇より空だったら、相当に心細くなるのでは?と思いました。
 というより、方向感覚が全くなくなりそうで、登山はしていないと思います。

 結局、こちら側の山でルリ属を採集することは不可能と判断。
 ちょっと座って休んだ後、下山することにしました。
 
 今回は、ルリ属がかろうじて棲息している側の山に最初に入ったので、結果が出ましたが、逆に、最初にこちら側の登山をしていたら、反対側に入ることなくギブアップしていたかも、と思いました。

 そう言えば、間もなく12:00になろうというのに、コルリの(・)マークの確認はゼロ。
 こうなったら、北側斜面の沢を意識して、何とかコルリを採ろう!


 車に戻って移動。
 あっという間に標高は1000m以下になってしまいます。
 標高は900m台。
 ここしかない感じで、突入。

 結局、幾つかのコルリと思われる(・)マークを確認し、幼虫数頭のゲットがやっとでした。

 群馬県のこの周辺、厳しすぎ…。

 次回、訪れるとしたら、もう少し別の斜面にしないとどうにもならない感じです。

 12:40、ギブアップして車に。
 単独採集としては随分頑張りました。
 二つの山に登って、斜面を歩き回ってヘトヘト…。

 普通なら、このまま帰宅を選ぶ私ですが、今回はちょっと気になっている場所がありました。
 そう、丁度4年前(2003.12.04)、当HPを公開してから初めての採集記を書いた場所です。

 遠回りになりますが、寄ってみることにしました。


第2ポイント

 現地着は14:00前。

 あの日、唯一のコルリ(♂)を採った沢に入ります。

 この雰囲気、私の中で、コルリの材採集をするならこの感じがベストと、ずっと思っているのに一致します。

 あの日、コルリ1♂と16頭の幼虫を、数時間歩き回ってやっと採ったようですが、今の私はレベルアップしているのでしょうか?

 当時の採集記を見ると、とにかく(・)マークの確認を意識しているようです。
 生っぽい材が多いみたい。
 今は、マークの確認より、朽ち方を意識している感じです。

 さて、何本目に手にした材だったか、
 コルリ幼虫2頭を確認した後、コルリ♀が出ました!
 撮影時刻を確認すると、最初の斜面画像の撮影から3分しか経っていません。

 その後、周辺でコルリ1♀を潰した後、1♀をゲット。
 更にコルリ1♂を追加。

 もう1♂追加して2ペアにしようと思ったものの、次に出たのはコルリ♀でした。
 到着後40分弱で1♂+3♀のコルリをゲットすることが出来ました!
 
 正直、チャレンジ前には不安がありましたが、レベルアップは出来ているんだろうと安心することが出来ました!
 今年になって材採集で得た原名コルリも10♂+11♀となり一安心!


 14:30に現地発!
 
 関東周辺の紅葉は、低地の雑木林がベストという感じになっていました。

 正直、満足な結果ではありませんでしたが、今後の冒険採集は毎回こんな感じになりそうです。
 ゲットした幼虫を何とか無事に羽化させたいです!
 

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