2007.2.24 神奈川県
同行:鍬匠 甲冑屋さん
結果:自身、ルリ属狙いの採集に徹したものの、2005年5月以来の成虫ボーズ…。
今回は、鍬匠 甲胄屋さんと久し振りご一緒させていただくことが出来ました。
甲胄屋さんとの「狩り」は、昨年8月のヒメオオ・ルッキング以来(採集記)、材採ということになると2005年5月以来(採集記)になります。
甲冑屋さんはもちろんヒメオオ狙いですが、ヒメオオの生息している所なら、北海道を除き、ほぼ例外なくルリクワガタ属が生息しているものと思われ、ルリ専の私が一緒でも同じポイントでの「狩り」が可能になる訳です。
昨年、まさかの東京からの鳥取県日帰りの「狩り」を実践された甲胄屋さん、今回はお手柔らかにと申し入れ、近場の神奈川県の高所に向かうことになりました。
自宅発は6:00ちょうど。
最近では最も遅いスタートです。
首都高速は混雑気味。
現地着は10:30過ぎ。
身支度を整えて、10:45に登山開始。
今回は、登山採集なので、覚悟を決めて歩きます!
青空が印象的でした。
飛行機の通り道なのか、頻繁に上空を横切り、意外にうるさい印象です。
画像中央に飛行機
途中、標高800m位の沢近くにマーク材がありましたが、残念ながらスカでした。
濃くはなさそうですが、この山系にルリ属は薄く広く分布しているようです。
その後、しつこい位の杉林を抜けると、突然ブナが現れましたが、時刻は12:20。
ただ、ここは神奈川県の保護地域に指定されていて、「狩り」どころか立ち入りも不可。
斜面を大幅に移動することになりました。
距離を考えると、14:30〜15:00には下山を開始しなければならない…。
時間がないので、私はとにかくコルリ・モードで斜面に挑むことにしました。
幸い斜面と材の凍結はほとんどないものの、先ほどの保護区に比べると植生は落ちる感じです。
コルリのマーク材は少ない…。
何とか幼虫はゲット出来ましたが…。
細材から太材まで、色々なパターンを試すものの、駄目。
甲胄屋さんは、ブナの立ち枯れと格闘を始め、やがて、ヒメオオらしき幼虫が採れたとのこと。さすがです!
こちらは、標高を下げても駄目、上げても駄目…。
写真をほとんど撮ることもせず材を探しましたが…。
気付けば、時計は14:20。
そろそろ下山かな?
何時に下山を開始するか甲胄屋さんに相談しようとしたら、あれっ? 近くに姿なし…。
声を出しても反応なし…。
とりあえず、登山道に近い場所まで行っても見付けられず、格闘されていた立ち枯れの方にもう一度向かっても見付けられず…。
一瞬、焦りましたが、常に余裕の「狩り」を実践される甲胄屋さん、このような場合、下山時に必ず通る場所に行けば会える可能性が高いかなと思って、登山道に戻ってみると…。
やはり、いらっしゃいました!!
良かった!
帰りにお話を聞くと、甲胄屋さんも私と同じことを考えられ、そこでお待ちいただいていたとのことでした。
待ち合わせ時間と場所をはっきり決めておくべきだったかな? とちょっと反省。
甲冑屋さんは、あの立ち枯れから合計10頭の幼虫を出されたとのことでした。
ヒメオオと判る幼虫も数頭混ざったとのこと。
一発勝負でしっかり結果を出されるのはさすがです!
14:50に下山開始。
杉植林は多いけれども、そのお陰で、ルリ属ポイントへのアクセスが良くなっている所も多いかもしれません…。
鹿の駆除の問題と合わせて、複雑な心境です。
来た道をひたすら歩き、歩き、歩き…。
ようやく、駐車ポイントに到着。
お別れ間近の甲胄屋さん号を撮影。
これまで、色々な「狩り」にご一緒させていただいて、感謝です!
帰りは、予想もしないルートを使いました。
高所に行って海の上を通過して帰還するなんて…。