採集記
 (2006年5月21日)


 目 的:新潟県→群馬県で今年初の原名コルリ狙いの新芽採集。
 結 果:群馬県で、ブナの新芽よりコルリ6♂+3♀をゲット!

 今年はGWが終わった途端、不順な天候が続き、5/13,14の連休はフィールドに出ることが出来ませんでした。
 そして待ちに待った5/20,21の連休。5/20(土)は大気の状態が不安定とのことで、実際に関東平野では夕方激しい雨が降りましたが、5/21(日)は快晴の天気予報!
 ならば、当然のように出撃決定です。

 当初は、まだ実現していないトウカイコルリの新芽採集に向かう予定でいましたが、朝目が覚めて1年前の同じ日、残雪の新潟県のポイントで非常に爽快なコルリ採集(採集記)をしていたことが頭を離れなくなり、進路を北にとってしまいました。
 前日まで、数名の方に私信でトウカイの新芽チャレンジに向かう予定と言っておりました。優柔不断で済みません…。

 いつものように自宅そばのガソリンスタンドで満タンにして、5:00丁度に出発!

 こんな晴天、本当に久し振り!


昨年とほぼ同位置で撮影!

 ワクワク気分で空き空きの関越道を北上!


第1ポイント(新潟県) 
 実はこのポイントのコルリは昨年2度訪れて、かなりの数ゲットしています。
 でも車横付けで爽快なブナの森に入れるので、非常に気に入っているのです。
 更に今年は各地の残雪が多いとのことですが、同じように雪が多いと言われた昨年に比べてどの程度なのか、今後の新芽採集のバロメーターと言う意味でも訪れてみたかったのでした。
 ところが…。昨年、5/21は無事に通れた問題の最初のヘアピン…。
 
ガーン!
 雪があります…。軽く2m位道を覆っています…。
 やはり、今年の雪国の積雪は半端ではないようです。
 今年は、林道の開通前にコルリの発生ピークが終わってしまうのか…。

 数キロ先には目的のコルリの新芽ポイントがあるのですが、とても歩く気にはなれません…。

 時計を見れば、まだ7:00前。ちょっと休憩した後、気を取り直して、大幅移動を決意。

 今日は、本当に素晴らしい天気!
 これだけでも、日頃のストレスは飛んで行く感じです。



第2ポイント(群馬県)
 朝出発した時点で、新潟県の第1ポイントで軽くコルリをゲットして、群馬県の第2ポイントにチャレンジ、そして時間があれば更に群馬県の第3ポイントに移動と甘いイメージをしていました。
 第1ポイントには近寄ることすら出来なかったため、予定より大幅に早い時間に第2ポイントに到着。

 ここは、標高が低く、積雪も少ない場所のため、当初から新芽採集は難しいと考え、やや無謀な「材起こし採集」をしようと思っていたのでした。
 昨春、材採集にチャレンジしたものの惨敗をしたポイントです。
 持ち帰り幼虫を羽化させることは出来ましたが、何とか成虫をゲットしたい!

 駐車したのは7:30。
 ここから軽い登山となります。

 ちょっと進んだら…。

 またしても熊出没注意の看板。
 しかも去年は無かった、「親子連れ熊出没注意」の警告です。

 時間が早いためか登山者はゼロ。
 登山道に入ってから誰とも会うことはありません。

 熊避け鈴+ホイッスルで進みますが、薄暗い登山道、かなり恐いです。


 コルリ成虫がくっついていることをイメージしながら材を起こしてみるものの、(・)マークすら確認出来ません。

 登山道を進むにつれて益々不安になり、ついにギブアップ。
 秋に、複数人で訪れたいものです。

 新緑は本当に綺麗でしたが…。


第3ポイント(群馬県) 
 第1、第2ポイント共、まともな採集にならなかった為、時間はたっぷりあります。
 予備的ポイントと考えていた第3ポイント。
 かつてブナ新芽でコルリ1♂をやっとの思いでゲットした思い出の場所です(2003.5.17)。
 群馬県では、広範囲の場所にコルリが棲息しているようですが、意外にも新芽でコルリをゲット出来るポイントは限られるようです。
 
 車を停めて、登山開始。
 時計はまだ9:20。

 中々良い感じの新芽がありませんが、雰囲気は良い感じ。

 ブナ新芽の他、昨年覚えた、トネリコ、ミズナラ、トチ、などの新芽を凝視して行きます。
 ほどなくして、小さなブナの木の先端近くに、どう見てもコルリ♂と思われるシルエットが動いているのを確認。
 撮影はとても難しい状況。
 ならば、今年初、ネットを振って…。
 
ゲット!
 やった!
 本当にうれしい瞬間です。

 時計を見ると9:30
 意外にもあっさり今年初の新芽採集コルリを手にすることが出来ました。

 コルリの新芽採集、材採集とは全く違う魅力があります!
 以前ここで採った1♂は青味が強く感じていましたが、この♂は緑が強いようです。
 
 その後、少し奥に行ったポイントに程好い芽吹き加減のブナ幼木の群生がありました。
 
 凝視すると、いたいた!
 小枝の裏側に♂が付いています!

 回収成功!

 本当にうれしい瞬間です。

 その後、ブナ幼木群を凝視し続け、新芽に潜り込んだコルリ2♀をゲット!

 ♀だけで新芽に潜り込んでいる場合、新芽を手繰り寄せて見ることが大事なようです。
 とにかく、このポイント産の初♀ゲットに満足!



 その後も「爆発」は全く感じられないものの、パラパラとコルリの飛来がありました。
 恐らくこのポイントで「爆発」を味わうのは難しいかと思います。
 
 途中、周辺を色々と移動してみましたが、結果は全く残せず、今日はこの幼木群が当たりだったようです。


 ちょっと標高を上げると、残雪がかなりありました。
 この残雪がコルリの新芽採集を容易にしているのかと思います。





 結局、6♂+3♀の原名コルリを新芽でゲットすることが出来ました!
 大満足の今年の新芽採集シーズンインです!

 
 12:00には現地を発ち、13:00前には関東平野に着陸。自宅には14時半前に到着することが出来ました。
 日曜日の採集は、この位の余裕が良い感じです。



 
 今年初のコルリの新芽採集。  
 結果を残せて良かったです。
 そして、改めて、この爽快な採集が、自分の中でルリクワガタ属採集のピークに位置していることを実感しました。
 

 今年は、6月下旬までこの爽快な採集を楽しめそうな予感です。 


2006年初の新芽採集コルリ(群馬産) 6♂+3♀


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