クワガタ幼虫の頭部および全体像比較

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種類 体重(g) 頭幅
(mm)
頭部 全体像 コメント
オオクワガタ ♂3令 10.0 11.0 やや小型のオオクワガタ♂3令幼虫です(60mm前後で羽化か?)。
顎が真っ直ぐ伸びていて長いです(ノコギリ幼虫との区別のポイント)。
頭部上側は若干角ばっています(正六角形の半分上)。
頭部は、深味のあるオレンジ色をしています。
♀3令 5.2 8.0 小型のオオクワガタ♀3令幼虫です(30mm台で羽化か?)。
腹部に♀特有の斑が見られます。
顎はやはり真っ直ぐ伸びていて長いです。
頭部は、下のコクワガタ3令幼虫より赤味が強いです。
♀2令 0.8 4.0 オオクワガタ♀2令幼虫です。
頭部はコクワガタより赤みが強いです。
顎の側面がノコギリクワガタより真っ直ぐ伸びているのが判るかと思います。
コクワガタ ♂3令 4.0 7.5 やや大型のコクワガタ♂3令幼虫です。
頭部形状、顎の形状はオオクワガタに似ていますが、頭部の色が薄いです。
体格の割りに、頭幅もやや狭い感じです。
♂2令 0.5> 3.5 コクワガタ2令幼虫(多分♂)です。
頭部の色がオオクワガタやノコギリクワガタに比べて、黄色味が強いのが判るかと思います。
アカアシクワガタ ♂3令 2.2 7.0 アカアシクワガタ3令幼虫♂です。
コクワガタに良く似ていますが、亀裂線の頂部が少し尖った感じがします。
大顎の間の頭楯の色がやや薄い感じです。
この個体は少し頭部の黄色味が強いです。
スジクワガタ ♀3令 0.9 4.5 スジクワガタの3令幼虫(♀)です。
上のオオクワガタ2令幼虫と頭幅、大きさが似ていますが、頭部はずっと黄色味が強いです。
オニクワガタ幼虫との区別のポイントである第1気門は「Cの字」です。
ノコギリクワガタ ♀3令 4.0 7.5 ノコギリクワガタの♀3令幼虫です。
コクワガタ♂と同じ位の大きさですが、頭部の赤みが強いです。
オオクワガタと比較すると、顎が太短く、先端に向けて連続的に曲がっています。
♂2令 1.5 4.5 ノコギリクワガタの2令幼虫です。
頭部の赤みはオオクワガタより更に濃い感じです。
顎の側面が、先端に向けて連続的に曲がっているのが判るかと思います。
ミヤマクワガタ ♂3令 7.8 10.0 ミヤマクワガタの3令幼虫です。
顔はオオクワガタより赤く、艶が少ない感じで、顎は太くて短いです。
幼虫の体が毛深いのも大きな特徴です。
オニクワガタ ♀3令 0.8 4.5 標高1000m前後のブナ帯に生息するオニクワガタ3令幼虫(♀)です。
スジクワガタに似ていますが、第1気門が「Iの字」であること、尻部が出っ張っていることなどに違いが見られます。
ミヤマ
ツヤハダクワガタ
3令 0.5> 3.5 ミヤマツヤハダクワガタの3令幼虫です。
頭部上側の両縁部が尖っているのが大きな特徴です。
また、肛門形状がドイツの有名外車(べ●ツ)のマーク、あるいはゴマちゃんの顔と言った感じで、非常に独特です。
ルリクワガタ 3令 0.5> 3.0 やはりブナ帯で採集したルリクワガタの3令幼虫です。
頭幅は3mmと非常に小さく、クリーム色という感じです。
この個体は、越冬準備のため、体の内容物を出して、透明になっています。
トウカイ
コルリクワガタ
♀3令 0.5> 3.0 ルリクワガタと同標高で採集したトウカイコルリクワガタ3令幼虫(♀)です。
多数の幼虫を見るとルリクワガタに比べてやや小さめという感じもしますが、個体差の範囲内か…。
ここでは、同時に同じ材より採れた成虫で判断しています。
マダラクワガタ 3令 0.5> 2.0 高山の赤枯れ材から採れるマダラクワガタの幼虫です。
頭部の色はルリ属より濃いです。
同種の材から採れるツヤハダの2令幼虫に似ますが、マダラの肛門は縦割れのみで、頭部形状もツヤハダほど特徴がないので区別が出来るかと思います。
  

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