蛹の比較
ルリクワガタ属の多くは、野外では8月中旬から蛹化が始まって、8月下旬〜9月中旬に蛹化のピークとなり、蛹化後10日〜2週間ほどで羽化する印象です。
ここでは、ルリクワガタ属の蛹について掲載してみます。
ルリクワガタ属の材採集をしていて最も魅力を感じるあのキラッと光る瞬間。
蛹ではそれが全くありません。
しかも傷付き易いのもマイナス…。
それでも、濡れティッシュを敷いたルアーケースに丁寧に移せば、自宅で無事に綺麗な成虫を羽化させることが出来ます。
まずは、野外で撮影した群馬県産コルリクワガタ(P.acuticollis)♂の蛹。
結構毛深いのが印象的です。
まだ真っ白なので、羽化まで数日かかります。
飼育下で蛹化したトウカイコルリクワガタの♂と♀。
左が♂、右が♀。
蛹での区別は大型のクワガタに比べて微妙ですが、それでも、
a…大顎は♂の方がはっきり。
c…後脚は♂の方が長い。
d…腹部は♀の方が幅広い。
e…♂の腹部の先端には突起が認められる。
等の違いがあり、区別することは可能です。