2012.4.7
 単独、茨城県ラベルのコルリ採集にチャレンジ!
 究極の奇跡? コルリ・マーク材は1材で確認出来たのみなのに、幼虫ゼロでコルリ1♂成虫をゲット!!!

 春のコルリ狙いの全開材採集で出動可能なのは、あと4〜5回となってしまいました。
 コルリの新プロットを刻むこと、そして(昨年秋から続いている)コルリをゲットしているもののまだ♂ゲニ内袋のチェックをしていないポイントにゲニチェックのプロットを刻むことが最大の目標になりそうです。
 当初はゲニチェックがまだの山に登山することをイメージしていましたが、およそ2カ月振りに晴れの予報となった関東周辺の土曜日、午後は大気の状態がやや不安定とのこと。
 目指した山は本気での登山をしなければ、コルリ棲息エリアに辿り着けない山。
 朝一番に登山して昼前に下前することも考えましたが、やはり無理はしたくない。
 と言うことで、急遽、初チャレンジとなるエリアにコルリのプロットを刻むことを目指しての出動になりました!

 昨年秋以降、初プロットを目指して最もチャレンジしたいと思っていたのは茨城県の自身2産地目となるコルリ!
 これまで、茨城県ラベルのコルリは、有名産地で1♂をゲットしていますが(このラベルのコルリのほとんどは北斜面となる福島ラベルでした…)、茨城県には更に貴重なコルリの記録ポイントがあります。
 1980年台前半の記録。
 標高は600m、採集した材は何とミズナラ林にあるシイタケ栽培の古いホダ木とか…。
 関東周辺の感覚では通常あり得ない状況です!
 
 そして、コルリが4種に分類された記載文でも、このエリアのコルリが「コルリクワガタ=P.acuticollis」として掲載されています。
 周辺の最高標高は800m台なので、やはり関東周辺のルリ属生息地では低標高!
 どんな環境に棲息するコルリだろう?


 海に向かう以外で使ったことの無かった常磐道を北上。
 進むにつれて、路面が上下にうねって来ました。
 あの大震災の影響のよう。
 路面も至る所で補修されています…。

 そして、10年振りに通った太平洋の見える区間!
 赤い巨大ネオン看板?と思って良く見たら太平洋の水平線から登る太陽でした!
 かろうじて写っていた!


 現地着は6:00過ぎ。
 まずは本命のエリア。
 斜面に入る前に、先日入手した簡易放射線線量計を使って周辺の放射能の状況をチェック。
 0.34μSv/h…。
 埼玉県にある自宅周辺では0.05〜0.07μSv/hなので、その5倍以上高くなっています。
 あの原発事故は現実…。


 それでも、1年間この場所に居続けて浴びる放射線量は、3ミリシーベルト以下…。
 あまりナーバスにならないことにします。
 ちなみにあの人気番組で紹介されている避難区域「D●SH村」の放射線量はこの100倍位です。

 気温は何と-6℃。
 緯度が上がるだけで明らかに低下…。

 今回チャレンジするポイントは、コルリの記録が発表されているとは言え、●●山とか▲▲峠とかではなく、単なる地名。
 地名と標高を頼りにチャレンジするとなると、エリアが広すぎて話にならず…。
 「今、コルリが棲息している地に来ている」と言う気持ちで、自分的にチャレンジ出来そうな斜面に入ってみました!

 (・)マークは無い…。

 (・)マークは無い…。



 本命のエリア、横付け採集はギブアップ。
 仕方なくWRXを移動。
 登山口の案内があったので、地図を見て第二に期待したポイント近くに駐車。

 広葉樹落ち枝、そしてルリでもOKと立ち枯れ&枯れ枝のチェックを続けるものの(・)マークは全く見つかりません…。
 ここまでキツイとは…。 

 最初の斜面突入から2時間近く。
 ついに(・)マークを確認!!!
 地上材なのでルリのようです!
 やはりこんな場所にも居た!!

 ルリで良いから成虫を出したい…。
 しかし、食痕は走らず成虫はおろか幼虫すら出ませんでした…。

 その後も斜面を歩きまわるものの、コルリもルリもマーク材は全く見付からず…。
 マークの薄いポイントでの採集は何度かチャレンジしていますが、今回のエリアの厳しさは自身、過去にチャレンジした中で1番か2番になりそうな印象でした…。

 道路の上側のエリアでは完全にボーズ。
 仕方なく道路の下側のエリアに入ってチャレンジ!
チャレンジ

 時刻は8:38。
 ついに今日初めて、落ち枝に(・)マークを見付け、マークの撮影をする余裕も無いまま削ったら、出てしまった…。 

 ルリでは無いことを願いながらチェック!
 
コルリ、しかも本命の♂です!!!!!

 幼虫を1頭も見ないで出てしまう本命のコルリ♂成虫…。
 「奇跡」の一言で片付けてしまうのは、勿体ない感じ…。



 ゲット斜面の右側。

 ゲットした斜面の左側。


 今、画像を見直すとコルリを十二分に狙えそうな印象ですが、自分には無理…(笑)。
 カタクリの株は踏まないように注意。

 その後2時間弱、斜面を歩きまわりましたが、マーク材の確認はゼロ…。
 しかし、こんなにキツいとは…。



 WRXに戻って、〆た個体を撮影!
 確かに本命のコルリ♂です!!




 見る材が無くなりギブアップ…。
 峠では微妙に残雪…。



 ルリクワガタ属採集をして、常磐道で帰還するのは、2度目?

 最近アップをさぼり気味ですが、生展足中のルリ属♂なら、ゲニ内袋はほぼ失敗なく膨らませられるようになりました!
 典型的「コルリクワガタ」型です!




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hidarikara ,

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