2011.10.29
 単独、5週連続となるコルリクワガタ♂狙いの全開材採集にチャレンジ!
 2ポイントを回って、コルリ9♂+4♀をゲット!!

 2011年秋のルリ属材採集シーズン、10月1日のシーズンイン以降、「過去にコルリをゲットしたことがあるものの、まだそのゲニ内袋を自分で確認したことが無い地」を目指しての出動が続いて来ました!
 当初はそれほど拘るつもりは無かったのですが…(苦笑)。
 10月5回目の週末、関東周辺は最高の晴天に恵まれる土曜日になりそう。
 急遽、単独出動となり、この秋まだ向かっていない群馬県でコルリ♂狙いの全開材採集を試みることにしました!

 群馬県は隣県でありながら、今回のポイントまでは自宅からおよそ200km。
 下道走行が長いこともあり、距離以上に遠い印象です。
 
 そしてここのコルリ、過去2回材採集にチャレンジして、
   1回目:単独、コルリ2♂を奇跡的にゲット(幼虫は3頭:羽化せず)、
   2回目:ルリ属採集のベテランな方お二人にご一緒させていただいたものの3人そろってのコルリ成虫ボーズ…、
と言う、厳し過ぎる結果を味わっていました…。
 1回目のチャレンジでゲット出来たコルリ♂、そのゲニをチェック出来ていれば、再度訪れなくて済んだはずなのに…。
 厳しい地なのは判るけれども、「宝石箱」に収まっている個体のゲニ内袋がどのタイプになるのか、やはり確認しておきたい!

 気合が入り、3:00過ぎに自宅発!


第1ポイント
 日の出直後に、お約束の湖着!
 今回は向かい風がほとんどなく、身震いせずに眺められた(笑)。
 しかも気温は4℃!
 途中、今シーズン初めて0℃の表示を見たのに、標高を上げたら気温も上がると言う意外な結果。

 とりあえず、今日の最大の目的は過去にコルリをゲットしたことのある斜面でコルリの♂を採ること。
 6:18。標高を下げてチャレンジ開始!
 まずは、笹藪の間に僅かに広がる笹の少ない斜面。
 藪こぎをして何とか辿り着きました。
 最初のチャレンジではコルリ1♂をゲットしましたが、今日は(・)マーク材1材の確認で終了…。
 深い笹藪に囲まれているため数分で見る材が無くなりました…(苦笑)。
 コルリ成虫ゲットなんて夢の夢…。

 B4を200m位移動。
 再び、笹の背丈が低くなった記憶に残る斜面に入りました。
 直ぐに(・)マーク材を確認し、コルリ幼虫1頭をゲット!
 しかしながら、斜面を歩きまわるものの、適当な材が見付からない…。
 幼虫の追加すら出来ず…。
 こんなにきつかったっけ??
 20分程歩きまわって、見る材が無くなった…。
 前回、3人でチャレンジして成虫ボーズで終わったことに改めて納得…。
 しかし、コルリ幼虫1頭で終了とは…。

 B4で再び移動。
 良い雰囲気の斜面があれば入るつもりでしたが、高標高のエリアはカラマツ植林帯だらけで、たまに広葉樹林があっても林床は深い笹藪でチャレンジすら出来ず…。
 初めてのダート林道にも入ってみましたが、話にならず…。

 標高を大分下げて、幾つかの斜面に入ってみるもののマーク材は一つも確認出来ませんでした…。
 前回、前々回はコルリマークを確認したエリアなのに…。
 標高は1000m以上。
 植生もまずまず、しかし…。

 8:00少し前、B4で遅い朝食。
 地図を開き、カーナビをチェックし、さてどうしたものか?
 一瞬、今日のこのポイントでの採集は諦め、大きく移動することも考えましたが、このポイントのコルリのゲニがどのタイプになるのか?
 本当に気になります。
 ここは、現在作成中のコルリゲニマップを眺めていて、最も気になった場所の一つ。
 仮に、今日ゲットした1頭の幼虫が無事に羽化をしたとしても♀だったら、自分には同定出来ない…。

 標高を上げて、もう一度、朝入った斜面を歩き、とにかくコルリ幼虫を数頭ゲットすることを目指すことにしました!
 
 

 撮影もせず、材をひたすらチェック。
 時刻は8:10。斜面に入った直後。
 マークの無いカラカラの材の先端部。
 
出てしまった!!!!

 ここではルリも採ったことがあるので、入念にチェック。
 間違いなく、
コルリの♂です!!!!
 かろうじて腐朽が進んでいる材の帯状の部分に沿って食痕が刻まれ、先端部から少し戻った所に蛹室が作られていました。 

 しばらく休憩…。
 煙草を吸う方なら間違いなく一服する感じです(笑)。

 正直、コルリ1♂が採れて大満足ですが、採った個体はテネラル気味。
 即〆はせず持ち帰ることになりますが、万が一、固まるのを待っている間に落ち、カビてしまってゲニチェックを出来なかったらどうしよう…。
 悪い方に考えるとまだ不安。
 この地にコルリ狙いでもう一度来るのは避けたい。

 と言うことで、鞭打って再び斜面を歩き始めました。
 狭いエリア、右に左に上に下に。
 何処を歩いてもさっき見たことのある材ばかり…。
 やはり駄目か…。

 ふと持ちあげた樹皮の付いた直径2.5cm×長さ15cm位の材。
 どうせ居やしないとやや乱暴に削ったら…。
 またしても、出てしまった!!!!


 コルリの♂!
 今度は固まっています!
 2♂居れば、ゲニチェックは出来るはず。
 嬉し過ぎる!

 しかもショボイ材なのに…、
またまた、出てしまった!!!!


 あり得ない結果。
 しかも幼虫1頭を追加。

 処理後の材の全容。(手斧はスケールの目安)

 8:51。
 B4の駐車場所から、奇跡的斜面の方向を撮影し、終了。
 コルリ成虫3♂にコルリ(に間違いない)幼虫2頭。
 ありがたい結果です!


移動中
 今日の最大の目標を達成!
 もう一度標高を上げて、湖に行ってみることに。

 素晴らしい風景になっていました!

 湖畔でコルリを採るのは絶望的…。

 この湖は、人によって作られたダムであることを初めて視認!





 太平洋と日本海の分水嶺。
 この水は日本海に流れます。
 不思議な感じ。
 
 さて、どうしよう?
 結果が出て、湖畔の山に登ることも考えましたが、10月は徹底的に「かつてコルリ成虫をゲットしたことがあるものの、まだその♂ゲニ内袋を見ていないポイント」に拘って来ました。
 地図を見ると、下道60km程の移動で、候補地に辿り着けることが判明!
 ということで大幅移動。

第2ポイント
 ここも今回の目標が無かったら2度と材採集で訪れることは無かったようなポイント。
 有名行楽スポット近くと言うことで、人であふれかえっていました…。
 もう2週間も遅らせれば、閑散とした感じになったのかも知れません。

 斜面突入は11:09。
 コルリ材採集で訪れるのは4回目。
 比較的相性は良い印象なので、1時間位でコルリ3♂を出して帰ろう、何て思っていたら甘かった(苦笑)。

 最初のコルリ成虫が出たのは延長戦突入後の13:25…。

 そして、近くの材が当たり材で、結果、6♂+3♀のコルリ成虫が採れましたが、あわや成虫ボーズを喰らうところでした…(苦笑)。
 13:48、B4着。




 10月は5回の出動で11ポイントのコルリ・ゲニ内袋チェックをすることが出来ました。
 そして今回、難関なポイントの一つと考えていた地で想定以上の結果が出ました!
 まだまだ、チェックしたいポイントは多数ありますが、11月はもう少し気軽に山に向かいたい思いです(笑)。

 渋滞皆無の高速を使い16:00に帰宅。


 帰宅後、テネラルでない個体のみ最優先で処理。
 ♂成虫の外見!


第1ポイント産コルリ2♂


第2ポイント産コルリ3♂

 そしてゲニ内袋!
 第1ポイント産は、まさかの「ユキグニ型」でした…。

 第2ポイント産は予定通りの「ユキグニ型」ですが…。

 また向かわなければならない地が増えてしまいました…(苦笑)。
 コルリ達の命を無駄にしないためにも、歯を食いしばって、努力する予定です! 


第1ポイント産2♂


第2ポイント産4♂



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hidarikara ,

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