2011.10.1
 単独コルリクワガタ♂狙いの全開材採集にチャレンジ!
 やや早いタイミングで心配だったものの、3ポイントを回って本命のコルリ7♂+11♀に蛹1♀、何故か落ち枝から出たルリ1♀をゲット!!


 10月になってしまいました。
 いよいよ晩夏〜初秋に枯れ枝の蛹室内で羽化したルリクワガタ属は体が固まり、蛹も減少するタイミングです。
 ただ、標高を上げても落葉前となるこの時期の薄暗い斜面での材採集は、余り好きではありません(苦笑)。
 気温が上がるとブヨが飛び、ポイントによっては危険なマムシやスズメバチ、そして鬱陶しいヒルやマダニの活動も活発です。

 週末の天気予報は、雨模様から直前になってまずまずに変わりました。
 それでも薄暗い斜面をイメージすると、気分はあまり乗らない…。
 一方でこの先、週末毎に悪天候になる可能性だってある。
 昆虫採集は、「採れる時に採る」のが鉄則だそうです!

 ということで出動は決定。
 ただ、昨年までと違い、この秋に徹底的に狙おうと思うターゲットが絞れません。
 結局、少しでも青空の多そうなエリアに向かい、3ポイントのハシゴをして、まだコルリ♂交接器内袋(ゲニ内袋)の確認をしていない地にプロットを刻むことを目指すことにしました!
 今回は全てB4横付け。
 斜面との格闘は2時間をタイムリミットとし、コルリ♂が採れていれば、数が少なくても次のポイントに移動することにしました。

 何故か土曜朝は目覚まし時計が鳴らなくても早い時間に目覚めてしまします(苦笑)。
 アメダス、そして外の状況を確認して、3:00過ぎに自宅発!


第1ポイント
 高速道を下りると直ぐに着ける地。
 ピイさんにご案内をいただいた2006年の初チャレンジでは、コルリ成虫をペアでゲットしていますが、環境的にかなり厳しい印象の地です。

 気合十分で5:00過ぎに到着。早すぎました(笑)。
 コンビニで時間を使い、道の駅にまで寄って時間調整。

 5:42、B4を駐車。
 上空は曇っていてまだヘッドライトが必要な状況(苦笑)。
 気温は7℃でした…。

 ゆっくりゆっくり身支度を整え、横付けの斜面に6:00少し前に突入!
 想定はしていましたが、それ以上に暗くて見えません…(苦笑)。
 ガスがかかっていて撮影しようとストロボを焚くと、細かい白い点が目の前に光りました!
 これまでカメラの不調かと思って掲載したことのない画像、真実を捉えていました。
 この状況で斜面に入るって、かなり度胸が必要です(笑)。

 お出迎えは薄暗い斜面に落ちた白く丸いものでした…。
 良く見たら頭蓋骨!!
 一瞬、ギョっとしましたが鹿のものでした…。
 ホモサピエンスのもので無くて良かった…。

 気を取り直して進みます。
 コルリはそれなりに濃いようです!
 6:13、いきなりコルリ♂!
 固まっています!

 次はコルリ♀の蛹。
 やはりこのタイミング…。

 その後、♀成虫が続いて焦りましたが…。



 2♂を追加することが出来ました!



 決して、最高の斜面では無いのにコルリはそれなりに濃い印象…。

 結局、7:45にB4に戻り、第1ポイントではコルリ3♂+7♀にコルリ蛹1♀をゲット!
 出来過ぎの結果でした!

 

第2ポイント
 第1ポイントから直線距離で10kmちょっと。
 想像するに、コルリ♂のゲニ内袋の形状はがらっと変わるはずです。
 2年前にピイさんと登山優先で向かった山の麓。
 あの日は、シーズンオフなのに、材起こしでコルリ♀をゲット出来ました!
 初めての材採集チャレンジ。
 どうなるでしょう?

 気温は12℃。
 引き続きガスがかかっていますが、コルリ狙いの材採集では、絶好の低温です。
 8:30斜面に突入!

 若いミズナラ主体の林。
 (・)マークは直ぐに確認!
 
 そして8:40。
 あっさりコルリ♀をゲット!!
 同じ材から更にコルリ2♀が出ました!
 

 その次もコルリ♀…。
 今日は要らないコルリ♀が4頭続き、昨年の9頭連続コルリ♀の再来を恐れました。


 ♂が出ない、どうしても出ない。
 20頭近くゲットした幼虫を羽化させて、確認することでOKとしようと思い始めた頃、このポイント5頭目の成虫はコルリ♂でした!!
 時刻は10:16!
 長かった…。
 

 しかも、同じ材からもう1♂!
 こちらはテネラル個体でした。 

 ショボイ斜面です。
 

 結局、第2ポイントではコルリ2♂+4♀をゲット。
 今日、最も期待したポイントで結果が出て、満腹になりました(笑)。
 10:33、移動!


移動中
 このエリア、コルリの棲息と言う意味では標高は十分なのに、どこもカラマツ植林だらけ。


第3ポイント
 第2ポイントから直線距離で10km弱。
 移動して、11:06、早速斜面に入りました。
 ここのコルリは、ピイさんとご一緒に
マークの濃いエリアを確認していますが、材採集シーズンにチャレンジするのは初めてです!

 ショボイ広葉樹だけでなく、針葉樹も沢山茂る斜面。
 それでもイメージした場所に、コルリによると思われる(・)マークが沢山ありました!
 コルリ♂成虫も直ぐに確認!!

 これなら追加は容易、と思ったものの、10m位標高を下げると(・)マークがほとんど認められなくなりました。
 狭いエリアでのチャレンジ。
 結局、コルリもう1♂を追加、そして何故か落ち枝から出た(テネラル)ルリ♀をゲットし、終了。

 見る材が無くなり、12:13下山。
 結果、コルリを手にしたことのない地でコルリ2♂(+ルリ1♀)をゲット出来て満足


 2011年後半初めてのルリ属狙いの全開材採集。
 想像を上回る結果が出ました!
 前回、3ポイントともご一緒させていただいた、ピイさんには改めて感謝です。
 初チャレンジだったら、ポイントの見極めに時間が掛り、1回の出動で3ポイントで結果を出すのは不可能な状況でした!
 ありがとうございました!!

 最近、水場があるとトランクに積んだペットボトルに水を汲んで帰るのが密かな楽しみになっています!

 来週以降も、気が向いたポイントを目指して気ままにルリ属狙いの採集に向かうつもりです!
 自宅着は15:35。

 

 固まった5♂の画像。
 上の3♂は第1ポイント産、右下は第2ポイント産、左下は第3ポイント産です。
 
ポイントによる外見の違いは…、判りません(笑)。

 そのゲニ内袋。
 上の外見画像に対応した位置で示してあります。

 第1ポイント産(上の3つ)が「トウカイ型」、第3ポイント産(左下)が「ユキグニ型」なのは予想通り。
 しかし、「ユキグニ型」を予想した第2ポイント産(右下)は、まさかの「トウカイ型」でした…。
 第3ポイントとは山続きなのに…。
 また一つ、気になるエリアが増えてしまいました(苦笑)。

 コルリ、奥が深いです。


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hidarikara ,

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