2011.5.28
 単独、新潟県にコルリ狙いの新芽採集で出動!
 何とか雨雲はかわせたものの、気温が今ひとつだったため、急遽自身初チャレンジの雪山の山頂へ!!!
 コルリは、かろうじて7♂+6♀を新芽でゲット!!

 5月27日。
 気象庁より、「関東地方は梅雨入りしたとみられる」との発表がありました。
 例年より12日、昨年より17日も早いとか…。
 5月末〜6月上旬は、例年なら雪国周辺でのコルリ狙いの新芽採集のベストシーズン!
 気温が上がらずに今年もコルリ新芽採集に苦しむのか??


 5月最後の週末、台風2号が日本列島に近付いてきており、梅雨前線を刺激して局所的な大雨になるとの予報…。
 一時は出動を見送って、標本の整理に励もうかと思いましたが、北上すれば雨雲も何とかかわせる??
 そんなイメージが湧いてきました!
 新潟県はまだ梅雨入りしていないはず。
 
 と言うことで、今年、最大のテーマにしているコルリ♂交接器内袋の確認をまだしていないポイントを目指して、新潟県に向かうことにしました!


 気合は十分で、自宅発は2:14!
 ほとんど寝ていないような(笑)。

 関越道に入るとかなりまとまった雨…。
 ずっと連続ワイパーです。
 80km/hr規制区間が続きました。
 通常より時間がかかります。

 関越トンネルを超えると…、雨がピタッと止んだ!!
 やはり新潟県は梅雨入りしていないようです(笑)。

 ということで、少しでも北にある(=梅雨前線から離れる)ポイントからチャレンジしようと思っていた今日のプランを急遽変更し、新潟県南部のポイントでコルリをチェックしてみることにしました!


第1ポイント
 IC周辺は新緑。
 ポイントには余裕でB4で侵入可能と読んで気持ち良く進んでいましたが、まさかの雪の壁が出て来た…。
 案内表示が全くなく、コーナーの先にいきなり現れてビックリしました…(笑)。
 先週の福島県では、雪が意外に少ない印象でしたが、豪雪地帯の新潟県は残雪が多いようです。

 ここのコルリは多数持っていて、昨年、そのゲニのチェックも完了しています。
 林道を数km歩いてコルリ新芽採集可能エリアまで歩く根性は無く、素直にUターン。
 今日の本命の地を目指します!

第2ポイント
 ここは、コルリは新芽でゲットしているもののまだ♂交接器内袋をチェックしていない地。
 採集可能な標高差があるので、標高でタイミングを合わせて何とかしたいという思いで、2006年以来2度目のチャレンジ。
 雨粒は落ちていませんが、気温が低い。
 それでも昨日の午前中、周辺では晴天の時間帯があったことから、コルリの新芽潜り込み個体に期待することにします。

 次のポイントに早々に向かいたいので、出来れば歩かないで採集したい!
 そう思っていましたが、標高を稼げる道はかなり低標高の場所で通行止でした…。
 またしてもUターン…。

 どうしよう…。
 地図と睨めっこ。
 この道を1時間以上歩けば、イメージしていたB4の駐車場所には到着出来そう。

 一方で、この道の手前の場所に、もう一つの正規登山道の登山口があることが判りました。
 歩いて標高を500m位稼げば、コルリの新芽採集も出来そうな予感!
 雨は降っていないので、思い切ってその登山道からチャレンジすることに!

 身支度を整えて登山開始!
 (この時点では、山頂到達は諦めていました。)

 軽トラックなら進めそうな道を数分歩き、いよいよ登山道へ…。



 尾根に出ると、ここが雪国だということを痛感させられる残雪が出て来ました!



 途中、登山道の新芽をチェックしましたが、コルリの姿は見つけられず…。
 そして、ヤセ尾根に出て風景激変!
 ブナ、ミズナラ、トネリコの美味しそうな新芽が多数!
 これなら気温が上がればコルリが集まるでしょう!!



 しかし、見付からない…。





 そして、そして標高1000mを超えた辺り。
 登山道脇のミズナラ幼木の新芽にあっさりコルリペアが付いていました!!!!
 昨日の潜り個体だと思いますが、ボーズを免れて嬉しい!
 今年初、ミズナラ新芽に付くコルリ画像を撮影することが出来ました!


 ♂は青い!!!
 先週、福島で印象を受けた青さより、さらに数倍青い感じです!

 その後、ブナ新芽でもペアで付くコルリをゲット!
 青い!

 ゲット出来たコルリは、昨日(以前)の潜り込み個体のはず。
 気温が上がらないので、このエリアで粘っても、コルリ成虫の追加は簡単ではなさそう…。

 とりあえず、コルリ2ペアをゲットしたので、次のポイントに移動するために下山、と言うこともイメージしましたが、時刻はまだ6:30過ぎ…。
 気温は低く、コルリが飛ぶ気配はなし。
 思い切って山頂まで登ってしまう??

 迷いましたが、山頂を目指して先に進むことにしました。
 行ける所まで行って、危なくなったら戻る。

 雪の量が増えて、進むのが不安になる状況になりましたが、視界がクッキリしているので、引き続きチャレンジすることに。
 ガスがかかったら、直ぐにUターンします。
 方向感覚が無くなると危険そうな状況です。


登山道は雪の下です

 この季節、雪崩の危険は無いはずですが…。
 ガスが急にかかって、帰りのルートが判らなくなるのが恐い。



 隣の山が見えてしまった瞬間、思わず身震い…(苦笑)。
 B4を進めることが出来て、本命の登山道を使って登る場合には、この山を経由しているはずでした…。

 素人目に見ても危ない箇所が多数…。
 積雪は4〜5m位ありそうです。


目標とする山は真ん中のピーク


歩いてきたルートを振り返り

 危ないっす…。



 誰も居ない山頂着は7:46。
 標準登山時間3時間45分の所、新芽チェックもしながら2時間8分で到達することが出来ました。
 結果、標高差1070mの登山に…。



 山頂滞在時間は1分未満(笑)。
 ガスがかかってきたので焦りました。

 この「雪の丘」を超えるのが、往路でも復路でも神経を使いました。



 一方で、下山では大絶景を楽しむ余裕も…。

 ミズナラ手前の樹種不明の枝にコルリ♂!
 じっとしていましたが、新芽への飛来個体か??


 ミズナラ新芽に潜る今シーズン初のコルリ黒♀!!
 自身、ここでは初ゲット!!


 下山では、ミズナラ新芽、トネリコ新芽、カエデ新芽でコルリ成虫を追加することが出来ました!
 ゲットすることが出来たコルリ、本命のブナでゲットしたのは、登山時の1ペアのみ。
 良い感じのブナ新芽は至る所にあるのに…。
 カエデ新芽で、ようやく飛翔個体2♂をゲット出来ましたが、活動具合は今ひとつ。


中央奥がカエデ新芽、手前はミズナラ新芽

 登山時には目に入りませんでしたが、こんなものが…。


「熊払」


 10:20下山。
 久々の本格登山に満腹。
 結果、コルリ7♂+6♀をゲット出来ました!!

第3ポイント
 薄日が射す時間も出てきてチャンス!
 B4で移動!
 タイミングはベストと見込んでいたゲニチェックの済んでいないポイントへ。

 しかし、明らかに早すぎました…。
 粘ればコルリが得られるかも知れませんが、道沿いの新芽をチェックするものの、その姿は無し…。
 ここは、来週がベストな予感。
 素直にギブアップ(苦笑)。
 登山の満腹感によって、採集へのテンションがどうしても下がってしまいます。




 かつて、コルリ1♂を目撃したものの落としてしまった新潟県のポイントに向かおうとしたものの、雲行きが怪しいのでギブアップ。
 
 結果、14:59に自宅着となってしまいました。
 とりあえず、コルリ♂の交接器内袋形状確認の新プロットを刻めて満足!
 雪国の山の山頂に初めて立つことが出来たのは大満足でした!



 ゲットしたコルリ、♂の交接器内袋はやはり「ユキグニ型」でした。




 


コルリ5♂の交接器内袋


TOP

hidarikara ,

hidarikara ,