2011.4.24
 単独、コルリ狙いで今年初の群馬県へ!
 2ポイントで、自身コルリ初プロットを刻むことが出来ました!
 出来過ぎの結果。コルリ4♂+5♀にルリ2♂+1♀をゲット!!

 4月の第4週の週末。
 関東周辺の天気、土曜日は雨、日曜日は晴れ。
 当初は土曜日に、ピイさんとご一緒させていただく予定でいましたが、残念ながら中止。
 ホソツヤルリとコルリを同時に楽しめる(はずの)スペシャルプランを提案させていただこうとイメージしていましたが…(苦笑)。

 単独出動となったため、この趣味に傾注し始めてから最も興味のある群馬県周辺のコルリクワガタ狙いで出動することにしました!
 群馬県のコルリクワガタ、以前は南部に「トウカイ」、北部に「コルリ(基亜種)」が居るとされていましたが、近年久保田氏の発表により、南部はユキグニコルリ亜種の「チチブコルリ」、北部には(ユキグニコルリとは別種とされた)「コルリ」、そして極一部のエリアに「ユキグニコルリ基亜種」が棲息しているとされています。
 一方で、その分布は、報文だけでは不明瞭な場所が多数…。
 過去にゲットしたコルリがどのコルリになるのか、同定出来ていない地も複数あります。
 ならば、自分でコルリ♂をゲットし、その交接器内袋をチェックしてみるしかない。

 今回は、過去に1度チャレンジしたものの、コルリ幼虫をゲットするのがやっとだった群馬県内の2ポイントを回ることにしました。
 どのコルリになるのか、興味深いエリアです!


 気合は十分で、自宅発は3:30。

 今日もETC割引の高速を進みました。
 土日祝祭日の地方高速一律\1000は6月を目途に中止になるようです。
 これも仕方ありません。


 都内に近いエリアの消灯も慣れて来た感じ。
 横を走る一般道の方が街灯で明るく照らされている場所があるのも自然に受け入れられます。

 久し振りに撮影した夜明けの街。
 灯りが普通に灯っているって、幸せ。

 標高を上げると桜の花が目につくようになってきた。
 この季節、高所に向かうことが出来るありがたみを再実感。


第1ポイント
 5:33現地着。
 今日は横付けポイントです。
 昨日の雨でドロドロの斜面でした。
 前回、2007年のチャレンジでコルリの産卵マークを確認し、数頭の幼虫をゲットした斜面です。

 程なくしてコルリに間違いない(・)マークを確認。
 しかし、食痕が走りません。

 斜面を左へ右へ、上へ下へ…。
 時間だけが経過…。
 コルリと思われる幼虫数頭をゲットするのがやっとでした…。
 想像はしていたけれども、想像以上に厳しい…。

 斜面を登り続けてみたら、初めて訪れるピーク。
 その先は、断崖絶壁でした…。

 今日は、登山は諦め、地上材も諦め、斜面を歩いて接地材のみを狙いました。
 7:06。
 落ち枝から出たので一瞬コルリかと喜びましたが、残念ながらルリの♂でした…。
 残念…。

 8:53。
 歩けども歩けども、材が見付からなくなりギブアップ…。
 自分にとって、コルリ狙いではキツ過ぎる斜面でした…。


 今日は入る予定の無かった林道に入ってみることに。
 B4で数100m移動。
 カラマツの植林だらけ。
 そしてカラカラに乾ききって居ました。

 沢沿いの僅かに残った広葉樹林でコルリと思われる(・)マークを確認出来ましたが、幼虫すらゲット出来ず…。

 2km程歩いて林道は終了。仕方なくUターンしました。

 B4に戻りどうしようか悩む。
 打つ手なし…。
 仕方なく、今日の第2ポイントと考えていたエリアに移動することにしました。
 まさかのコルリボーズです…。

 移動を開始。
 標高は下がる一方。
 前回のイメージでは、標高を下げると植生は悪くなる一方。
 それでも冷静に眺めていたら、意外に良い雰囲気の場所がある!
 試しに入ってみることにしました!

 枯れ気味の沢沿いに広がるショボイ広葉樹林。
 ミズナラは僅かで、ケヤキが主体でした。
 しかし、そのケヤキの落ち枝の朽ち具合が最高!!

 まさかの状況で(・)マークが沢山!
 これならコルリ成虫が出るでしょう!

 成虫は、落ち枝から出たルリのペアを挟みながらコルリ♀が3頭続き
焦りましたが、4頭目のコルリ成虫は♂でした!
 気になるこの地、コルリ♂の交接器内袋の形態がどのタイプなのか、興味津々です!!





 結局、11:48分まで粘り、コルリ3♂+5♀にルリ1♂+1♀をゲットすることが出来ました!!
 幻のようなケヤキ林に大感謝です!!
 ここに入らなかったらこのポイントはコルリが相当に薄い地と判断してしまうところでした。


 今度こそ本当の移動。
 12:00を回り、いつもなら自宅を目指して帰途につく所ですが、更に奥地を目指しました。
 貴重な出動機会を少しでも大切にする思いです。


第2ポイント
 ここは2007年のチャレンジでコルリ幼虫1頭のゲットで終了している地。
 周囲はカラマツだらけで、僅かに広がる広葉樹林も岩がゴロゴロした平坦な場所。
 いつもコルリを探している環境とは大きく違っています。
 正直、コルリ幼虫をゲットして、大切に飼育して羽化させる、それだけでも十分な思いで向かいました。 

 思い出のポイント。
 雪が残っていました。
 しかし、他で経験したことのない環境…。

 しばらくして(・)マーク材。
 やはりコルリが居る!
 その直後、コルリ終令幼虫が2頭出ました!



 その後は、歩けども歩けども(・)マーク材を見つけられず。
 どの方角も、少し進むとカラマツ林になってしまいます。
 幼虫が採れたから良いや!
 帰ろうと思って登っていた斜面に転がっていた材。
 削ったら、良い感じの古い食痕がある!!

 まさか、と思ったら出てしまいました!!!
 
コルリの♂!!!!
 2011年にゲットした一番嬉しいコルリ成虫になること間違いなさそうです!

 終了!
 ここにコルリ♂のプロットを刻めたのは、本当にうれしい!!!
 しばらく向かうことは出来なさそうな、ショボイ場所です!
 山の神様に感謝!!





 帰還は別ルートから…。
 ダム建設でもめている地も通過。
 ダムが出来れば沈んでしまう温泉地、桜は満開でしたが、後何回この満開の姿を見られるのかと思った瞬間、胸がキュッとしました。
 暮らしていた町がなくなるって…。
 周辺には、ダムが出来た後の新しい道の建設が進んでいる…。

 帰りの高速道も別ルートを使ってみました。
 3月19日に開通した北関東自動車道。
 これまでは関越道〜外環道経由で帰還していましたが、今後は、渋滞回避の一つの手段として関越道〜北関東自動車道〜東北道のルートも使えることになります!
 自宅までの走行距離は2kmちょっとしか伸びませんでした。


 外部形態、♂の交接器内袋、共に予想に反する結果となりました…。
 コルリ、奥が深いです…。


第1ポイント産コルリ3♂


第2ポイント産コルリ1♂


第1ポイント産コルリ♂交接器内袋


第2ポイント産コルリ♂交接器内袋


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hidarikara ,

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