2010.2.14
 単独、20数年前に4回登ったことのある山で、同じルートの縦走登山にチャレンジ!
 1000mより遥かに低い山、ルリ属の棲息確認は出来ませんでしたが、新雪を踏み締められて満足!!
 ただ、下山後の林道&舗装道歩きはきつ過ぎでした…。

 2月2週目の土曜日、関東平野は「ミゾレ後雪」。
 出動は諦め、気になっていた「冊子」を探しました。
 納戸の奥のケースの中から出てきました!

 「★▲■ 山登りの記録(1) 昭和58年5月5日〜昭和62年4月19日」

 ★▲■は、自分を含めた高校時代の友人の苗字。
 もう死語になってしまったワードプロセッサ(東芝 ルポ JW13)を使い、切り貼りとコピーを駆使して作った冊子です。
 JW13は24ドットで、モノクロ液晶は1行8文字のみだったと記憶しています(今のテプラより貧弱…[笑])。
 昭和63年4月1日初版発行、となっていますが、結局3冊を作ったのみで、(2)が出ることもなく、当時の友人とはその後、音信不通…。

 内容は、高校時代〜運転免許取得後の大学時代までの8編の登山記録が16ページに渡って記されています。
 その中で、季節を変えて4回、同じルートの縦走登山をしていました。
 標高は1000mに遥かに満たない2つの山、バスで登山口に向かい、登山、そして登山道の無い沢を下り、林道を延々に歩いて駅に戻るルート。

 最近、登山を楽しめるようになって、当時、何故、このルートに4回も向かうことが出来たのか、検証したくなりました!


 日曜日の天気は良さそう。
 ということで出動決定!
 ただ、このルートは縦走なので、B4を何処に置くかが問題でした。
 前夜、JR駅の近くにある実家にTEL。
 実家にB4を停め、そこからJRとバス利用で当時のルートをなぞってみることにしました!

 B4を実家に停め、最寄駅へ。
 始発は6:02発となります。

 今週もSuicaで入場しましたが、「乗車証明」があったので、思わず戴いてしまいました。

 標高100mを越えた頃、辺りの畑は一面の銀世界になり、ビックリ!
 そして、終着駅のホームから見えた山は新雪状態でした。

 チョロQバス、数年前から見ている印象ですが、乗るのは初めて??

 ノーマルタイヤで、凍結路面…。
 ちょっとスリルを感じながら、20分弱の走行で下車。
 同じバスには、もう2名の登山と判る方が乗られていましたが、更に先に向かわれました。

 バス停脇が登山道になっています。
 何となく覚えていますが…(苦笑)。
 登山開始は、6:50。

 振り返れば、乳白色の混ざった青空の下に新雪の山。 

 こちら側の登山道は植林のみ…。
 こんなだっだっけ??


 秋の登山で、アケビの実をゲットしたエリアで、ハっとしましたが、当時の記憶のほとんどは消え去っていました…。

 純粋に新雪の登山を楽しめました!
 小動物の足跡。

 オオトラの痕跡??

 登山という意味では、楽に感じますが、植林だらけ…。

 時々出てくる広葉樹。
 標高は上がりましたが、ミズナラの確認は出来ず、コナラが主体のようでした。

 乳白色が混ざった青空、何か新鮮!!

 登山道はクッキリ刻まれています!

 雪の重みで垂れ下がった枝が進路を阻む。
 腰を屈めながらの進行はキツイです。



 覚えている神社に到着!
 でもこのお稲荷さんがあったかどうかは…。

 ここから山頂が近いことも記憶にありましたが、とにかく初めて登ったルートのような印象でした…。
 4回も登っているのに…。

 山頂着は8:15。
 標準登山時間を5分しか短縮していませんでした。
 低標高とは言え、新雪の登山道、微妙な滑りとの戦いが続きます。




中央は、日光・男体山

 植林帯を下って、次の山頂を目指します!

 時々出てくる広葉樹林!
 ようやく、青空が本来のイメージの色に近付いた!

 植林だらけ…。

 全く記憶に無い登山道…。



 2つ目の山頂着は9:16でした。

 東斜面はコナラが多数切り倒され、遠望が利く状態になっていました。
 当時は、遠望ゼロだったのですが…。

 振り返っても綺麗な雪山。

 山頂の桜!

 ここから、地図に点線表示さえない、沢下りです!
 林道に辿り着けるはずですが…。
 登山道では無いので、不鮮明。
 ビニールテープも無し。

 それでも、高校生の自分が下りられたルート。
 万が一、ギブアップの場合は斜面を登って戻る覚悟です。

 道が無くなり、枯れ沢歩きも…。
 ここまで酷かったっけ?

 何となく判る道を辿る感じ…。
 そう言えば、当時の記録にも書いてありました。 

 林道が見えた瞬間、本当〜に嬉しかった!!
 でも、ここから、8.4kmの林道&舗装道歩行が待っていました…。


 今朝、大型犬を連れた方がこの林道を歩き、そして戻った痕跡が残っていました。

 初めてテンに出会った辺りを通り過ぎ、アスファルトの林道に…。
 車で、新雪の山を撮影されている方が数名いらっしゃいました。
 しかし、ここからが長かった…。

 ヤマメの居る清流沿いを歩きます。
 標高が下がると、雪は明らかに減少…。

 集落に出てやった!と思ったら、バスの走る道まであと30分の表示…。
 マジ?? 

 長過ぎ…。
 そして、そして、この橋の向こうのT字はバスが走る道!!
 正直、バスに乗れるものなら使って楽をしよう!と思ってこの橋を撮影した直後、左から右にバスが走って行った(苦笑)。

 神様が仕向けて下さったのでしょう…。
 次のバスが来るのは45分先…。
 気合で駅まで歩くしかありません…。

 遠すぎ…。
 なぜ、高校生の自分は、(恐らく)苦もなく歩けたのか…。 

 駅が見えてホッ…。

 高校生の時は、電車賃を少しでも安くするため(\100ちょっとです)、ここから正面の山を左側から越え、2つ先の駅まで6km近く歩いたこともありました…。
 そして、このルートではありませんが、20kmオーバーの縦走登山をした上で、日没まで河川敷で手打ち野球をしたことまで…。
 有り得ない…。

 20数年前の自分と今の自分、同じ登山が好きでも価値観はまったく別。
 一緒に行動することは絶対に出来ないと思いました(笑)。
 あの頃の体力・気力が欲しい!

 今回の登山、単純標高差は550mですが、累積標高差は1070m、沿面距離は14.7km…。
 どこかの登山ガイドに「標高は低いものの、山深く、それなりの準備と心構えが必要」と書いてあったのを、納得して思い出すことが出来ました!


 電車で実家に戻り、B4で帰還!
 久し振りに首都高速を使って戻ることが出来ました! 


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