2010.1.2
同行:ピイさん
 昨年に続く、1月2日のルリ属狙い「初夢」登山採集。
 自身、初ラベルとなるコルリ4♂+2♀、そしてホソツヤルリ7♂+3♀をゲットし、2010年は最高のスタート!

 昨年に続き(採集記)、ピイさんと1月2日の「初夢」登山採集にご一緒させていただくことが出来ました!
 この年末〜年始は、色々と貴重な経験をすることが出来ました!
 皆様、ありがとうございました。
 また、新しい経験を積むことが出来そうな2010年に突入。

 12/31には猛烈な寒波が押し寄せ、関東周辺の高所でもエリアによってはまとまった積雪になってしまったのが、平野から確認出来ました。
 ピイさんとは年末の採集の際に、体調が良ければ1月2日にご一緒させていただけるという仮約束をさせていただきましたが、これだけ寒いと、痛めていらっしゃる腰の状態が心配。
 それでもピイさんは、12月からサウナに通い続けられ、しっかりとベストコンディションになっていらっしゃるとのこと。
 元旦の夕方、2年連続となる「初夢」登山採集にご一緒させていただくことが決まりました!

 目的地は、昨年より少し難度を上げた山に決まりました。
 積雪が多いエリアと少ないエリアの間位の微妙な位置…。
 自身、ホソツヤルリはある程度ゲットしていますが、コルリはまだ1♂ゲットのみ…。
 コルリを目指したいところですが、この季節では厳しすぎ。
 ホソツヤルリの追加を目指すことにしました!


 2010年の初採集、B4は、101,503kmからスタート。
 12月に、3回目の車検を通し、徹底的に整備をして、まだしばらくは乗ることに決めました!
 今年も、無事故・無違反を目指します!

 ピイさんと合流して、B4でスタート!
 関東平野の気温は5℃と、大分暖かい感じでしたが、駐車ポイントの気温は-1℃でした…。

 身支度を整え、登山開始は7:02。
 民家の脇から登山道へ…。
 今回、目指す山頂は940m位上。
 歩く距離は5km以上…。

 最初の長い杉林の勾配のきつさは、この山が自身最初で最後になっています。
 採集のテンションを保つ意味でも、ゆっくり、ゆっくり…。

 勾配が緩くなった頃、大晦日に積もった雪が出てきました。

 この山、魅力的なのですが、これまでの2回の登山でこの巻き道の恐ろしさに絶句しています…。
 自分は、高所恐怖症ではないと思い込んでいましたが、登山ガイドで「危」の文字は出ていません…。
 やはり自分は高所恐怖症ということで納得(笑)。 




 巻き道さえ越えれば、安全なのですが…。

 尾根に到着。
 積雪は数cm、何とかかわせた感じでした。
 数キロずれていたら、積雪量は数倍になっている印象です。

 やっぱりコルリは無理そう!
 ということで、この尾根の右側に広がる、地元ラベルのホソツヤルリゲットを目指します!
 北斜面ということもあり、寒い。
 氷点下間違いなし…。
 雪に埋まった材の上に、(・)マークが付いた白枯れ材があったので、引き摺り出して、削ってみます。
 いきなり
♂成虫!
 やはり、ホソツヤルリか?と思ったら、まさかのコルリでした!
 材の凍結で諦めていたコルリ。
 まさかの状況で、初プロットの地元ラベルが出て、嬉しすぎでした!


 この材は、奇跡的な当たり材。
 幼虫ゼロで、まさかのコルリ4♂+2♀が出ました!!
 食痕は凍っています。
 2010年は、最高のスタート!




 ホソツヤルリの方は、明らかなマークはあるものの、成虫は出ない。
 ピイさんも同じ状況のようです。

 斜面を移動。
 直ぐに、ピイさんはあっさりホソツヤルリ♀を出されました!
 
 こちらも出ました!
 地元ラベルのホソツヤルリ♂が今日の1頭目!
 この時期の北斜面の採集は、キツイですが、嬉しい1頭。

 山頂近くからの風景。
 遠く雪化粧の浅間山。
 手前に、尾根近くまで続く林道…。
 ただ、一般車ははるか20km位手前で通行止とのこと。

 こちらはホソツヤルリ♂が続き、ピイさんはホソツヤルリ♀が続く状況で山頂着!
 この偏り、何故??

 感動の山頂着!


 この絶景、数年前から訳ありで見られるようになったとのことです。

 改めて大感動。
 北〜東〜南〜西へ! 
















 2010年の初夢採集、素晴らしすぎる絶景の山頂にも感動!
 気温は恐らく0℃位、山頂コーラは冷たすぎて一気飲みが出来ませんでした。


 結局、10:50に下山開始。

 自身、今日初のホソツヤルリ1♀をゲットし、地元ラベルのホソツヤルリは5♂+1♀となりました! 



 チャレンジするエリアを、登山して来た方向側に移しました。
 ピイさんは、引き続きホソツヤルリ♀に好かれ続けられたようですが、結局は♂を連続で出され、最終的にホソツヤルリ6♂+8♀ゲットとしっかりバランスを合わせられました。

 こちらは、ホソツヤルリ2♂+2♀の追加で、トータルコルリ4♂+2♀、ホソツヤルリ7♂+3♀で終了!
 新年早々、まさかの2桁、そしてこの時期に新ラベルのコルリをプロット出来て、最高の「初夢」を見ることが出来ました!

 山小屋にあった温度計、13:00前なのに…。


 下山は2人とも軽やか。

 それでも、あの巻き道の恐怖は相変わらず…。
 万が一、足を踏み外したら、あっと言う間に数百m滑落のはず…。


 長い長い急斜面の杉林を下り、民家が見えた時の安堵感…、これもある意味この山の魅力になってしまいました!

 ピイさん、素晴らしい2010年の「初夢」登山採集になりました!
 ありがとうございました!


 コルリ♀は2頭とも傷を付けていました。
 凍結材、成虫をゲット出来てもエラーが多くなるのが残念です。


コルリ♂(このエリア、黄色味の強い個体が高確率で混ざります)


ホソツヤルリ♂(青〜緑)


左:ホソツヤルリ♀、右:コルリ♀


 コルリ♂の交接器内袋。
 トウカイコルリの生息域のはずです。

 上のコルリ♂画像の左から3頭のものを順番に。





 各個体、角度を変えて撮影し、パソコンで拡大して観察…、ac突起はいずれの個体でも確認。
 ただ、内袋の形状は微妙に違います。
 目視では、一見ほぼ膨らんだと思って処理していますが、上2つは膨らませが足りないか…?

 経験を積んで、ユキグニコルリ(ユキグニ、チチブ)とトウカイ(トウカイ、キンキ、シコク)の違いを、容易に同定出来るレベルになりたいです!
 その前に実体顕微鏡を買わなくては…(笑)。

 「コルリクワガタ(P.acuticollis)の♂ゲニ内袋が別物なのは、直ぐに判断出来そうですが…。


栃木県産コルリクワガタ♂交接器内袋


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