2009.12.19
 単独、電車&バス利用のルリ属狙い縦走軽登山材採集。
 プロット追加! コルリ1♂をゲット!

 あっと言う間に12月も下旬に…。
 ピイさんと挑んだあの新年の登山採集(採集記)から間もなく1年。
 1年の流れ、本当に早い。

 この冬は暖冬傾向でしたが、3週目に入って寒気が流れ込み、日本列島は一気に真冬の冷え込みになりました。
 各地のスキー場はようやくホッと出来る状態になっているようです。
 一方で、1日の降雪量としては記録的な状況になった地もあったとか…。

 さて、12月3回目の週末、関東周辺は土曜、日曜共に晴天の予報!
 普通なら土曜に出動したいところですが、前日の金曜日は忘年会。
 しかもB4は車検で、出来上がるのは土曜の夕方という状況。

 B4の出来上がりを待って、日曜の出動にするか?
 迷いましたが、B4が無い時にしか出来そうもない、自身未体験の採集があった!
 (ちょっと憧れていた)電車&バス利用の縦走登山材採集!
 ということで土曜日に出動することに。


 目的地は…。
 自身初チャレンジとなる山に決定!
 このエリアの山系の中で、アクセスの悪さもあり、全くチャレンジして来なかった山系です。
 出来れば日の長くなる春に、と思っていましたが、気合で登ってしまおうと鞭を入れました!

 今の家を購入してから7年。
 そう言えば最寄り駅の始発電車を使ったことは無かった。
 調べてみると、今回使う路線の場合、5:01が始発でした。
 この時期、同じエリアに向かう場合のB4で出発する時間に近い感じです。
 
 自宅発は4:40。
 まずは最寄のコンビニで食糧を調達。
 恐らく電車を降りて、バスに乗るまでの間、食糧調達をする余裕はないはず。
 この感覚、何か新鮮!
 

 早朝の最寄駅。
 これも新鮮!

 最近、ほとんど鉄道を利用しないので、週末限定の割引切符「ホリデーパス」があるのか不安でしたが、普通に自動券売機で買えるようになっていました。
 しかも、自動改札を普通に通過出来る。

 思えば10数年前、自動改札が当たり前になったのに、「ホリデーパス」は窓口でしか買えず、しかも自動改札通行不可。
 不便な思いをしていたことを思い出しました。

 乗り換えさえ間違えなければ、電車は確実に目的地に連れて行ってくれます。
 ボーっとし、リラックスしながら、乗り換え数回。
 終着駅に着く頃には、車内は登山者ばかりになっていました。

 バスに乗って、山に向かうのも、何となく憧れていました。

 あれあれあれ???
 バスの席に座った瞬間、過去の記憶が一気に蘇りました。
 今回の電車&バス利用の縦走登山、初めての経験と思い込んでいたら、実は運転免許証を取る前の1983〜1987年に数回実行していた!
 今回の山とは異なりますが、この冬、その山にも登ってみたくなった!

 満席で、立ち客も居たバスでしたが、今回の目的のバス停で下車したのは私を含めて2人。
 身支度を整えて、先に登山開始をさせていただきました!
 通常はB4のトランクに入っているピン付長靴。
 今回は、手提げ袋に入れて現地まで運びました。

 登山開始は7:41(B4で向かっていたら1時間位早く到着出来る感じ)。
 標高差は1000m程度のはずですが、何と山頂まで7.4kmとのこと。
 夕方、車検からあがるB4を取りに行かなければならないので、とにかく早目の登山を意識します。

 最初はきついきついアスファルト林道を歩きます。
 長い…。
 こんなに綺麗な舗装林道なのに、一般車走行禁止。

 気温は氷点下間違いなし。

 30分位歩いて登山道?、と思い入ってしまった…。


 かなり登って、向かう方向がおかしいことに気付く。
 植林の管理道だったようです。
 20分位のタイムロス。
 しかも結構なエネルギーと気力を使ってしまった…。
 今後の教訓にはなりました。
 感覚で登るのではなく、予習もしっかりせねば。

 これが正しい登山道入り口でした。
 時刻は8:33。

 この登山道、沢との付き合いがずっと続きます!
 結構危険な場所の連続。

 登山道を幾つもの湧き水が横切る!
 想像以上に好みの登山道でした。

 沢を何度も渡ります。
 万が一バランスを崩しても、谷には転落しないように細心の注意を払います。
 昨日、雪が少し降ったようです。

 標高も大分上がり、コルリに良い雰囲気と思った頃、(・)マーク発見!
 やはり居た!

 周辺を見ようと思ったものの、斜面は完全に凍結していて、材が動きません。
 この冬初。
 今日のこのエリアのチャレンジはギブアップ(結局、登山道で確認出来たマークはこの1材でした)。

 快晴なのに、太陽と対面出来たのは9:03でした。


 神経が磨り減ります。
 下山でなくて良かった。

 アセビ林。
 この登山道、長い…。


 巨人出現?(笑)


 相当に標高を上げたのに、まだ沢が出てきた!
 沢との付き合いが続くこの登山道、結構気に入りそうな予感。

 これでもか、これでもか、という感じで登ります。






 想像より遥かにきつかった…。
 防火帯の尾根に出て一安心。

 山頂着は10:21。
 余計な20分がありましたが…。

 感動の絶景!







 結構疲れましたが、気合を入れて斜面に突入。

 一見良い雰囲気なのですが、材が凍り付いていて動かない…。
 いよいよコルリ材採集にはきついシーズンとなってしまいました。

 それでも、幼虫すら確認出来ない状態でいきなりコルリ♂!!!
 と思ったら、傷付けてしまった…。
 それでも何とか標本には出来そうです。
 迷った末、カウントすることに。
 少なくとも、新しいプロットを刻めたのは嬉しいことです。

 その後、成虫の追加を目指しましたが、終令幼虫が3頭のみで終了。
 春、材凍結が無い状況で、必ず再チャレンジをします。
 
 今回、斜面を移動中、倒木を跨いで越えようとした瞬間、右足の太ももがつってしまいました。
 登山で、飛ばしすぎたのが原因のようです。
 痛くて動けない。
 このまま動けなかったら凍死?
 一瞬、不安がよぎりますが、足がつった場合、少し休めば回復するはず。
 
 しばらくして、歩けるようになりましたが、体力的に限界でギブアップ。
 13:00まで粘ろうと思ったものの、11:50、反対側に下山開始。
 こちらも6.8kmありました。
 今日は、登山道だけで14.2km。
 
 とにかく、長かった…。


 下山道、延々とヒノキとスギの植林が続きました。
 あまりにも単調で、途中では眠くなる瞬間も…。





 


 自身初の経験、1時間半近く植林帯を歩きました。
 集落が見えた時、本当に嬉しかった!



 来春のこの山でのリベンジ採集、またまたキツイ登山になること決定です…。

 下山後、店の「ビール」の文字に一瞬心を惹かれましたが、夕方、車検あがりのB4を迎えに行かなければならなかった。
 そんな楽しみは、またいつか(笑)。

 帰りの車中、昔懐かしい「カタッ、コトッ、カタッ」の音を夢見心地に聞きながら、ウツラウツラ…。(この路線、ロングレールではなかった。)
 最高に心地良い…。


 自宅着は16:00過ぎ。
 直ぐに車検あがりのB4を迎えに行きました!

 やはりB4に頼った採集が続きそうですが、電車&バス利用の採集の魅力も十分に感じた一日になりました!


TOP