2009.6.13
単独、ルリ属狙いの材起こし採集。
結果:材起こしでコルリ7♂+6♀、まさかのルリ1♂をゲット!
更に立ち枯れ観察でルリ1♂+1♀をゲット!
今、一番実行したいこと。
それは、標高2000m越えの「雪国の山」への登山。
登山ルートは吟味してあり、天気さえ良ければ決行、と思っているものの、今年は週末の天気がとにかく悪い状況が続きます。
先週は関東南部で久々の「晴れの登山」を味わえましたが、雪国は不順な天候だったようです…。
6月第2週となったこの週末の関東地方、入梅したとのことで、土日共に今ひとつの天気予報。
ただ、土曜日なら大気の状態は不安定なものの、晴れ間も広がるとか。
山沿いでは午後からの雷雨に注意が必要とのこと。
一時は強行することも考えましたが、結局、雪国の登山は断念。
昨年、初夏に2度訪れて、何故か材起こし採集でルリの♀を計2頭ゲットしてしまった地に向かうことにしました!
ルリクワガタ(Platycerus delicatulus)は、広葉樹の立ち枯れや倒木の接地していない部分に好んで産卵するとされていて、落ち枝の接地面への産卵を好むコルリクワガタのグループとは、棲み分けをしているとされています。
確かに、その通りだと思う感じで採集を続けています。
一方で、「ルリクワガタ」の濃いポイントでは、冬季材採集において、接地材の接地面からルリ成虫が出ることも珍しくはない。
これまで、産卵された立ち枯れや枯れ枝が落ちた結果、ルリ成虫が接地材から出たものと思い込んでいました。
でも、昨年、このポイントで落ち枝の接地面に産卵中のルリ♀を確認し、もしかしたら一部のルリは、接地面にも産卵するのか?と思ってしまいました。
このポイントに特有の行動なのか、それとも何処でも見られる行動なのか…。
結論は簡単に出せるはずもないですが、ちょっと興味のあるテーマ。
自宅発は4:30。
東北道を北上するのは昨年10月以来。
実は、自宅から5分ちょっとでICに入れるのですが…。
順調に進み、現地着は6:30過ぎ。
材を起こして行きます。
起こし始めて6材目か7材目。
♂を確認!
やはりコルリの濃いポイントでの材起こし採集は容易、と思ったら、何だか大顎が長い…。
まさか…。
細枝で背を出してみます。
やはり、ルリでした!!!
この状況、活動前に単に休んでいただけともとれますが、昨年の産卵中の♀のことを思うと、 少なくとも「この地」では、(特定条件の)接地材がルリクワガタの♂と♀の巡りあわせの場所になっているような気がします。
(・)マークの ( を刻んでいるコルリ♀@砂浜。
接地材の「ルリ」も引き続き意識したものの甘くはなく、今日はルリ1♂で終了
でも大満足!
カミキリ屋に変身し、昨年、奇跡的に「トホシカミキリ」をゲットしてしまったドロノキへ。
カミキリは、種類が多すぎて手に負えませんが、好みの種類だけルリ属のシーズンオフに狙おうと思うようになっています(まだ、シーズンオフではないけれど、狙ってしまった…[笑])。
ちょっと早いタイミング?
「トホシカミキリ」、情報を集めてピンポイントで狙わないと、一生かかっても追加ゲットは出来ない気がします!
気温は上がったものの、結局、10:30までの間に1頭も確認することは出来ませんでした。
カミキリ採集、奥が深すぎ…。
コルリは、材起こしで追加出来ました!!
いつか登りたい山を眺めながらのんびり昼食。
ドノロキの前でお会いしたカミキリ屋さんのアドバイスに基づいて、昨年から気になっているハルニレ林でニセヤツボシカミキリを狙ってみたものの、話にならず…。
かつて、偶然に1頭だけ「ニセヤツ」をゲットしてしまいましたが、追加はいつになるのか…。
コルリの方は、苦手な笹の茂る林床で、今日初めての交尾ペアを確認出来ました!
結局、ゲットした成虫は、材起こしでコルリ7♂+6♀にルリ1♂、立ち枯れ観察でルリ1♂+1♀と、材採集以上?な感じの結果となりました!
今回♂をゲットしたことで、少なくともこの地では、ルリは接地材の接地面にも産卵するのでは?と思いました。
他の地でも同じような行動を取るのか…。
調べたいけれども、調べる自信がありません。
持ち帰りカミキリは完全ボーズでした(笑)。
ドロノキの前でお話しさせていただいたカミキリ屋の皆様、楽しい時間を過ごすことが出来ました!
ありがとうございました!