2008.4.19 関東周辺
同行:ピイさん

結果:この春、最大の目標とした地のホソツヤ1♀をゲット!
    コルリ4♂+2♀、オオルリ2♂もゲット!

 今回は2週連続、ピイさんとこの春、最大の目標とした地のホソツヤルリ採集にご一緒させていただくことが出来ました!
 ホソツヤルリクワガタは、薄く広く棲息しているケースがある一方、局所的に棲息しているケースもあるようです。
 先週、そして今週チャレンジした地域は、後者でしょうか?
 ホソツヤの記録があるのかどうか判りませんが、ピイさんも私も、ホソツヤをゲットしたことの無いポイント、そして、ホソツヤの記録があることを知っているポイントに挟まれた空白域というような感じです。
 先週は、目標を達成することが出来ませんでしたが、今週はどうなるでしょう?
 ホソツヤが駄目でも、新しい産地のコルリをプロット出来れば◎という感じで挑むことになりました。

 今回は、昨年7月以来、久し振りにピイさん号で向かうことになりました。
 悪路に入る可能性があり、ピイさん号なら安心です。

 木曜日に関東地方に接近した低気圧は進行が遅く、ニュースで取り上げられるほどの荒天をもたらしました。
 土曜日も天気予報は微妙な感じ。
 一時は、日曜の出動も意識しましたが、ピイさんと相談して土曜に強行することにしました。

 
 いつものように5:30頃、ピイさん号が到着。
 この豪快な走行感を体験出来るのも、ディーゼル車の排ガス規制により、あと11ヶ月となってしまいました…。
 曇より空、そして風が非常に強く、助手席でもピイさん号のハンドルが時々取られていることが判ります。



第1ポイント

 実は私にとって衝撃的、そして不覚すぎることが先週ありました。
 先週、最後のポイントでの採集を終えてB4に辿り着き、着替えをしていた時、愛用の手斧と皮グローブを現地の路上に置いた記憶があります。
 実はそのまま現地に置き忘れてしまっていたのです。
 気付いたのは、今朝の出発直前の荷物チェックの時だったから情けないです…。
 数年前、ルリクワガタ属採集を始めてから、常に使ってきた愛着のある手斧…。
 重さ、切れ具合、…、手に持たなくともイメージすることが出来る位です。
 簡単に手放す訳には行きません。
 
 今回も、先週に続く周辺ポイントチャレンジだったためロスはそれほど大きくありません。
 ピイさんにお願いして、置き忘れた場所の確認をさせていただくことになりました。
 ピイさん、本当に済みませんでした。

 直前まで濃霧があったりして焦りましたが、現地は晴れ!

 でも、手斧と皮グローブを置いた記憶のある場所に、その姿はなし…。
 残念ですが、諦めがつきました。
 今後は、注意することが出来そうです。

 ついでなので、ウォーミングアップとして、先週とは違う場所で、コルリを探してみることにしました。

 雰囲気の良い場所は多数あります。
 
 でもコルリと思われる(・)マークは確認出来ましたが、ピイさんも私もコルリ成虫は確認出来ませんでした。


第2ポイント

 第1ポイントでは予備の手斧で採集チャレンジしましたが、感触は最悪…。

 状況をお察し下さったピイさんから、無くしてしまった手斧に似た形状の、「GERBER」の手斧を貸していただき、登山を開始することになりました。

 ついさっきまで晴れていたのに、ちょっと移動したら曇天…。
 でも、雨が落ちることは無い感じです。 

 やがて、立ち枯れから♂成虫が出た!
 オオルリでした。

 ピイさんもコルリと思われる幼虫と、オオルリ成虫ゲットがやっとなようです。
 (それでも、オオルリは2桁を達成されています)

 この材ならホソツヤ?…。
 でも、甘かった。
 成虫が出ないものの、幼虫がデカイ…。

 ピイさんは、この周辺のサクラの細材から出た成虫もオオルリだったとのこと…。
 厳しい。


 やがて、雪…。

 一旦、標高を下げた後、再度きつい登り。
 最近、採集だけでなく、登山そのものの、喜びが判ってきました。


 風はそんなにないものの、寒くなってきました。

 やがて、笹が出てきて…。


 かなりきつい登山でした。
 でも、登山することで、絶景!

 頂上を超えたら、また雪が出てきました。

 コルリと思われる(・)マークは多い感じ…。

 ここで、何とかコルリ成虫を採りたい!
 執念で斜面と格闘しました。

 そして、出ました!
 コルリの♂が連続!





 このポイントの緑のコルリ♂、綺麗です!

 ♀も出ないものかと、埋没材を引き摺り出して、ようやくコルリ♀!


 本命のホソツヤルリを意識して斜面を歩き回るものの、立ち枯れや枯れ枝の(・)マークは極めて少ない。

 そして、コルリ♀が出たやや太めの埋没材の反対側の先端…。
 出てきた♀成虫は当然コルリ♀、と思って回収し、毒瓶に入れようとしたら、何か違う。
 
ホソツヤルリの♀だ!!!!!
 皮グローブがないため、今日の代用の滑り止付軍手の上。

 間違いなく、コルリ成虫が入っていた同じ埋没材から出ました!
 ツートンカラーです!

 この春、最大のテーマをクリア出来たものの、ホソツヤを諦め、コルリ採集に専念していたタイミングだったため、究極の喜びはありませんでした。
 でも、ジワリジワリと喜びが…(笑)。
 今回、ピイさんにお借りしたブランド手斧にも感謝です!




 その後は、「水も滴るコルリ♀」を追加出来たものの、ホソツヤルリの追加は出来ず…。


 下山途中に、オオルリ1♂を追加し、自身、ホソツヤルリ1♀、コルリ4♂+2♀、オオルリ2♂という結果になりました!
 信じられない結果…、2週連続のルリクワガタ属3目達成になりました!

 ピイさんは、13頭のオオルリに、4頭のコルリ。
 残念ながら、ホソツヤルリは幼虫3頭の確認で終了とのことでした。



 正直、今後、このポイントに通ったとしても、私にはホソツヤルリ成虫を追加でゲットすることは出来ない気がします。
 何で、コルリ成虫が出た落ち枝からホソツヤルリ成虫が出たのか。
 
 通常見られるような、枯れ枝の(・)マークの確認は、自力では皆無。
 ピイさんに見せていただいた数本の材だけでした…。

 ホソツヤルリの採集の厳しさを実感。



 気付けば、かなりきつい登山採集になっていました。






 ピイさん号に戻ったとたんに、雨が落ち始めました。

 今回も、本当にラッキー!


 低標高の新芽は…。




 コルリクワガタの新芽採集が近いことを実感することができました!


 ピイさん、信じられないような形で目的を達成することが出来ました!
 ありがとうございました!!


 雨の高速を帰還!



ゲットしたホソツヤルリ♀(表と裏)

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