2007.05.12 山梨県
目的:単独、「トウカイ」コルリの新芽採集にチャレンジ
結果:2ポイント回ったものの新芽採集は惨敗
    材採集に切り替え、コルリ1♀+ホソツヤ1♂+2♀をゲット!    

 ルリクワガタ属の採集を続けている中で、5月の第2週の目的地選びには苦労します。
 羽脱が始まっているのを覚悟してコルリクワガタの新規ポイント開拓をするか?、
 関東南部(=「トウカイ」コルリの生息地域)でコルリクワガタの新芽採集にチャレンジするか?、
 出発直前まで迷っていましたが、結局後者を選び、先週行った山梨県のポイントを目指してみることにしました。
 先週は、完全フライング。
 一週間でどの程度状況が変わるでしょう?

 今週も素晴らしい好天に恵まれました!
 この時期、高速道路を走行すると、フロントガラスが直ぐに汚れます。


第1ポイント
 現地着は7:00過ぎ…。
 枯れ山だった先週とは明らかに違う光景!
 高木の芽吹きも始まっています。

 これなら、今年こそは夢の「トウカイ」コルリの新芽採集成功か! と期待を弾ませます。

 今回は林道をとにかく歩いてみることにしました。
 林道入り口に車を停め、リュックを背負って気合モードで歩きます。

 イヌブナとブナは予想以上に芽吹きが進んでいて、先週は固く閉じた芽を持った木であっても、葉になってしまっていました。
 一方、ミズナラは少し早すぎ…。
 狙えるような木が中々見付かりません。

 先週、ちょうど良い頃合だったトチは、一気に葉が茂ってしまっています。
 やはり、豪雪地帯とは、芽吹きのタイミングが異なるようです。
 もちろんコルリの姿はなし…。 

 カラマツ植林帯まで歩いて、様々な新芽を見てみるものの、コルリの姿はなし…。
 やはり「トウカイ」の新芽採集は、厳しい…。

 仕方なく、林道より標高の高いポイントを目指して斜面に入ってみることにしました!
 良い芽吹き具合のミズナラやトネリコを探しつつ…。

 でも、トネリコは全く見付からず、ミズナラも高木ばかりでチャレンジできず。しかも芽吹いていない…。

 代わりに(・)マーク付の落ち枝から…、 

 何と、コルリの♀です!

 まだ羽脱していない個体も居るようです。

 斜面を登り、標高を上げればよい環境が出てくるものと期待したものの、尾根の登山道に出てしまいました。


 

 少し歩いてみるものの、登山道沿いでは(・)マークの確認すら出来ず…。

 仕方なく、もう一度斜面に戻ったら、倒木の枝に(・)マークを発見!
 削ったら、出ました!
 ホソツヤルリの♀です!

 この材と、周辺の材から、更にホソツヤ1♂+1♀を追加。
 
このポイント、ホソツヤルリ狙いなら5月中旬でもOKということが判りました。

 もう一度林道に戻り、再度歩いてみることに…。

 結局、狙うならこれしかないという感じの良い具合に芽吹きが進んだミズナラの前でしばらく粘ってみることにしました。


 う〜ん、待てども待てども、昆虫の飛来は、アブの仲間くらい…。

 結局、11:20にギブアップ…。
 材採とは言え、ルリ属成虫が採れたから良しとしました。
 もう少し、標高の選択余地がありあそうな山梨県内の別ポイントに移動することに。


第2ポイント
 13:00前には到着。

 確かに標高で新芽の開き具合の調整が出来ます。
 
 ミズナラも良い感じ!

 でも、少し待って様子を見たもののコルリの姿は見られず…。

 林道を少し奥まで入ってみました。
 かつて、コルリ成虫を材採集でゲットしたことがあるポイントです。

 残念ながら、芽吹きは進み過ぎ…。
 良い感じのミズナラは確認出来ましたが、コルリの姿はなし…。

 絶景を眺められただけ幸せです!

 結局、今年も「トウカイ」コルリの新芽採集を実現することは出来ませんでした。

 今回は、自分なりにあの手この手を使ったつもり…。
 やはり私のレベルでは、苦しい苦しい「トウカイ」の新芽採集は諦め、材採集に頼るのがベストだと言うことが判りました。
 でも、(来年以降かも知れませんが、)またチャレンジしてしまいそうです。

 現地発は15:20。


 GW明けの中央道は空き空きで、17:30には帰宅することが出来ました。




左:コルリ♀、右:ホソツヤルリ♂


ホソツヤルリ:2♀


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