2007.03.17 山梨県
目的:単独、ルリ属狙いの材採集
結果:早朝40分の採集で、ルリ6♂+1♀をゲット!

 先週(3月第2週)は所用のため出動出来ず、この冬の連続採集は8週で途切れてしまいましたが、第3週は出動可能です。
 当初は、ピイさんとホソツヤルリの初ポイント・チャレンジを計画していましたが、ピイさんに急用が入ってしまい単独で出動することになりました。

 さて、何処に行こう…。
 単独の場合、コルリの(自身)新規ポイント開拓をしたい気持ちもありますが、先週からの寒さのぶり返しで、高所の材は凍結してしまっていることが予想されます。
 しかも曇りがちの空模様とのこと。方向感覚の狂いを考えると不安…。
 
 やはり安全をみて、コルリの追加をしたい場所に向かうことにしました。
 とりあえず山梨県内の2ポイントに絞込み5:00過ぎに出発。
 走行しながら山にかかる雲の状態を見て、どちらかに決めようと思いました。

 一週休んだだけで、随分と日の出が早くなるものです。
 先々週は暗闇だった5:30には既に明るくなり始めました。

 都庁をかすめて、西へ…。


 やはり曇より空…。
 どの山を見ても、雲の中に入ってしまっています。

 関東南部よりは北部の方が天気は良い、との予報を思い出し、少しでも緯度の高い場所を目指すことにしました。

 高速出口直前では、何と「ユキ 走行注意」の看板…。
 全く降っている気配は無いのですが…。

 コンビニにも寄らず、とりあえず先を急ぎます。

 標高を上げると…。

 新雪です…。
 しかも、更に進むと、路上も雪で覆われ出し…。

 結局、今年もスノータイヤの装着はせず、ノーマルタイヤで過ごしています。
 4WD車なので、多少は悪路にも強いのかも知れませんが、周囲をよく見ながら試しに強くブレーキを踏んでみると…、しっかり
スリップ!

 ABSが変な感じで働きます。

 @このまま進むか
 Aチェーンを付けて進むか
 B今日のここの採集は諦めるか

考えている内に駐車ポイントに着いてしまいました。

 今回もギリギリ到着出来た感じです。
 ただ、ガスが出てきています。

 時刻はまだ7:10。
 しばらく車中で天候の回復を待とうかとも思いましたが、今の私にその余裕はなし。
 登山道から外れないことを意識して、山に入ることにしました。

 リュックを背負って登山開始。
 不思議なことに、斜面によってはガスが全くかかっていません。
 誰も歩いていない登山道に足跡を付けながら進みます。


 

 ただ、地上は一面新雪が覆っており、その下の土も完全凍結…。
 試しに登山道脇の落ち枝を拾おうとしても、全く動かない状態…。

 先週からの寒波襲来で、再び凍りついた山になってしまっていました。

 斜面を覆う雪、斜面と材の凍結、とてもコルリ採集は難しそうです。

 仕方なく、ここでの生息が確認できているルリを狙うことにしました。

 直ぐに、倒れたブナ巨木の枝が良い感じに朽ちているのを発見!

 (・)マークもあります。
 今日のルリ材初チャレンジ。
 削ってみると、食痕もあります!

 そして、あっさり、ルリ♂成虫が出ました!

 ♀成虫も直ぐに!

 時計はまだ7:35ですが、この材からは4♂+1♀が出ました!

 この悪条件でもルリ属成虫が採れて満足!

 その後、近くの倒木からもルリ♂2頭を追加することが出来ました。

 時計はまだ8:00過ぎなのに、6♂+1♀のルリ成虫…。
 信じられないような幸運です!

 周囲には、一気にガスが出てきました。

 今回は『方角』を意識しながら歩いてきたので、問題はありませんでしたが、仮にここで目隠しをして回されて、放置されたらどうなるか…。
 やはり、「方向感覚」は心配になります。

 今回もブナの巨木にも、「恐怖」を覚えました…。


 本当なら、もう少し先に進みたかったのですが、今回は無理するのを止めることにしました。 8:10、ついさっき、足跡を付けたばかりの登山道を下山。

 物足りない感じもしますが、(特に)単独採集の場合、余裕を持った行動も重要かと思います。


 車に戻り、帰途に…。

 今回、寒さはあまり感じませんでしたが…。

 慎重に下り…。

 首都高の大渋滞を避けて、下道で帰還!

 11:00過ぎに帰宅することが出来ました!

 僅か40分の採集でルリ成虫7頭をゲットすることが出来ました!
 しかも幼虫は2頭を確認したのみ。

 こんな朝の散歩感覚の贅沢な採集も、たまには良いと自分に言い聞かせることにしました(笑)。
 本命の、コルリ・チャレンジは次回ということで…。




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