2007.1.20 山梨県
同行:ピイさん
結果:自身コルリ4♂、ルリ2♂+2♀をゲット!

 例年なら、冬眠状態の1月になるはずでしたが、暖冬の今年は高所へのアクセスも比較的容易ということで、ピイさんと山梨県でルリ属狙いの採集をしてきました!
 材凍結でコルリの採集は難しそうなので、地上材で狙えるルリとホソツヤルリの採集を意識することになりました。

 今回もピイさんに5:30過ぎにお迎え来ていただき、車を入れ替えて、6:00少し前にスタート。昨日は茨城への出張で帰りが遅かったにもかかわらず、ピイさんは平然と早朝に登場します!
 取り敢えず山梨県に向かうことを決め、移動しながら目的地を絞り込むことになりました。
 ピイさんのポイント情報、凄く幅が広く、奥が深いです。


 取り敢えず富士山を目指して中央高速を進みます。

 結局、ピイさんがかつてルリ、コルリ、ホソツヤの3目をゲットされたものの、まだ十分な標本が揃っていないというポイントに向かうことになりました!
 もちろん私にとっては初めてのポイント。


 ポイントが近付くと、道路に設置された気温表示は「−5℃」…。
 やはり寒いです。
 周囲の山々は明らかに冠雪…。 どうやら年始の寒波襲来時にまとまった積雪があったようです。

 今回も登山採集。
 自分なりに厳寒期用の装備をして挑みました。

 登山道はアイスバーン状態で、進むのに時間がかかります。

 やがて、ピイさんがかつて、ルリとコルリを出されたと言うポイントに到着。
 今シーズンはシーズンオフが無い感じで進行しているので、身体は軽い感じです。

 取り敢えず、思い思いの斜面に突入!

 中々、(・)マークの確認すら出来ませんでしたが、やがて程良い立ち枯れを発見!

 マークもボチボチ。
 食痕もあり、削って行くと…。

 出ました!
 今年初のルリ♂!

 そして、ルリ♀もあっさり…。

 更にルリ♂1頭とルリ♀1頭を追加することが出来ました!
 幸先良いスタート。

 でもこの後が続きません…。

 少し斜面を下り、アブラチャンにホソツヤルリによると思われるマークを発見!
 でもこの材はスカ…。

 取り敢えず、ホソツヤルリを意識した採集を開始。
 でも、産卵マークはそこそこあるもののスカばかり…。

 しばらくするとピイさんから、「コルリ♀が出た!」との声。
 マジですか?
 確かに、斜面によっては、雪が無く材の凍結も少ない感じ。

 一気にコルリモードに突入しました!

 この斜面は、引き摺り出せる材が多く、しかもコルリ(・)マークが濃い!

 これなら、コルリ成虫が出るのも時間の問題、と思ったものの、幼虫ばかり…。
 
 やがて少し上で採集をしているピイさんがルリを出された模様。
 しばらくして同じ材からホソツヤルリも出たとのこと。
 直径20cm位の普通のホソツヤにしては太い立ち枯れでした!

 昨年、ホソツヤルリ狙いの採集でことごとく結果を出されたピイさん、やはり凄いです!


 こちらは、相変わらずコルリが出ない時間帯が続きました。

 それでも、その時間はやってきました!
 時計は10:45。

 ちょっと黄色味の入った色調のコルリ♂!
 今日のコルリ採集は難しいと考えていたため、本当にうれしい瞬間でした!

 ピイさんは引き続きその材にチャレンジされ、10数頭のルリとホソツヤルリを出された模様。

 こちらは近くの斜面を歩き回るものの、コルリの追加は出来ません。
 それでもやがて、コルリ♂の追加をすることが出来ました!

 コルリ幼虫と成虫…。
 同じ時に産卵されたのか、1年ずれて産卵されたのか…。

 この材からは更にコルリ1♂を追加出来ました!


 時計は12:00を回り、ピイさんと標高を上げてみることになりました。
 
 やはり、コルリを狙えるような斜面はほとんど無いため、今度はホソツヤ・ゲットを意識して進みます。

 斜面によっては一面の雪。

 ホソツヤ材を探すものの結果は全く出ません。

 仕方なく削った地面に凍り付いて微動だにしない落ち枝、何とコルリ♂が出ました!
 ラッキーです!

 でもこの後、ハプニング発生。
 先ほどゲットしたルリ・コルリは毒瓶に入れてあったのですが、この♂を入れようとした時にねじ込み式の毒瓶の蓋を回すと嫌な音…。
 何と、さっきゲットした♂を巻き込んでしまいました…。
 しかも、コルリ…。

 トホホ…。

 かつて、ルアーケースに生体を入れようとして傷つけてしまったことがありましたが、まさか毒瓶でこんなことをしてしまうとは…。


 気を取り直して、ホソツヤ材にアタックすることに。
 これなら成虫が出るだろうと思った材を2本見付けたものの、いずれも出たのは幼虫ばかり…。


 深呼吸をしながら頂上で遅い昼食を取りました。


 やがて、合流したピイさんにお話を聞くと、何と、ホソツヤルリ成虫を立て続けに出されています。
 一材から、3頭、5頭…。
 同じ場所を歩いているはずなのですが…。

 結局、自身ホソツヤルリは1頭もゲット出来ないままタイムアップ。
 下山を開始しました。

 ピイさんは下山途中でもホソツヤ成虫を1頭ゲット!

 この時期にまさかのコルリ4♂をゲット出来、本来なら満足すべきなのかもしれませんが、ホソツヤルリが1頭も採れなかったのは残念でした。
 今後、少しずつでもホソツヤルリ採集のレベルアップを図りたいものです。

 車に戻った後、かつてピイさんがコルリマークを確認されたという枯れ沢に入ってみるものの、マーク材と幼虫の確認で今日の採集は終了。


 ピイさんと私の間で少し流行りになりつつある、冬山登山後のコンビニ・カップ麺!
 これが本当に美味しいのです!
 身体の芯から温まる感じ…。

 コルリ採集のために、材の凍結が無い時期にもう一度訪れたいと思っていたら、何とピイさんから、貴重なコルリ♀をいただいてしまいました。

 ピイさん、色々とありがとうございました!


上段:ルリ2♂+2♀
下段:コルリ4♂+1♀(♀はピイさん採集)



ルリ1♂+2♀


コルリ2♂+1♀(♀:ピイさん採集)


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