2006.10.28 群馬県〜長野県
結果:新規ポイント開拓を含め、合計6箇所回り、コルリ1♂+2♀を何とかゲット!

 何度か「採集記」で書いていますが、今、私自身最も興味があるのが「群馬県周辺におけるコルリクワガタの地域変異」です。
 群馬県のコルリクワガタは、北部の個体は原名亜種、南部の個体は東海亜種とされています。
 果たして、北部と南部でどの位の違いがあるのか?
 そして、亜種境界付近の中部のコルリクワガタはどのような形態をしているのか?
 興味津々です。
 昨年来、ねほさん、ピイさんのご協力も戴き、群馬県周辺各地のコルリクワガタをゲット出来ましたが、地図と睨めっこすると、まだまだこの目で確認したいポイントが多数ある状態です。

 今回も先週に続いて単独採集となったので、思いきって群馬〜長野周辺の気になる複数のポイントに足を運んでみることにしました。

 自宅発は4:50。
 いつものようにガソリンを満タンにして出発!

 天気予報は「晴れ」だったはずですが、関東平野は雲に覆われ気味です。


第1ポイント

 6:50には到着。
 ガスがかかり気味で薄暗い感じでしたが、迷わず、斜面に突入しました。
 ここは、かつて僅かにコルリ成虫をゲットしたことがあるポイント。
 「薄い産地」の場合、自己目標の「1産地、最低5ペアのゲット」を達成させるためには何度も通わなければなりません。
 イメージでは、ここでさっとコルリ成虫を出し、次の新規ポイントに向かうつもりでしたが…。


 マークは直ぐに確認し、幼虫もゲット。

 更に7:13にはテネラル♀が出てきました!
 やった!

 でも全く動かない…。

 材の水没の影響で★になっているものと決め付けました。
 (念のため持ち帰ることにして、午後、収納したルアーケースを確認したらしっかり動いていました。ラッキー)

 とりあえず成虫が採れたので、次はカンピン成虫をと意気込みましたが、幼虫を数頭追加したのみで、時間だけが経過…。


第2ポイント

 今日の目標は、あくまでも群馬県周辺でのコルリクワガタの新規ポイント開拓。

 名残惜しい気持ちはありましたが、8:30に移動を決意!

 次は今日の本命の林道に入る予定でした。
 しかし…。
 林道の入口に「数km先で通行止」との案内…。
 何故…。

 一応その通行止ポイントまで入ってみましたが、ゲートが閉じられていました…。

 仕方なく、林道入り口周辺に戻り、雰囲気の良さそうな場所を探索。

 下草が多く、材の腐朽状態も今ひとつ…。

 真新しいイノシシによると思われる、「食痕?」を確認したのみで、(・)マークすら確認出来ませんでした。
 コルリの新規ポイント開拓、難しい! 


第3ポイント

 時間を稼ぐため、高速を利用して移動。ETCは楽で良いなぁ〜と改めて実感。

 第1ポイントと第2ポイントの結果次第ではここの登山も意識していましたが、駐車スペースの確認のみで終了としました。
 いつか、コルリゲットを目標に訪れる予定です。


第4ポイント

 再び大幅移動…。
 今回は長野県まで足を伸ばします。

 民家の軒先をかすめるような道を通りながら移動。
 時々、陽もさしてきました!

 山に入れば、紅葉が綺麗!! 

 峠付近で雰囲気の良い沢を発見!

 マーク材も直ぐに確認。


 ここで粘ってみようと、少し奥に進んだら、カラマツの植林地帯になってしまいました…。

 結局、ここは諦め、斜面を変えて、やや急な枯れ沢に入ってみることに。


 マーク材もそれなりにあり、幼虫も次々に追加。

 でも成虫がどうしても出ない。

 思いきって沢を更に登ろうかと迷ったものの、単独ではやはり心細く、今回は断念…。
 いつか再チャレンジ出来れば良いですが、とりあえずは持ち帰り幼虫を無事に羽化させたいものです。


第5ポイント

 雲行きが怪しくなり、そのまま第6ポイントに移動しようかと迷ったものの、やはり、第5ポイントに寄ってみたい、と言うことで行ってみました。
 晴れれば、どれだけ綺麗な景色になったことか…。

 広葉樹はあっても、地図を見て描いていたイメージとはやはりかけ離れています。
 木はどれも細く、斜面全体が乾燥気味。

 何とかマーク材の確認は出来ましたが、幼虫をゲットすることすら出来ませんでした…。
 この土地のコルリ、何とか採りたいのですが…。 

 気付けば、時計は13:00を大きく回り、残された時間も僅か…。


第6ポイント

 第6ポイントとしては、完全新規ポイントのイメージもあったのですが、今日、ほとんど成虫を目にしていないので、過去に実績があるポイント周辺で何とか成虫ゲットを試みることにしました。

 しかしながら、標高を上げるにつれて、ガスがかかってしまった…。

 一時は数十メートル先も見えないような状態。
 ここはクマの多産地。
 無理はしないことにしました。


 少し移動して、ガスが薄くなったタイミングを見計らって、昨年成虫をゲットした斜面に入ることにしました。
 時計は15:00少し前。

 このポイントで2番目に見た(・)マーク材から、あっさり♂成虫が出ました!!

 時計は14:55。

 同じ材からは♀成虫も出てくれました!

 あっさりペアをゲット!

 結局、またガスがかかってきたことから今日の採集は15:10で終了!
 実は生木に付いたクマの爪跡らしきものをまた見てしまったということもありました…。


 新規ポイント開拓の難しさを改めて実感すると共に、今後のコルリ採集の方向性について、自分なりに再確認が出来た良い一日になりました。
 18:00過ぎに帰宅。



第6ポイント産 コルリクワガタ
♀は茶〜紫を黒くした感じの色調。初めて見ました。


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