採集記
 (2006年5月5日)


 目 的:山梨県でトウカイコルリ狙いの材採集。
 結 果:2ポイントで、コルリ2♂+6♀をゲット!

 今年のGW、特に後半の天気は連日良好。
 例年なら無謀な新芽採集もしたいところですが、昨日、山梨の高所でホソツヤルリとコルリをゲットされたピイさんより、標高を上げれば脱出はまだ先になりそうとの情報をいただけたことから、山梨の2ポイントを回って今シーズン最後になるかもしれないトウカイコルリの材採集にチャレンジしてみることにしました。

 採集に行かなくても自然に早朝に目が覚めてしまう、変な癖が付いてしまいました。

 自宅発は4:00前。
 ガソリンスタンドで給油をしましたが、ハイオクは何と\141/L…。
 ガソリンの高騰、厳しいものがあります。


 関東で放射状に伸びる高速道の中で、唯一都内から2車線の中央道も、GW中盤の早朝ともなれば、空き空き!



第1ポイント 
 
 現地着は6:00前。
 眼下には、雲海が広がっていました!
 実に爽快!

 ここは、2001年5月19日に初めてコルリ幼虫1頭を手にした場所、そして2003年10月21日に初めてルリ属の本格材採集をした思い出のポイント。
 一方で、当時は丁寧に標本を作製していなかったので、標本がまともに残ってなく、何とか完品コルリ標本を追加したいという思いがあったのでした。

 ただ、2003年の秋(9/14)、ヒメオオ採集の際にこの林道で生まれて初めて熊に遭遇した経験もあります。
 幸い熊は林道から斜面を全力疾走で下っていってくれましたが、あの黒い色と下の方に遠ざかって行くガサガサ音は今も鮮明に記憶しています。


 懐かしい一方で、熊への恐怖を感じながら、徒歩で林道に入りました。
 熊避けの鈴だけでなく、時々携帯用のホイッスルも大きく鳴らして前に進みました。

 今日は、熊の気配はなし。
 一番雰囲気が良いと思っていた斜面に入ります。
 直ぐに(・)マークを確認。
 そして、幼虫を確認するより先にコルリ♀成虫が出てくれました!

 時計を見ればまだ6:15。

 これまでで、最も早い時間でのルリ属成虫ゲットとなりました。
 早速、記念撮影。

 でも日帰り採集派なので、今後はあまり時間は意識しないようにして行きたいものです。

 あっさりコルリ成虫が採れ、今日のこのポイント制覇は余裕かも? と思ったものの、そんなに甘くありませんでした…。

 斜面を歩き回るものの、成虫が全く追加出来ない。
 マーク材の確認すら思うように行きません。

 初心者だったはずの2003年秋、確かにこの斜面でコルリ成虫数頭を出しているのに…。

 やがて、13mmを超えるコルリ♂成虫が出ましたが、狙った材と言うより仕方なく削った材…。


 結局、コルリ1♀を追加出来、1♂+2♀となったたものの、チャレンジ出来るような材が思うように見付からず、9:00過ぎにギブアップ!

 陽が上がると、非常に暑く、斜面を歩き回ったため、体力消耗が激しい感じです。

 遥か上に見える林道のガードレールが遠いこと…。


 その後、周辺の何箇所か、斜面に入ってみましたが、全く駄目でした。
 秋にリベンジするしかありません。

 この看板は、至る所にありました。



第2ポイント 
 一旦、下界に降りた後、再び林道を登って、まだコルリ2♂+1♀しかゲットしていない隣接の峠に移動することにしました。

 

 陽も高くなって、とにかく暑い。

 今回は、幾つかある沢沿いを重点的に探してみました。

 少し上はカラマツの植林地帯、かなり小規模な広葉樹の林かと思いましたが…。

 しっかりコルリのマーク材はあり、直ぐにコルリ♂成虫が出てきました!

 更に近くの材からはコルリ♀成虫。



 更に、笹が茂るミズナラ林では、カラカラの乾燥材からコルリ♀成虫が3頭も出てきました。
 普通なら、無視するような材です。状況から、最初はホソツヤ♀かと思ったのですが、間違いなくコルリでした。




 暑さもピークに達し、結局、12:00前に完全ギブアップ!

 最近、暑さという敵を忘れていました。

 やはり、ルリ属材採のシーズンオフ突入になりそうです。


高所走行中の外気温


 現地発は12:00過ぎ。
 Uターンラッシュを避けたつもりでしたが、13:00前なのに14kmの渋滞…。


 
 今シーズン、最後の材採になりそうな半日、材採に暑さという敵がいたことを思い出すことが出来ました。

 次の材採は秋になりそうです。


上段:第1ポイント コルリ1♂+2♀
下段:第2ポイント コルリ1♂+4♀


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