採集記
 (2006年5月3日)


 目 的:群馬県で原名コルリ狙いの材採集。
 結 果:コルリ5♂+4♀をゲット!

 GWも後半に入り、全国的に天気は良好とのこと。
 昨日群馬県への社員旅行から戻ったばかり、今日は休養して5/4に高所に向かおうかと思っていたのですが、3:00過ぎには目が覚めてしまいました。
 やはり行くしかない…、と言うことで4:00前に出発しました。

 目的地は、4/1に向かったものの、路面凍結と積雪で採集活動すら出来なかったポイントに決めました。

 やはりGW初日と言うことで、早く出発しても関越道は混み気味。
 それでも、時速30km/h位で進む時間はありましたが、完全停止することはなく、通常よりちょっとだけ時間がかかったと言う程度で、済みました。



第1ポイント 
 
 現地着は5:55。
 今回は、やや低標高の斜面からチャレンジすることにしました。

 南斜面ですが、湿度は高く、雰囲気は良好。沢を登るにつれて(・)マークも多く確認出来るようになってきました。
 これなら成虫が直ぐに出て、これまでで最も朝早いコルリ成虫の採集時間(6:55)を更新出来るかな?と甘く考えたものの、出るのは幼虫ばかり…。
 ボロ材からも幼虫ばかり…。
 もしかして、一部で発生が始まっているのか?

 必至に幾つもの材を見たものの、時計は残念ながら7:00になってしまいました。


 そして、突然幼虫が採れた材からコルリ♂成虫が姿を現しました。

 この春、あと何回この美しさを味わえるのか??

 この材は当たり材で、更に2♂を追加することが出来ました!


 隣のボロ材からは、♀成虫も出てくれました!


 一気にやる気モードになり、斜面移動を再び開始。
 でも成虫がどうしても出ません…。
 良い感じの材があっても出るのは幼虫ばかり。

 やがて、時計も9:00を回り、昨年コルリ1♂+2♀を出した、高標高の斜面に移動することにしました。


第2ポイント 
 材や斜面の凍結はないものの、まだ雪が残っていました…。

 予想通り、(・)マークは中々見つからなかったのですが、何気ない一撃で♂成虫が出てしまいました…。

 良い感じに腐朽した材はあまりありません…。
 そう言えば、昨年もここではフカフカ材から成虫を出した記憶が…。



再び第1ポイント 
 一旦、頂上まで行って気温を確認。
 結構寒い…。

 その後、再び標高を下げて、最初の斜面に入りました。
 第2ポイントより明らかにマーク密度が高く、きっと成虫に出会う確率も上がるだろうと言うことで。

 でもそんなに甘くありません。

 幼虫は比較的容易に採れるのですが…。
 やっぱり発生が始まっているのか?


 どれ位、時間が経過したか…。

 狙える材が少ないので、直径15cm位のやや太めの倒木をスライスしみると…

 久し振りに成虫が出た!
 ♀でも結構うれしい瞬間でした。


左上にコルリ♀

 さらに2♀も追加。


 その後も斜面を歩き回るものの、結局、コルリ成虫に出会うことは出来ませんでした。
 代わりに今年初のヤマカガシを確認。
 
 標高900m程度の場合、林床に近い低木は芽吹きが始まっていました。

 雪の少ない地方の場合、高木より先に、低木の芽吹きが先になるようです。


 斜面を歩き続けたものの、かなり気温も上がり、11:30にギブアップ。
 結局、5♂+4♀のコルリをゲットすることが出来ました!

 各産地、最低5ペア、を目標に標本収集を進めている為、昨年採集分を加えれば目標達成!


 早めの帰宅も考えましたが、この秋から開始する予定の関東周辺の(自身の)コルリ新規ポイント開拓も少ししてみることにしました。

 向かったのは、以前から気になっていた栃木県の高所。

 移動中は新緑が綺麗でした。



(大幅に移動して)第4ポイント 
 ここは前情報は一切なし。
 標高とアクセスの良さから、いつか訪れてみたいと思っていた所。
 ミズナラが多く、多数の小さな沢もあり、雰囲気はまずまず。
 しかも落ちている材の腐朽状態も良い感じ。

 でも、(・)マークをひとつも確認することが出来ませんでした。
 環境的にコルリクワガタは棲息していると思うので、いつか標高や斜面を変えて、再チャレンジしたいものです。


 
 高速の下り線はまだ渋滞が続いていましたが、上り線はスキスキ。
 16:00過ぎに帰宅することが出来ました。

 この秋から予定しているコルリ新規ポイント開拓チャレンジ、かなりの苦戦が予想されますが、とにかく本命ポイントで発生直前のコルリをゲット出来て、良かった一日でした。




5♂中の3♂の拡大画像


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