採集記
 (2005年10月1日)


 同 行:ねほさん
 目 的:関東近郊の「薄い産地」で、コルリクワガタの材採集。
 結 果:ねほさん4♂+5♀、自身2♂+3♀のコルリ成虫をゲット!

 今回は、ねほさんと関東近郊でコルリクワガタの材採集をしてきました。
 今回の本命ポイントは、百戦錬磨のねほさんが過去に4度訪れて、僅か1♂+2♀しか成虫採集実績がない難関ポイントとのこと、時間があれば周辺の未調査ポイントにも足を運ぶことになりました。
 成虫が採れれば◎、とにかく糞の詰まった幼虫をゲットするということで出発しましたが…。


 自宅発は3:30少し前。
 ねほさんをお迎えにうかがって、目的地へと向かいました。
 「定点撮影」のつもりですが、日の出まではまだまだ…。
 これからの季節、採集可能時間がどんどん短くなって行きます。



第1ポイント

 ねほさんのご経験で、途中の雰囲気の良さそうなポイントは全て無視し、過去に最も(・)マークを確認されたというミズナラ主体の林に入りました。
 入って直ぐに、奇跡的?に(・)マークを発見し、コルリと思われる幼虫もゲット! 

 でも後が続きません…。
 しばらく斜面を徘徊してみるものの、マーク材がほとんど見つからず、たまに見つけても「スカ材」ばかり…。
 ねほさんも同じような状況のようです。
 
 ↓の画像、中央下の白い塊はスズメバチの巣。
 蜂が周囲を飛び回っているのが確認出来ます。
 この時期の採集では、クマだけでなく、マムシやスズメバチにも注意が必要です。



 やがて、ねほさんから
「居た〜!」との声。
 近付いて見せていただくと、何とコルリのペアをゲットされています!!

 落ち葉の下のボロ材を崩してゲットされたとのこと。

 こちらも、一気にやる気が高まって、同じようなボロ材の引きずり出しを意識してみましたが、後が続きません…。
 ねほさんは、その後直ぐにテネラル♂と大型の♂を追加されました。
 今までどうしてもコルリを複数ゲット出来なかったポイントで、採集開始後、1時間足らずで3頭もの♂をゲットされたことにご満足の様子。
 ねほさんのコルリ採集技術を目の当たりにして、本当に驚きました。


 こちらも、ねほさんに教えていただいた方法を実践するものの、少数のコルリ幼虫を追加したのみ。
 その状況でもねほさんは更に♂♀を追加して行きました。
 私の目の前で落ち葉を退けて、材を引きずり出し、「この材なら入っているかも?」と言いながら崩すと、魔法のように♀が出てきたり…。

 一向に成虫をゲット出来ない私を見て、やがて、ねほさんは「この材なら入っていそう」と材片を渡して下さいました。
 崩してみると、♀成虫が出た!!
 本当に魔法のようです。



 当初はこの地では2時間位幼虫材を探して、次のポイントに向かうという計画でしたが、何とか自力で成虫をゲットしたいため、ねほさんにお願いして
12:00までこのポイントで粘らせていただくことにしました。
 11:00からの残り1時間、必死に材を探しました。
 やはり、適当な材がどのような場所に溜まるのか?ということを意識したのが良かったのか、その後は材が見つかるようになり、ついに♂をゲット!

 更に材を崩す採集を徹底して、1♂+2♀を追加することが出来ました!
 ガラ袋の上で、材を指で崩すような採集のため、手斧の出番は全くありません。

 ねほさんもしっかり追加され、最終的な採集成虫は4♂+5♀となっていらっしゃいました。
 私の採集分と合わせると、6♂+8♀…。
 当初は幼虫がゲット出来れば良いと考えていたポイントでこれだけの結果が出たことに、ねほさんも相当に驚かれたようです。
 今年は恐らく当たり年だったのだろうとのこと。
 確かに成虫の数に対して幼虫の数が圧倒的に少なく、恐らく来年の同時期、この地で成虫をゲットするのは相当に難しそうに感じました。


第2ポイント

 次はねほさんも足を運んだことのないポイントでのコルリ探索。
 林道が2つあるため、最初の道を通って標高を上げてゆくと、ようやくコナラとミズナラが混生する標高になったところで、道路の状態が車で侵入不能になってしまったため、NG。

 もうひとつの林道は、杉の植林地帯で、なんとか最高標高地点まで行ったものの、僅かに残った広葉樹林を見ても、(・)マークはなくやはりNG…。
 コルリの新規ポイント開拓、やはり難しいです。
 でもどんな結果が待っているのかわからないワクワク感も楽しいです!


第3ポイント

 第1ポイントで時間を取ってしまい、第2ポイントでも2本の林道に入ってしまったことで、かなりタイムロスをしてしまい、第3ポイントに行くのは微妙な時間になってしまいましたが、環境だけでも確認することを目的に、第3ポイントにも向かってみました。
 ここは、峠付近はカラマツの植林が広がっているものの、少し標高を下げた場所にはミズナラの林が広がっていました。

 でも日没まで残された時間は僅かで、コルリの(・)マークを確認することは出来ませんでした。
 次回、もう少し時間を使って、探索する必要がありそうです。


ヤマトリカブト…


 採集難度の高いポイントでコルリクワガタ採集を思う存分、楽しむことが出来ました!
 ややお疲れ気味の中、最後までご指導して下さったねほさん、今回も本当にありがとうございました!




 (本日のクワガタの成果)
   ねほさん:コルリクワガタ4♂+5♀+幼虫
   自身:コルリクワガタ2♂+3♀+幼虫

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