採集記
 (2005年7月17日)


 目 的:南会津でヒメオオ採集。
 結 果:福島で1♂(柳)+1♀(路上歩行)、新潟で1ペア(柳)のヒメオオ、
      福島でアカアシ3ペア、コ1♀をゲット!

 当初は山梨県の高所に向かうつもりでいたのですが、4:00過ぎに起床して降雨状況をチェックするとポイント周辺にいやらしい雨雲がある…。
 どうやら関東北部〜東北南部の方が天気が良さそうです。
 ということで、ヒメオオと言えば、1年に1回は足を運びたい南会津に向かうことにしました。

 数えてみたらコルリと合わせて21回目の南会津でした。


 5:00過ぎに出発、現地着は8:00過ぎ。
 途中軽い雨もありましたが、何とか天気は大丈夫そうです。
 今回はヒメオオということでまずはポイントを目指します。
 ポイントが近いことを告げる国道脇の小さな滝…。
 「
ぶな坂の清水」という看板が設置されていました。
 やはり有名な滝だったようです。



 とりあえず、車を運転しながらヒメオオの採集実績のある柳を見て行きますが、黒い塊はなし…。
 かつてマイギネスの54mm♂を採り、毎年確実にヒメオオを採っている「御神木柳群」にもヒメの姿はなし…。
 やはり今日は厳しいかなぁと思った頃、路上に黒い塊。
 ヒメオオの♀です!
 路上歩行個体は♀が圧倒的に多いように思いますが、目的は何なのでしょう?
 ちなみに轢死体2頭を見ましたが、いずれも♀でした。




 やがて県境を越えて新潟県へ。
 自分にとってヒメオオで最も思い入れのある自称「壮絶ポイント」に向かいました。
 ついついアクセルを強く踏んでしまいます(笑)。
 ここは、2000年に発見した場所。十数本の柳がある小さな開けた場所なのですが、2000年にはあっちにもこっちにもあるヒメオオの姿を見て、大感動。その後も毎年ヒメオオを採ることが出来ています。
 果たして6回目の夏となる今年もヒメオオの姿はあるのでしょうか?

 人が入らないためか年々下草の茂りが激しくなり、かなりの藪漕ぎが必要です。
 入口のアカアシのなる柳にはアカアシの姿はなし…。
 今年は発生が遅れているようです。


 藪を漕いで柳を見るものの、ヒメオオの姿はなし…。
 以前は無数に付いていた齧り跡も大分減っているようです。
 いよいよこのポイントのヒメオオの発生も終わりかと思った頃、かなり高い位置に付く黒い塊を発見!
 慎重に網を当てると、ヒメオオのペアが入りました!

 ♂は50mmの立派な個体、

 でも♀は25mmしかありません。まさかコクワ?
 でも良く見ると、前胸後部のえぐれ、頭部の形状、間違いなくヒメオオです!


 50mm♂と25mm♀の組み合わせ、違和感がありました。

 結局「壮絶ポイント」では1ペアしか採れませんでしたが、今年も出会えて満足。
 
 コブヤハズカミキリを拾いながら福島県方面に戻りました。

 帰りにもう一度、「御神木柳群」を見てみると…。
 かなり遠い位置に黒い塊!

 上手く撮影出来ませんでしたが、ネットで受けると…。
 小型のヒメオオ♂でした!


 ヒメオオの発生ポイントは毎年移動するとの話も聞きますが、ここ数年通っている南会津では、確かに外せないポイントがあるように感じています。

 結局、ヒメオオは福島県で1ペア、新潟県で1ペアという結果でした。

 その後、何箇所かに分散する「アカアシのなる柳」を見たものの、合計3ペアをゲットしたのみ…。
 今年はアカアシの発生が遅れているようです。

 帰りは、最近興味の増し始めたカミキリ採集をしました。
 何度も通ったポイントでも、視点を変えると新しい発見が多数あることを実感。

 それにしても、ブナの森は何度行っても良いものです。

 (本日の成果)
  福島県産ヒメオオクワガタ:1♂+1♀
  新潟県産ヒメオオクワガタ:1♂+1♀
  福島県産アカアシクワガタ:3♂♂+3♀♀
  福島県産コクワガタ:1♀(路上歩行)

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