採集記
 (2005年5月28日)


 同 行  :ねほさん
 目 的  :長野県周辺で原名コルリの新芽採集。
 結 果  :長野県、新潟県の2産地で原名コルリ48♂+17♀の新芽採集に成功!!
      

 今日は、ねほさんと原名コルリの新芽採集に行ってきました。
 ねほさんは、本業は天牛屋さん、副業(?)でルリ屋さん、虫暦●十年以上という大ベテランのお方です。
 そのような方と単独以外では初めてとなるコルリ新芽採集に行くことが出来たのは、大変光栄です。


 自宅発は4:20。
 ねほさん宅そばまでお迎えに伺い、今日の第一目的地、長野方面へと向かうことになりました。

 道も空き空き、話に夢中であっという間に目的地に到着してしまいました。

 長野県の天気予報は、晴れ時々曇。降水確率10%でしたが…。
 想像を超える積雪とガスです。





 ねほさんはこのポイントで、かつて5月上旬に新芽で多数のコルリを採集されたご経験がおありとのことでしたが、この積雪にはさすがに驚かれたようでした…。
 気温も低く、少し不安を感じましたが、雪に埋まった入口の判らない登山道に侵入することにしました。

 登山を開始すると、意外に芽吹き状態の良いブナの新芽が多数ありました。
 しばらくして、ブナの新芽に付く黒い塊を発見!
 網を当てて、木を揺すると…。


ねほさんに支えていただきました。

 コルリペアが入りました!!!
 恐らく昨日潜り込んだ個体と思われます。
 それにしても♂が
青い!!!
 「越後型」の特徴とされているようです。
 これで、コルリが発生していることを確認。
 気温が上がるのを待つことにしました。


 やがて、時計の針が回るに連れて、太陽が確認出来るようになり、気付けば快晴になっていました!
 この爽快さ、一体何なのでしょう??


 時間が経過するに連れて飛翔個体がパラパラ見えるようになるものの、ねほさんは満足ではないご様子。
 どうやら「爆発」時期より早いようです。
 個人的には、目の前に「青い」コルリ♂が飛んできたりして、満足出来たのですが…。
 ねほさんは、採集方法や樹種の判別法等も色々とご教示して下さいました!


 このポイントは、先週の新潟県のポイントのように低木がやや少なく、見上げるような採集を続けることになりましたが、11:00を過ぎた辺りからブナの新芽への飛翔個体が増加しました。
 慣れてくると、飛翔しているコルリ成虫の区別がおおよそ付くようになります!
 ネットで受けて確認。



 とにかく、青い!
 ねほさんは、紫がかった♂も採集されました!



 結局、このポイントでは14:00過ぎ頃まで粘って、2人で17♂+6♀のコルリ成虫をゲットすることが出来ました!


 最初は、周辺の別の林道を攻めてみる予定だったのですが、積雪が多そうで進入出来ない可能性があったため、ねほさんにお願いして、大分離れた(先週単独で行った)新潟県のポイントにお付き合いしていただくことになりました。
 1週間でブナの森の雪解けがどの程度進むのかにも興味があります。


 先週も行ったポイント着は16:20頃…。
 積雪は大分減っていて、新芽は先週より高所までほころびが進んでいます。

 先週かろうじて12♂をゲット出来たポイントに着いた直後、何と先週お会いした虫屋Sさんにお会いしてしまいました!
 Sさんは新潟県内の別のポイントで本命のギフチョウを採集した後、このポイントに来て、コルリやコブヤハズカミキリを採集されたとのこと。
 何と今日、ここでは100頭以上のコルリを採集出来たそうです!!
 先週とほぼ同標高の場所が、今週の爆発ポイントだったようで…。
 Sさんは、このまま山形県に向かうとか…。
 虫屋さんの情熱、凄いです!

 その後、周辺のブナ、ミズナラ、そして●●●の新芽で31♂+11♀のコルリ成虫をゲットすることが出来ました!!!
 1時間半程度の出来事です。
 特に●●●の新芽での採集は、これまで考えたこともなかった「コルリの新芽採集」となりました!
 18:00少し前に現地発!


新潟県産コルリクワガタ(♂の色が青ではなく緑っぽいです)

 樹種の判別法、採集法、その他色々、勉強になりました。
 帰途もあっという間…。
 ねほさん、本当にありがとうございました!!!

 (本日の成果[2人まとめて])
  長野県産コルリクワガタ:17♂+6♀
  新潟県産コルリクワガタ:31♂+11♀
 

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