採集記
 (2005年5月4日)


 目 的  :自身初、栃木県にてルリクワガタ属の材採集
 結 果  :ルリ2♂+4♀、コルリ1ペア、ツヤハダ1♂、他。
      

 5月になってしまいましたが、コルリを中心にしたルリクワガタ属成虫の材採集がしたい…。
 と思っても、地域によっては発生が始まっていて、ポイントをある程度考えて、絞り込まなければならなそうです。
 今回は初めてのチャレンジとなる栃木県の高所で、コルリとルリの採集にチャレンジしてみることにしました。


 自宅発は4:00過ぎ。
 朝の気温はやや低めですが、天気は良好なようです。
 渋滞の無い東北自動車道を北上中に日の出の時間がやってきました。
 肉眼では異様に大きな太陽だと感じましたが、撮影してみると、普通サイズです。


 現地着は6:00前。
 気温は2℃!
 今回はセーターとフリースを用意して来たので、採集を始めてしまえば、寒さは気にならないはずです。

 到着して直ぐ、雰囲気の良いなだらかな斜面を発見!
 まずは、ここでチャレンジしてみることにします。

 今日は、少しでも成虫の確率を上げようと、マークが濃いポイントでやや古めの材を探して崩してゆく…。
 そのような採集を心掛けたつもりでしたが、出てくるのはやはり幼虫です。
 この幼虫材が後1年フィールドに放置されたとしたらどうなるのか?、色々考えてみるものの、追加されるのはコルリの幼虫ばかり…。



 やがて、やや古いルリの産卵マークが付いたミズナラの立ち枯れを発見!
 4/29の群馬での採集と同様にまずはルリの成虫を出して余裕を持ちたいと思い、削り始めました。


 程なくしてルリクワガタの♀成虫が出てきました!

 乾燥気味のルリやホソツヤの材採集では、蛹室が材の粉だらけになってしまうため、湿ったコルリ材の場合のようなクリアな姿を見せてくれないのが残念です。
 結局この材からは、♀のみ4頭が出てきました!
 半分の2頭が黒化型です。


 やがて、ルリより一回り大きい蛹室がボコっと姿を見せました!
 なんとツヤハダクワガタの♂です!!
 ルリが入る立ち枯れ(というより立った状態の浮遊倒木)の地上約1mの辺り…。
 こんな場所でツヤハダ成虫が出ることがあるんですね??
 確かに少し赤枯れの雰囲気もある材でしたが…。
 2枚上の画像の材からツヤハダ成虫が出たのです。


判り難い画像ですが、ツヤハダの♂です。


 この材からルリの♂は出なかったものの、周辺で再びコルリ材を探し始めました。

 どの位の時間が経過したのか?(画像の撮影時間は8:03となっていました)
 ボロボロ材を手で崩していたら、ついにコルリの♂が出ました!

 最近、群馬の2ポイントで採集したコルリ♂よりは若干青味が強いようにも感じましたが、やはり緑が少し混ざった感じです。


 この勢いで♀もゲットしたいと周辺の埋没材を引きずり出してゆくと、ついにコルリの♀成虫も登場!
 ホソツヤ♀ほどではありませんが、緑が強い個体のようです!


 とにかくコルリのペアをゲット出来て、一安心!

 少し余裕を持って、コルリ成虫の追加を目指しますが、簡単には行きません。

 このポイントも鹿の棲息数が多いようで、こんな生木も…。
 木の皮を食べて、長い冬をなんとか生き延びたのでしょう。


 やがて、斜面でやや古い(・)マークの付いた空中浮遊倒木を発見!
 今日は極力幼虫は採らないと決めていたので、新しいマーク材は無視してきました。

 削ってゆくと…。
 ついにルリの♂成虫が姿を見せました!
 ただ脱出体制に入っているらしく、あっという間に自力で蛹室から脱出してきました。
 何とか捕まえて、撮影…、でもピンボケでした。
 最近、採集では旧式のコンパクトデジカメを使用するようにしているのですが、やはり接写が出来る高性能コンパクトデジカメも欲しいと思ってしまいました。


 結局この材からはもう1頭の♂と黒と銅色の♀が各1頭出てきました!

 その後、車を移動させて何箇所かポイント探しをしてみるものの、良い感じの場所の発見には至らず、12:00少し前に現地を発つことにしました。
 単独採集では、直ぐ満腹になってしまいます。


 今日、成果の上がったポイント、中々歩き易くて良い感じでした。
 次は秋にチャレンジしたいものです。



何とかゲット出来た栃木産コルリ♂+♀


持ち帰り後、盛んに飛ぼうとするルリ2♂+6♀とルリ材から出たツヤハダ1♂

 (本日の成果)
  コルリクワガタ:1♂+1♀
  ルリクワガタ :2♂+6♀
  ツヤハダクワガタ:1♂
  幼虫複数
 

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