採集記
 (2005年4月24日)


 目 的  :群馬県新規ポイントでのコルリクワガタ成虫の採集
 結 果  :材割でコルリ1♂+2♀を何とかゲット!
      

 群馬県は、原名コルリクワガタの基産地があったり、原名コルリクワガタとトウカイコルリクワガタの亜種境界があったり、原名コルリクワガタの新芽採集が出来る有名ポイントがあったり、更にはホソツヤルリの棲息ポイントが少ないながら存在していたりと、ルリクワガタ属が好きな人間にはかなり魅力的な県だと思います。
 個人的に最も興味のあるコルリクワガタの亜種境界に関連して、群馬県内の産地による個体変異の調査を何年かかけてやってみたいと思っているのですが、今回は先週に続く第2弾として、群馬県の新規ポイントでコルリ成虫の材採集にチャレンジしました。
 まもなくコルリの新芽採集のシーズンとなりますが、一方で成虫の材採集可能な時期の終焉が迫っています。
 新芽採集が難しいポイントの方がはるかに多いと思われるので、時間は有効に使わなければと思いました。


 前置きが長くなってしまいましたが、今日の天気予報は晴れ。
 カーナビをセットして、5時少し前に自宅を出発しました。
 日の出が早くなっているのを実感します。



 
空気も澄んでいるようで、まだ噴煙を上げ続けている浅間山をはっきり確認することも出来ました。 


左側に浅間山と噴煙が写っているのですが…。


 
 GWの1週間前、しかも早い時間の出発ということもあって渋滞は皆無で、現地には7:00前には到着することが出来ました。
 どこから攻めるか??
 地図を見て何となくイメージしていたものの、後は雰囲気で決めることにしていました。
 まずは、峠よりはるか手前に「枯れ沢」があったので、そこに入ってみました。

 (・)マークを確認出来るかどうかのチェックという感じで、手斧だけ持って、谷に踏み入りました。

 マークも確認出来ないまま、2〜3本目に手にした材を何気なく割ってみると…。
 ♀成虫が、出てしまいました!!!

 カメラもルアーケースも車に置きっぱなしだったので、材を静かに置き、大慌てで車に戻りました。

 やった!!
 

 時計を見れば、まだ7:00前。
 調子に乗って、こんな写真まで撮ってしまいました。
 今日は大漁?などと図々しい気持ちが沸いて来ます。



 枯れ沢はこんな雰囲気。
 雪が沢の流れのように見えます。
 それにしても寒いです。
 春モードの服装で来たのを後悔しました。


 いきなり成虫が出て、当然周辺にはマーク材が多いだろうと思って探索してみるものの、マークがない!!
 適当な腐朽状態の材自体少なく、たまにある雰囲気の良い材にもマークすらない…。
 いきなり♀成虫を採ってしまったことが、どれだけ幸運だったか、思い知らされました。
 その後は何頭か幼虫を出したのみで、ポイントを変えてみることにしました。

 寒いはずです…。


 標高を上げると雪の量が増し、斜面も凍結していて、材を引きずり出すのが困難な状況になりました。
 
 高標高の場所でのコルリの発生はまだしばらく先になりそうです。 


 


 その後も何箇所か、チャレンジしてみるものの(・)マークがほとんど確認出来ません…。
 今日は♂の姿を拝むのは難しいのかなぁと思い始めました。

 最初に♀成虫を出した枯れ沢の周辺には、同じような沢が幾つかあったのを確認していたので、もう一度標高を下げて、チャレンジしてみることにしました。



 幼虫材でしたが、まともな(・)マークを撮影出来たのは初めてのようです。 


 幼虫を数頭追加したものの、相変わらずマーク材自体少ない中、何気なく削ってみたフカフカ材から…。

 出た!!!

 黒枯れではないフカフカ材でもコルリが出ることがあるんですね??


 腹を上に♀成虫が出てきてくれました。
 先に出した♀よりは腹の赤い部分の面積が大きいようですが、先週の♀ほどではないようです。


 何とかこのポイントの♂の姿を見たい!
 その一心で、この材をもう少し削ると…。

 ついに♂も姿を現しました!!!

 「緑」です!






 時計はまだ10:30を回ったところでしたが、自分的にかなり厳しい状況の中、コルリ1♂+2♀が採れたのには大満足でした。

 その後、あっさりと帰途に着き、13:00前には自宅に到着することが出来ました。

 産地の変異を検証するには、各産地数頭の成虫が必要のようですが、このポイントの♂は、またいつかチャレンジして追加したいものです。
 でも濃いポイントを確認出来ていないので、次に訪れても相当な困難が待ち受けているように思えますが…。



 (本日の成果)
  コルリクワガタ成虫1♂+2♀、幼虫
 

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