採集記
 (2004年12月12日)

 
 目 的  :福島産ルリクワガタの採集
 結 果  :材割でルリ成虫4♂+8♀、多数の幼虫をゲット!
      

 ようやく高所に足を運ぶチャンスが訪れましたが、今日の関東地方は、昼過ぎから雨の天気予報。
 どこへ行ってどの種類の採集をしようかと迷いましたが、天気は南部から崩れるとのことだったので、進路を北にとることにしました。
 さすがにこの時期の原名コルリの材採集は難しそうなので、福島でも比較的雪の少ない、原名ルリのポイントに向かうことにしました。
 ルリクワガタ属の本格的な採集を始めてから1年が経過し、状況によって幾つかのポイントを選べるようになったのも密かな楽しみです。

 自宅発は、5:00過ぎ、現地着は7:30過ぎとなりました。


 まずは林道沿いの材を探します。
 やがて、急斜面にこんな材を発見しました。
 倒木が生木の又の部分に引っ掛かっていて、空中浮遊状態になっています。

  原名ルリはこのような材を好むので、表面を観察してみると…
 
 (・)マークがありました!



 慎重に削り進めると、材の下側から黒い虫が落ちました。
 ルリの♀です! それも黒化型(青色系)!!
 倒木の下側に蛹室がある場合、相当な気を使わないと、折角の成虫が行方不明なんてことになってしまいます。


 食痕は材の下側だけに走っていて、急斜面で足場が悪いこともあって苦労しましたが、何とか更に1♂と銅色♀を採集することが出来ました。
 今回も一眼レフデジカメのみを持ってきてしまったことを後悔しました…。

 この材からは、成虫の(蛹室の)すぐ近くで2令幼虫や3令幼虫も採れました。
 やはり腐朽状態の良い材には、毎年産卵するのでしょうか? 


 大きな材だったのでまだまだ成虫が採れる可能性もあったのですが、ルリ3色が採れたこともあり、次のポイント探しをしました。
 やはり産地保護を考えることも重要だと思う余裕が出てきました。

 今度は、ササの藪漕ぎをしました。

 やがて、直径20cmほどの空中浮遊倒木を発見。
 表面を削ってゆくと…。
 まずは銅色♀!(画像は裏側なので黒色です)


 次はしっかり背中を見せて登場してくれた♂!

 次はまたしても黒化型♀!!

 このポイントは黒化型♀の確率が高いのか?
 
 結局、黒化型♀1頭を潰してしまいましたが、このポイントでは更に銅色2♀と幼虫多数を追加することが出来ました。


 次は少し距離のあるポイントに移動し、ここでも空中浮遊倒木から原名ルリ2♂+2♀(銅色)と多数の幼虫をゲットすることが出来ました!



 結局、採集数は4♂+8♀となり、久し振りにルリクワガタ属の2桁採集に成功しました!
 雲行きが怪しくなったこともあり11:00過ぎには現地を出発。
 
 下の画像は、左から青のやや強い♂、黄緑っぽい♂、オレンジの強い銅色♀、紫の強い銅色♀、黒化型♀、を並べたつもりでしたが…。
 ♂、銅色♀、黒化型♀の3色になってしましました。

 材は凍結が始まっていました。
 いよいよ本格的な冬が始まり、今後しばらくはルリクワガタ属の採集地は絞らなければならなくなりそうです。
 久し振りに太陽を十分に拝めなかった高所となりましたが、それでもブナの森はやはり爽快でした。

 (本日の成果)
  福島産ルリ成虫:4♂+8♀+幼虫多数 

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