採集記
 (2004年11月27日)

 
 目 的  :山梨産オオクワガタの採集
 結 果  :オオは惨敗。目的地では、コ1♀成虫、ノコ、コ、スジ幼虫多数をゲット。
        近場の高所で種不明ルリ属幼虫1頭をゲット!
      

 突然ですが、いしさんと山梨にオオクワガタ狙いの採集に行ってきました。
 待ち合わせは4:00。途中、コンビニで「おでん」を食べたりしながら、現地には6:30過ぎに到着しました。
 週間天気予報では、つい先日まで今日は「雨の確率大」となっていましたが、風が強いものの快晴!
 いしさんとは3回目の同行採集となりましたが、全て好天に恵まれています。
 いしさんが晴れ男なのか、私が晴れ男なのか…。


 遠くには富士山が綺麗に見えます。
 考えてみれば、雑木林に足を踏み入れたのは、今年2月の山梨採集以来。
 いかに偏った採集を続けていたかが判ります。


 到着後、直ぐに倒木からコと思われる1幼虫を採集した後、別の林で切り株に手斧を入れると…。
 早速、
ハプニング発生!
 ブーンと言う音と共に何かが私の前髪にぶつかる…。
 良く見ると、
『スズメバチ』でした。
 大声を上げてその場から逃げ出すと、少し遅れていしさんも退避。いしさんの軍手にもスズメバチが攻撃を仕掛けてきたようですが、幸い2人とも刺されることはありませんでした。
 ただ、いしさんの黒いリュックがその場に置き去り。
 良く見ると4頭ほどのスズメバチが切り株周辺を飛び回っており、1頭は黒いいしさんのリュックに攻撃を仕掛けています。
 やはり、スズメバチに黒は駄目ということがよく判りました。
 しばらく時間を置いて、スズメバチが居なくなった隙に、いしさんは長い棒でリュックを無事回収し、事なきを得ました。
 11月下旬ということで正直な所、全く頭になかったスズメバチ。まだまだ注意が必要なんですね…。



 その後は、やはりスズメバチを意識して、安易に藪漕ぎをすることは出来なくなりました。
 適当な材を見つけては、割ってみますが、食痕は出てくるものの、採れるのは、コ、ノコ、スジと思われる幼虫ばかり…。
 最近の材割採集はルリ属専門だったので、雑木林系材割採集の疲労度は結構堪えました。
 何頭か頭部の赤味の強い、また頭幅の中途半端な幼虫を採集しましたが、僅かに期待が持てる程度。
 やはりオオ採集は簡単には行かないようです。 


いつものコ幼虫です。


 その後、いしさんが愛用手斧の楔(クサビ)を紛失するというハプニングも発生したものの、近場のスーパーで入手出来た代用楔が奇跡的にピッタリと合い、直ぐに採集に復帰することが出来ました。
 ロスタイムは20分程度、本当にラッキーでした。
 

 オオクワのポイントを求めて標高を上げて行くと、少し行った先に、まだ行ったことのないルリ属3種(ルリ、コルリ、ホソツヤルリ)の生息するポイントがあることが頭中を埋め尽くしてしまいました。
 「ルリ族」本領発揮です。
 いしさんに無理にお願いして、そのポイント近くまで行かせていただきました。
 少し焦り気味だったこともあり、写真を撮っていませんでしたが、
現地は予想以上に乾燥気味で急斜面。
 それでも道端に転がっていた直径20cm程の材に、(・)マークを発見し、恐らく原名ルリと思われる幼虫1頭を採集することが出来ました!!
 成虫が入っていそうな材でしたが、残念ながら確認は出来ませんでした。
 
 帰途には、ニホンザルの群れに遭遇、ルリ属産地に必ずある「熊出没注意」の看板もありました。
 。
 ロスタイムは1時間程度…。


山梨産ルリ属クワガタ幼虫


 午後からは、ポイントを移動して、再びオオクワ狙いの採集に戻りました。

 でも、簡単に採集出来るほど甘くはありません。
 こんなに雰囲気の良い手付かずの材があっても、採れるのはコと思われる幼虫ばかり…。



 1999年にオオクワガタを採集したポイント周辺にも足を運んでも、やはり結果は出ません。
 でも、こんな雄大な風景や…、

こんな綺麗な紅葉を眺めることが出来て、満足することが出来ました。

 結局、オオと断定出来る幼虫を採集することは今回も出来ませんでしたが、楽しい一日を過ごすことが出来ました。
 いしさん、色々とありがとうございました。


頭幅:8mm、体重:4.7gの幼虫の頭部(多分コ)


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