採集記
 (2004年11月21日)

 
 目 的  :山梨産ホソツヤルリクワガタの採集
 結 果  :材割でホソツヤルリ成虫2♂+1♀、複数の幼虫をゲット!
      

 ルリクワガタ属の材採集は、紅葉が終わって林床が明るくなり、積雪や材の凍結がない11月がベストだと思っているのですが、結局、採集に行ったのは11下旬となってしまいました。
 今回は、考えた末、ホソツヤルリクワガタのみをターゲットにした採集を行って見ることにしました。
 目的地は、5/1に行ったルリクワガタ属3種(ルリ、トウカイコルリ、ホソツヤルリ)が混棲するポイント。
 果たして、コルリ材やツヤハダ材の誘惑に負けず、ホソツヤルリだけを採集することが出来るのでしょうか?

 自宅発は、6:00過ぎ、現地着は8:00過ぎとなりました。


 採集ポイントは冬の様相でしたが、峠の入口付近はかろうじて紅葉のシーズンに間に合ったようで、青空とのコントラストが綺麗でした。


 まずは、今年5/1に生まれて初めてホソツヤルリを手にした高標高のポイントへ。
 このポイントへは、12/10以降はゲート閉鎖で行けなくなります。
 入口には「熊出没注意」の看板が新しく建てられていました。
 思い起こせば昨年10/9、この急斜面を一目散に下ってゆく黒い獣を見てしまっていたのでした。
 やはり熊だったようですね…。
 熊避けの鈴を時々手で鳴らしながら、急な斜面を動き回ってみるものの、ホソツヤが好みそうな「空中浮遊+やや細めの材」が見つかりません!
 ルリ属採集を極めるのは、まだまだ遥か彼方にありそうです。

 結局、トウカイコルリの(・)は確認してしまいましたが、ホソツヤルリに出会うことは出来ませんでした…。


 このポイントからは、遠くに雪を被った山が見えました。



 次は、5/1にホソツヤルリ2♀を採集したポイントへ。
 ここは1m以上の背丈のクマザサが茂っていて、藪漕ぎが必要です。
 足は滑るし、笹が身体に絡み付いて、思うように前に進めません。
 少しずつ前に進んでゆくと…。

 ホソツヤルリが好みそうな、細い枯れ枝がありました。
 良く見ると(・)マークが付いています(マークが写っていませんでした…)!


 マークは、こんな感じで付いています。

 でも、食痕がない…。
 ルリクワガタ属はマークがあっても幼虫すら入っていない材が多いのが宿命かと思います。
 その後も効率の上がらない藪漕ぎを続けていると、ホソツヤルリのものと思われる(・)マーク自体は立ち枯れの細枝や地表に落ちた材から確認することが出来ました。
 そしてついに!
 
♂成虫が出ました!!


 ルリクワガタに比べると、青味が強く、その名の通り艶がある印象です。


 その後も同じ材を割って見ると…。
 今度は、
♀が出ました!!


ピンボケでした。

 ルリクワガタ属は、材割では腹を上にして出てくる個体が多いように感じます。
 体形的にその方が安定するのでしょうか?
 手に取って背中の色を見ると、5/1に大感激した緑色です!
 なんとか目的を達成することが出来ました。


 結局、その後は1♂と数頭の2〜3令幼虫を追加したのみでしたが、結果的にホソツヤルリのみを採集するという目的は達成することが出来ました。
 高速渋滞を避けるため、現地発は12:00前。

 4時間足らずの採集となりましたが、目的のホソツヤルリクワガタを採集することが出来ました。

 帰り道では、新しいデジカメを楽しむべく色々な画像を撮影してしまいました。






 今回感じたこと、一眼レフデジカメは採集状況の撮影には不向きでした。
 重くかさばる一眼レフデジカメを背負っての藪漕ぎは、かなりきついものがありました。
 やはり、採集時の撮影はコンパクト・デジカメ、風景や自宅での撮影は一眼レフデジカメという使い分けが必要なのかと思いました。

 いずれにしましても、ホソツヤルリ狙いで出発して、ホソツヤルリを無事にゲット出来て良かったです。


上から、ホソツヤルリ♂、♂、♀


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