採集記
 (2004年6月27日)

 
 ターゲット:新潟産ヒメオオクワガタのルッキング採集
 結 果  :(何故か)群馬産ヒメオオ3♂+1♀を採集
      

 昨日はゆっくり休めたので、5:30頃に目が覚めてしまいました。朝一番で当HPの掲示板を確認すると、鍬匠 甲冑屋さんが昨日、福島で50頭近いヒメを採集したとのご報告。
 「この時期でも多数のヒメが採れるんだなぁ」と驚いている内に各地の思い出の柳が頭を巡り出し、柳病発症…(苦笑)。
 7:00発で急遽ヒメ狙いの採集に行くことにしました。

 目的地は、今日の天気予報が「晴れ」となっていた新潟県を選びました。距離はありますが、これまでヒメのルッキング採集に成功したポイントの中で、最も交通のアクセスが良いポイントです。

 出発時は曇空でしたが、今回も埼玉県を過ぎたあたりからです…。
 なんとここ3回連続で採集ポイントへ向かう途中の高速は雨になっています。
 途中、濃霧で時速50km規制があったりして、不安になりましたが、天気予報を信じて前に進みました。


新潟県

 予報通り、新潟県に入ると曇〜薄曇のまずまずの天気。
 本当に最近の採集は天気に恵まれます!
 
先週の福島と同様、柳の新緑が綺麗で期待も高まります!


 でも、ない!
 過去にヒメを採集したことのある思い出の柳を含めて多数の柳を見回しましたが、やはり簡単には「黒い塊」は見つかりません。
 採集実績のある2本の林道に突入しましたが、結局ヒメオオの姿を見ることは出来ませんでした…。
 やはり、この時期のヒメの採集は簡単には行きそうもありません。
 代わりに、道端でこんなものを見つけました。


 ここは原名コルリを新芽採集したこともあるポイントでした。
 材を一応割ってはみましたが、卵も幼虫も確認出来ませんでした。


群馬県

 時計を見るとまだ12時前。
 このまま帰るのももったいないので、新潟産ヒメは諦め、急遽、群馬産ヒメ狙いに切り替えることにしました。
 群馬のポイントでは、2002年9月21日に1♀、2003年9月6日に1♂+2♀を採集したことがあり、2度行って2度共採れている相性の良い場所と勝手に決め付けています。
 「この時期では難しいかな?」という気持ちも持ちながらポイントへ向かいました。

 ハザードランプを点灯させた車をゆっくりと走らせながら、道の左右にある柳、他の樹木を見て行きます。
 いたー!!!

 運転席から、反対側の柳の幹をゆっくりと下って歩いている黒い塊が見えました。
 少し先にあるエスケープゾーンに車を停め、網とデジカメを持って、猛ダッシュで黒い塊の見えた柳まで引き返します。
 間に合いました。カメラを構えている間にも黒い塊はどんどん木を降りて行きますが、落ちても回収出来そうな場所です。


 撮影後、素手で回収することが出来ました。
 今年初の群馬産ヒメオオは49mmの立派なサイズでした!
 フ節欠けや大歯の磨耗等はありませんが、所々泥が付いていて、越冬個体のようです。


 場所を変えて採集継続。
 柳を見ているのですが、時々路上の黒い塊にも注意します。
 先週の福島では拝めませんでしたが、ここ数年、6〜7月は、路上を歩行するヒメオオを採集することが多いのです。
 やがて…。
 発見!
 遠目には、こんな感じ。



 拡大すると…。


 ヒメオオの♀です。35mmでした。
 路上歩行個体を採集することが出来ました。

 追い越していった前の車に踏まれなくて良かった!


 峠を越えて、昨年1ペアを採集したポイントに突入。
 今回は、運転席から見える範囲の採集に徹しましたが…。
 発見!

 47mmの♂です。


 そして、また発見!
 今度は41mmの♂です。


 新潟産ヒメオオのルッキング採集を目的にして出発したのですが、自分的には採集難度の高い群馬県で3♂+1♀のヒメオオを採集してしまいました。
 自分の中で、「ヒメオオのルッキングは晩夏〜秋がベスト」という定説が少しずつ変化してきています。
 確かにこの時期、ペアで付く個体は少ないようですが…。
 
 ブナの森は、何度足を運んでも飽きが来ません。
 今、また行きたくなっている自分が怖いです(笑)。


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